3日目。晴れ。
《行程概要》
⑴ポストイナ洞窟に潜り、
→ヨーロッパ最大の鍾乳洞にして年間80万人入場の大観光地。ヨーロッパ域内の空港のBaggage Claimに鍾乳洞の中を駆けるトロッコ電車の写真広告ポスターがあり、それがポストイナでした。旅行候補地クロアチア🇭🇷にスロヴェニア🇸🇮が加わった瞬間。嫁によると、ポスターがあったのは空港でなくポーランドのヴィエリチカ岩塩坑のエントランスホールだそう。
⑵プレッドヤマ城を見学し、
→ヨーロッパ唯一にして世界最大の現存岩窟城だそうです。遥か昔川口隊長が紹介していた❗️ことに気付かず、HDDレコーダーの自動録画で引っ掛かったか、鈴木亮平のミステリー遺産シリーズ(初回放送は2015年7月)で認識。
⑶プレッドヤマ城地下の洞窟に潜り、
→城の地下を巡る洞窟をガイドツアーで探検できます。出た時は驚きます。
⑷世界遺産シュコツィアン洞窟に潜る、
→3洞窟をハシゴする地底探検の日。スロベニア初の世界遺産は、「地球の歩き方」での扱いも小さいですが、英語サイトなどで色々情報収集。上層の鍾乳洞も素晴らしいですが、下層の地下渓谷が超絶に素晴らしいそうです。
→地底探検をしたらイタリア🇮🇹に抜けます。ヴェルヌの時代から決まってます。丁度トリエステは行ったことなかったし。
それから再度クロアチア🇭🇷に入り、ローマ遺跡の街プラまで移動。
スロベニア(ユーゴスラビア)の洞窟といえば水曜スペシャル川口浩探検隊‼️(注1)
突如干上がった湖の謎を解くべく鍾乳洞に潜入し、地中遥かアドリア海に至る大冒険。中学生の時土曜日の午後学校で見たのを覚えてます(注2)。世の物好きの皆様の記録によると81年11月放送。演出の盛りっぷりが凄い、シャレの通じない今の日本では制作不能な至高の「ヤラセ番組」。ああ懐かしい。
キャプション取るべく今更DVD(注3)を見てみたら、
ああ❗️ポストイナだったのか⁉️
ホントだ、ポストイナだ。
何と❗️37年も前にプレッドヤマ城が紹介されていました。
ツェルクニツァ湖Cerknisko Jezeroの底に開いた洞口からポストイナ洞窟に入った探検隊は二股に到達します。右を選んで進むとブレッドヤマ城に到達、再度左に進んだ隊は湖から40km離れたアドリア海に辿り着いたというお話でした。事実(と思われる話)と対比すると、
・ツェルクニツァ湖は10数年に1度突如干上がる:地底湖との水位差の影響で毎年夏に干上がるそうです。
・ポストイナ洞窟からプレッドヤマ洞窟に抜けた:近いけど別水系になっていて繋がっていないとガイドから聞いた記憶。
・40km先の地中海:ポストイナ洞窟は国内第2の長さとはいえ24kmなので、アドリア海までは辿り着けないですね。
イタリア東部からスロベニア、クロアチアと広大なカルスト地形が拡がっていますが、古地中海=テチス海のサンゴ礁の名残、そもそもカルストやドリーネといった地質用語の語源がスロべニア語だそうです。昔地学やってたのに覚えてませんでした❗️
7時半から朝食。
ここも☆4なのに生ハムありました。
nutellaは菓子パン(チョコマフィン)に塗ります。
地元名物は外さない❗️朝から重たいクリームケーキ。
同じ☆4で比較すると、生ハムは乾き気味、クリームケーキもここのはスポンジとカスタードクリームでしたがカスタードがちょっと落ちます。まあ普通の大型観光ホテルな感じ。Vila Bledの貫禄勝ち。
1.ポストイナ洞窟POSTOJNSKA JAMA(TA2/13)
ホテル、ポストイナ洞窟、プレッドヤマ城&洞窟の全部の情報はここで手に入ります。
(以下の条件は夏の場合)
入場→9:00-18:00の1時間毎のガイドツアー。ガイド言語別に集合し、そのグループ単位で最後まで行動します。スロベニア語と英伊独仏の5ヶ国語だったかな。日本語はないので英語のグループに入ります。日本語パンフあり、有料日本語音声ガイドもあります。
料金→€27.9@1人
所要時間は1時間20-30分。ガイドは緩く、説明よりも前後のグループと交わらない調整がメイン。
中は寒いです。私はmont-bellのプラズマ1000ダウンジャケットで少し暑かったですが、嫁は薄手のパーカーで寒かった。
古くから観光開発が進んでいるのが世界遺産(自然遺産)の登録基準に引っ掛かるようですが、看板に拘りなく素晴らしい鍾乳洞です。尤も、龍泉洞にもあぶくま洞にも秋芳洞にも入ったことなく、日原鍾乳洞と玉泉洞しか知らない私の言うことに説得力はありません。
トロッコを降りると別世界。
素晴らしい鍾乳石群を見ながら歩きました。写真は沢山ありますが、選べないのでこの辺で。
最後は暗がりの中の水槽。ドラゴンの赤ちゃんと言われたホライモリProteusを見て(光に弱い生物なので撮影禁止)、巨大なホールに出ると壮大な地下ツアー終了。お土産屋を見て、トロッコが着いたら乗って地上に帰ります。
復路のトロッコは動画を撮りました。
インスタグラムが思うように貼り付けさせてくれないので、省略。
出口の前には、入場者全員の写真売ってます。撮影ポイントを見逃したので、ディズニーではいつもやる「お前だー‼️」ポーズできてませんでした。
気合の入った人には、事前予約制でアドベンチャーツアーがあります。本格装備で、普通の観光客が入らない深奥部に入ります。時間のある洞窟好きはこれでしょう。
3.ブレッドヤマ城PREDIAMSKI GRAD(TA1/13)
料金→€14.9@1人(ポストイナ洞窟とのセット券は€38.5@1人)
日本語パンフなし。
ポストイナ洞窟からシャトルバスが出て脚のない人も安心だそうですが、我らはホテルをチェックアウトして車。G13(ゴルゴ13じゃないです。Gは「市道」くらいかな)を10km/15分。
微妙に手間取って11時の部に入れず、11時15分入場。(ガイドツアーではありませんが、入場者数を制限するため時間制。)
城内は正直大して見るべきものはありませんが、流石岩窟城、一方の壁は岩です。岩壁です。
母屋は岩壁の下。でも屋根ありますが。
最上部からの景色。
城から洞窟への出入口は上にも下にも幾つかあります。一般未開放で、詳しくは川口探検隊か鈴木亮平をですが、上はテレビでも紹介してないかな。
これは城の上というか奥から。
ここはまた有名な心霊スポットらしいですが、牢獄があって拷問が行われてなんてのは世の城の常。殺された城主も普通います。生憎クロンボー城でもロンドン塔でもサンタンジェロ城でも幽霊さんに会ったことない私が、真昼間から何か見るはずもありませんがね。
続いてランチ。この後城地下洞窟ツアー参加のため、エリアから離れずランチ。
プレッドヤマPredjamska gostilnica “Predjama"(TA1/1)
「熱海温泉熱海荘」みたいな名前です。Vila Bledは「ブレッド荘」だし、Hotel Jamaは「洞窟ホテル」、Hotel Jezeroに至っては「ホテル湖」(「湖畔」にすると田舎のモーテルっぽので止めとく)て感じですかね。キラキラネームもどうかと思いますが、スロベニア人とクロアチア人のネーミングは捻りが足りない。
城の前にはレストラン&ホテル(民宿レベル)が数件。すぐ近くのPozarの方がTA評価高いですが、位置が低いこちらの方がプレッドヤマ城の眺めがいいです。テラスでなく店内席にしましたが、暑いです。冷房ありません。
ランチメニューは軽食のみ。うちはパンケーキとサンドウィッチ、そしてクリームケーキ。食事、サービスとも並。€19に細かいこと言っちゃいけませんが。あ、クリームケーキは美味しかった。
4.プレッドヤマ洞窟PREDIAMSKI JAMA
ネットでは事前申込可能なようですが、時間が読めないので、城のチケット売り場で。城とのセット券はなく、別手配になります。
€9.81@1人
指定時刻13時に集合。
歩き易い服装指定。なるべくなら足元は滑り難いトレッキングシューズがよいです。
ヘルメットを借りて被り、ヘッドランプの点け方を確認して、ガイドに着いて潜ります。
どうでもいい細かい話ですが、絵からヘルメットはGrivelのサラマンダーかと思いましたが、別メーカーのメットにホライモリのステッカーを貼ったものでした。
城の下から潜って、約1時間のツアー。
洞内は写真撮影禁止。
中は真っ暗で、ヘッドランプだけが頼り。
国内2番目の大洞窟のほんの一部に入るだけですが、入口の辺りを少し潜るだけなので鍾乳石は少ないです。先人の刻んだ文字や、お城に繋がる秘密通路や睡眠中の蝙蝠を見ながら進みます。
最後、角度からしたら梯子だが辛うじて浅いステップがあるアルミ製の階段を登って明かりが見えてくると出口。
すると❗️
ん?
何とお城の上でした。
暗い穴の中歩いて完全に感覚を失ってましたね。いやぁ、面白かった。
E61を経由して約30km/30分の移動で、次はシュコツィアン洞窟。
(続く)
注1:うちの田舎は私が他所の大学行ってる間に増えるまで民放2局。水曜スペシャルの朝日系は弱く、TBS系に至っては水戸黄門以外全滅。逆にTBS系の3局目ができるまではクロスオーバーがある程キー局の縛りが緩く、最マイナー局テレ東系のダイヤモンドサッカー⚽️やってましたけども。
注2:水曜スペシャルは土曜夕方のスポット放送か映りが悪い隣県の東日本テレビで見ます。後者は 気象条件によっては途中で断念することが多かったです。
注3:発売されたDVD BOXは特典付きで全部持ってます。が、映像がリマスタリングされていなくて特に暗い画面の解像度が低く、著作権の関係でエンディング曲の「The Final Bell」がカットされていたりと色々残念。