怪我していると乗れないという点では、DE ROSA❤️SK Pininfarina Disk(注1)を上回る大物GPZ400R。
モーターサイクルは重く、高速になるので、いざという時の危険回避が難しい。
GT-RもMTなのでそもそも片手運転無理だし、両手が使えても操作系が重いので急な操作が困難ですが、それでもモーターサイクルやバイクとは解禁時期が違う。
GPZは腕力云々以前に乗る用事がありません。
ということで、怪我が癒えた後も乗っていないGPZ。先日久し振りに動かしましたが、その間に、こんなことしてました。
しばらく前にオークションで落としていたこれ↓(の左側)
の装着。
カワサキの部品検索では、
商品番号35011-1444
商品名「マフラーステー LH」
GPZ400Rの純正マフラー左右2本出しに対し、姉妹車FX400Rの純正マフラーは集合。
このマフラー形状の違いにより、左右のマフラーステーの形状が違います。
(メーカー由来のネット画像/FX400R(ZX400E1))
(メーカー由来のネット画像/GPZ400R(ZX400D3))
FX400Rは左に吊るべきマフラーがないので、左マフラーステーからマフラーステー部が省略されています。という訳の分からない表現になるので、本体の名称を「ステップハンガー」に統一します。ステップブラケットでもステップステーでもいいですが。。。右は同じ。
GPZは真っ黒モデルが出たD3以降も全てステップハンガーはシルバーでしたが、形状違いのFXは前期型はシルバー、後期型は真っ黒です。この姉妹車の左リアステップハンガーは、GPZ用、FX前期型用、FX後期型用の3つの品番があるということになります。
定番のヨシムラ集合マフラーに換装してある私のGPZ400Rには、このFX400R用リアステップハンガーを使って微妙にすっきりさせたいところ。と新車で買ってから34年、マフラー交換からも18年経ってまだ言っています。
が、FX400Rリアステップハンガー、前期・後期ともとっくの昔に製廃。10年とかいうレベルでない昔に製廃。
ということで、これを交換するためには、
①FX400R前期型(E1〜E3)用の中古を買う。FX400Rは不人気車でした。主力(GPZ-R→GPX-R→ZX→ZXR)じゃないので逆に販売期間は長かったですが。前期型のリアステップハンガーの中古はまず出ません。出てもかなり程度が悪いです。塗装がとかいう以前に、「腐ってんじゃないの?」的なものしかオークションで見掛けません。
②FX400R後期型(E4〜E5)用の中古を入手してシルバーに塗り替える。割と程度がいいの見付け易いし。
③GPZ400Rのハンガーの余計な部分をぶった切る。アルミ鋳造品なので、道具を借りさえすればそんなに難しくはありません。
で、結局②を選択。まあまあのものが手に入りました。
新品が出る当時に買っとけば何の苦労もなかったのですが。
なお、以下の作業は、時間を置かないといけない工程が色々あります。気が向いた時にやってます。実作業時間は大したことありませんが、日数でいうともの凄く掛かっています。
さて、用意するのは、ペイントリムーバー(Holts MH261)、それを注ぐトレイと塗るための刷毛、それと剥離したペイントをそぎ落とすためのワイヤーブラシ(ステンレス)。
アマゾンで商品がヒットしないので、オートバックスのサイトから。
途中です。
ペイントリムーバーは、薄塗りするよりも分厚く乗せる方がいいようです。そうするとリムーバーがよく浸透して、ズルっと落ちます。薄塗りでは落ちません。
剥離終了。
結構黒く見えますが、右のピラー部分などは夕方の光が弱いところで撮ったためにできた影、あとは錆。鋳造品なので元々入っていた鬆もあるでしょうが、多くは腐食でしょう。結構程度がよく見えてもこんなもんですな。少しだけペイントが残っている部分がありますが、どうせ塗るので関係なし。
続いてプライマー(ホワイト)を概ね適当に吹きます。昔ラジコンに使ったタミヤカラー(ラッカー系)ですが、ラッカー系の上にアクリル系、ウレタン系を盛るのは良かったはず。
そしてシルバーを吹きます。手持ちは私のR32GT-R用なので日産純正スパークリングシルバーメタリックKL0です(注2)。下地のホワイトと相俟って大分明るくなりますが、まあいいでしょう。日産車用なら少し暗い前期型用ジェットシルバーKG1の方がマッチングはいいと思います。カワサキ純正シルバーのコードは知りませんが、フレーム再塗装するときは明るい方がいいな。
塗装面保護のためにクリアーを吹いておしまい。
使わない右は「新品同様」で売っても良さそうな見栄えですが、そんな詐欺はせず、スペアに取っておきます。
尚、GPZとFXとではステップも異なりますが、そっちはスルー。スパルタン演出のFXのステップは、前後共ステップラバーがないシャープなデザインですが、フロントは既に社外のバックステップだし、リアは嫁、20年乗せていませんが、嫁が乗る時の安全と快適性のため。ラバー無しは雨が降らなくても滑るし、振動で足が痛くなります。
嫁が乗らなくても荷物積むので、シングルシートカウルは長く使っておらず、シートがある以上「ステップハンガーを外す」もなし。
では作業。
まず、車両側にラスペネを吹いて、ボルトを緩み易くしておきます。
ほら、ステップハンガーがイケてないでしょ。
(GPZなのに明らかにGPZじゃないモノが写っていますが、そちらは別の機会があれば。)
固着ネジを緩めるためのケミカルとしては、ワコーズのラスペネが最強と言われているようです。
ステップハンガーを留めているのはHEX穴付きボルトですが、形状がキャップじゃなくトラスに変わっているので、34年間付きっ放しではないようです。それも20年近く前ですが、OH時に変更されていますね。
能書きが長くなったので、2回に分けます。
注1:敢えて注釈もしてこなかったと思いますが、ブレーキディスクは、用語としては「Disc」でなく「Disk」が正です。解り易い解説は、Appleのサイトにあります。「ディスクブレーキ」を英語にすると"Disk Brake"。De Rosaのカタログでも"SK Pininfarina Disk"と表示しています。車体には、モデル名に引っ掛けて"DiSK"と書いてあります。が、残念なことにデローザ・ジャパンは"Disc"と表示しています。SK PininfarinaがDisk専用になった今、モデル名が消えたお陰でSK Pininfarina Discという誤表記は消えましたが、リムブレーキ併売モデル(例えばPROTOS)は今でも"Disc"表記しています。インポーターなら原語プレスや原語カタログはちゃんと「見て」欲しい。私はこういうところに幻滅する。
因みにイタリアに拘りたいならば、diskもdiscもdiscoですけども。
注2:最近はKL0を「プラチナシルバー」と呼ぶらしいです。いつ変わったんでしょうか。