甘く香るか青いバラ

ロードバイク初心者がディスクロード+EPSを自分で組んだ記録から始めてみる

アッセンブリー #2(EPSケーブルの仮ワイヤリング)

DE ROSA SK Pininfarina Disk + EPS 自組。アッセンブリー初日その2。

 

4.EPSの仮ワイヤリング(フレーム)

まずパワーユニット側のワイヤリングを行います。

用意するものは、SK(フレーム)、EPSパワーユニットPU16-EPSとEPS ケーブルガイドマグネット(UT-CG010EPS)。

このケーブルガイド9,987円(税込)を使うと作業効率がすんごく上がります。細いステンワイヤーが柔らかく且つ直進力が強いので狙ったところをすんなり通すことができ、強力なジルコニウムマグネットはアプローチが多少ラフでも拾ってくれます。というか、ないと多分かなり苦労します。まあEPS車1台きりのオーナーの私にとっては、専用工具代はそのまま車両価格上乗せになっていくのが痛いですが。

 

因みに、パワーユニットをシートポストに内蔵する電動コンポ、カンパニョーロであればV2、V3(シマノは知らない)の場合、パワーユニット設置前にシートポストをカットした方が楽でしょう。

 

計量時使った写真ですが、EPSパワーユニットからは、3本のケーブルが出ています。

グリーンマーカー付がEPSコントロールユニット接続、イエローマーカー付がフロントディレイラー接続、レッドマーカー付がリアディレイラー接続。

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パワーユニットにダンパー/ストッパーを取り付けます。別に後でもいいのですが、仮組み中はフレームに貼り付けるので、フレームへの傷付き防止です。これはSKに付属しています。

f:id:ABi-R:20180901183404j:plain口が開いている方がケーブル側(設置時下側)、閉じている方が逆(設置時上側)です。上側は被せただけでは抜けるので、タイラップで締め付けます。(が、それでもパワーユニットを脱着すると抜ける程度の保持力です。上にボルト穴があるのでワッシャーとボルトで押さえようとしましたが、1度引いたら破れました。。。まあ頻繁に脱着するものではなく、バッテリーの重さなんてたかが知れているし、形状から下方向へのストレスには強いので、使用上はこの程度の状態で何ら問題ないでしょう。)

再録ですが、パワーユニットの下寄りに見えるのがON/OFFゾーンです。この付近にパワーストラップを巻くとEPSはシャットダウンします。装着してどの辺にくるかは正確に測定していませんが、シートチューブとシートピラーが重なっているあたりに巻けばシャットダウンできるので、困りはしません。

 

まずはパワーユニットからEPSコントロールユニットに接続するグリーンマーカー付ケーブルのワイヤリング。

 

シートチューブトップからCG010EPSのケーブルを差し込みます。

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続いてBB室を経由してケーブルをダウンチューブに誘導。フレームには、BB室に隔壁があり、EPSケーブルは最終的に隔壁の裏を通すことになります。作業効率のため、まずは隔壁の前、BB室を通してダウンチューブに向かいます。

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更にヘッドチューブを経由してトップチューブのケーブルガイド穴からケーブルを出します。

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これでガイドケーブルが端から端まで通りました。

 

続いてグリーンケーブルと、ケーブルガイドのアダプターを接続します。ガイドケーブルだけでなくアダプター先端にも強力なジルコニウムマグネットが付いており、強力な吸引力があります。また、EPSケーブルはロック機構が付いており、これまたご丁寧に微妙に高価な専用工具が用意されている(目のいい人は精密ドライバーでこじって外せるようですが、老眼が始まっている私には無理)のですが、アダプターは安心のロックなしです。

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次にガイドケーブルとアダプターをマグネット接続し、ガイドケーブルを引っ張ってグリーンケーブルを引き込みます。

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グリーンは1本目なのでまだ単独で差し込んでもBB室まで届きますが、フレーム内の段差やらボルト受けやらが引っ掛かり、更に2本目、3本目とシートチューブ内がごちゃごちゃするに連れてストレスが大きくなるので、素直にガイドケーブルを使いましょう。

 

BB室まで届きました。暗いですが、隔壁が見えると思います。

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グリーンケーブルをBB室まで引いたら、一旦ガイドケーブルから離し、上側の穴から隔壁の奥に戻して隔壁の裏を通し、前側の穴からBB室に戻します。隔壁の裏側を通す際は、ガイドケーブルのマグネットを利用します。外側からもなぞれそうですが、前側穴にガイドケーブルを入れればマグネット同士が引き合ってくっつきます。

グリーンケーブルを前側の穴から出したら、ステムまで必要な長さ分引き込んでおき、

スパイラルチューブを被せます。(これはケーブルをBBシャフトから守るために、ケーブルガイド−紛らわしいですがパワーユニットとエルゴパワーに付属しているBBシャフトにかぶせるカバーのこと−に同梱されている短くて細いものですが、実際には隔壁のあるフレームでは無用なはず。)

それからまた前側の穴にグリーンケーブルを戻し、ダウンチューブ方向に引いていくと、トップチューブのケーブルガイド穴からあっさりグリーンケーブルが出てきます。

これが戻らないように、メンディングテープで固定します。

スパイラルテープは引き込まれないようにBB内に留めておき、ケーブルが最後まで通った後に、前側の穴の位置に大凡合うように調整して隔壁裏に押し込みます。

あっさり進んだのでこの辺写真を撮りませんでしたが、1本目終わり。

 

この先はパワーユニットが動くと邪魔なので、シートチューブ外側に貼り付けて固定。

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続いて2本目、レッドケーブル。

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まあ基本工程は同じですから、ということで写真は手抜き感増しますが、今度はチェーンステーにガイドケーブルを通します。

一番細道なのはディレイラー側の出口なので、そこから差し込んでBB室まで引き、BB室で方向転換してシートチューブに戻しました。グリーンケーブルのときと同じくシートチューブトップから引いてもそんなに変わらないと思います。

シートチューブとチェーンステーとの間は、BB室の入口と出口が一緒ですが、チェーンステーからBB室に掛けては、上方向、隔壁後方を通ってシートチューブに繋がるEPSケーブル用のトンネルと、下方向、BB下を通ってるダウンチューブに繋がるブレーキホース用のトンネルがあるので、フレームを逆さまにして、重力が勝手にガイドケーブルをBB室内に導くようにすればOK。

尚、奥に白い線が見えるのは、結果何の役にも立たないリアブレーキへのガイドチューブです。これはEPS/ディスクブレーキ車には無用だと思います。なので左右とも抜きました。

 

で、レッドケーブルは途中のアダプター付け外し等を要しないので、ガイドケーブルに接続してシートチューブトップから引くだけで、こんな感じでコネクターが顔を出します。

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パワーユニットにダンパーがありませんが、製作開始前にテストした際の写真です。このタイミングで「ディレイラーハンガーどうするよ?」問題が生じていて、製作に入れなかったのです。

 

最後はフロントディレイラーへのイエローケーブル。

上から下に横穴を抜けるとかありえないので、ディレイラー側からガイドケーブルヘッドを差し込んでシートチューブトップに通します。

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で、ガイドケーブルでイエローケーブルを引きます。

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2つの強力なマグネットのパワーのおかげで、細い横穴からでも簡単にイエローケーブルを引き出せます。

ネクターをアダプターから外し、フレーム・EPSパワーユニット側の作業は終わりです。

 

5月6日作業の2本目終わりです。

ハンドル・EPSコントロールユニットに続きます。