ゴールデン・ウィークは基本的に帰省するので、興味あるアーティストの出演あっても、これまで見送っていました。
で、第15回を数える今回初参戦。
5月4日の話。
226"グランド・ツアー:ヨーロッパをめぐる旅"でチェンバロが聴きたいと思っていたのですが、数日前にチケット完売(ぴあ取扱い枚数終了)。
小さいホールから順に埋まっていたようで、うちにあるオフィシャルガイドでは、狭いB5、D7、G409は殆どのコマが埋まっていました。
で、選んだのはホールAの、エル=バシャ&スラドコフスキー指揮タタルスタン国立交響楽団のサン=サーンス。213"北アフリカを巡る音のアルバム"。
サン=サーンスは、「動物の謝肉祭」とオペラ「サムソンとデリラ」くらいしか聴いたことないってのとピアノの予定組みまくりの今年は他の楽器を聴きたいところでしたが、妥協というには上等過ぎるエル=バシャだからいいか❗️
ということで、まず嫁とランチ。
ル・プーレ ブラッスリーうかい。
オーブンで皮をパリパリに焼いたロティサリー・チキンが売りです。
満席です。
週末の大手町なんて無人なのに、大テーブルに少し空席あるだけで、外のテラスも満席。14万人動員のこのGW首都圏有数の大イヴェント、一般参賀の影響多大な模様。大手町の交差点なんか平日以上に人歩いてましたしね。
さて、うかい。ウィークデーとウィークエンドで価格がかなり違います。人件費のためか仕入れのためか若干のメニュー構成の違いがあるのかどうか不明。うかいの店として考えれば割安ですけども。パリ風チキンカツレツセットとロティサリーチキンセットをオーダー。
仲々美味しかったです。サービスは大変良かったです。因みにワタシ、ここ暫く食事は和洋中問わず(ナイフと)フォーク(とスプーン)、しかも主に左手。なので、面倒な骨付き肉はNG。
それからサン=サーンスです。
公演番号 213|ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2019 公式サイト
不平で終わらないよう先に言っておくと、国際フォーラムのホールA。広過ぎです。入った瞬間デカイなーとは思いましたが、5,008人収容だそうです。逆にステージはオペラには使えなそうな狭さ。そんなに悪くない席なのに、エル=バシャの正確無比な筈のタッチも聴き分け難く、広さから言ってどうしようもないでしょうが、音響特性もイマイチでした。クラシックならキワモノ的巨大編成曲か、PA使うポピュラーじゃないと厳しいと思います。
で、曲と演奏。
アルジェリア組曲 op.60→エキゾチズムを感じません。第四曲(「アルジェ市内を行進するフランス軍連隊」という植民地主義的テーマなのがアレですが)に至ってはサン=サーンスっていつの人だっけ?と思わせる程のバロックぶりに思わず笑いました。
謎のベールに包まれたタタールスタンのオケは、仲々熱の入った好演でした。遊牧民っぽい人はいなくて皆さんロシア系っぽかったですけども、行ってみたいなスタン国。
ピアノ協奏曲第5番 op.103→「エジプト風」というタイトルですが、これにもエキゾチズム感じませんでした。旅行好きの天才サン=サーンスの北アフリカがテーマでしたが、レスピーギやラヴェルのようなカラフルな曲ではなく、どちらも割と暗い曲でした。
エル=バシャさんは、非常にオーソドックスな演奏だったと思います。手数の多いテクニカルな曲なのにサラサラっと弾きこなすのでフツーに聴こえる、流石のテクニシャンぶりでした。
1時間弱、2曲の演奏会。タイムテーブルの決まっている音楽祭ゆえ、アンコールはありません。
終了後はエル=バシャさんのサイン会がありましたが、時間の都合で見送って帰路に就きました。
ホールが残念でしたが、1人3,000円には十分お釣りが来る演奏でした。
尚、ゴールデンウィーク期までの4月のライヴ関係は、これ1件。
ロック方面では、心が動いた2件とも見送り。
エリック・クラプトン→今年最大級の大物ですが、実はクリーム以外あまりいいと思ったことがなく、あーでも聴いとこうかなとか思った時には高っかい席しか残ってなかったので見送り。
ヨーロッパ→82年、LED ZEPPELINの"CODA"にショックを受けてハードロック/ヘヴィメタルに急速に傾倒した私の83年当時のfavoritesは、ヴァンデンバーグの「誘惑の炎」とヨーロッパの「幻想交響詩」でした。そのヨーロッパ。例によって立ち席なのと(購入済客に向けたアップグレード席として、座れる席が各日40席だけ用意されるというギャンブルはありましたが)、そもそもスケジュールが帰省と被るので見送り。
「ファイナル・カウント・ダウン」以降のアルバムを中心としたセットリストです。まあ世の多くは大ヒット作「ファイナル・カウント・ダウン」からのファンで、私みたいに初期作品を至高としている人は多くないとは思いますけども。
今は「ヨーロッパ」という捻りのないタイトルと捻りのない写真ジャケットらしいですが、デビュー作「幻想交響詩」。
2作目「明日への翼」。
「らしさ」を求めたら初期作です。が、今売られている1stはリミックス盤です。再生を始めた瞬間に愕然とします。特に超名作「Seven Doors Hotel」は最悪。「詐欺だ❗️金返せ‼️」となります。音質の改善どころかその当時趣味の派手な音作りがされていて、彼ららしい透明感が台無しです。初期盤CDかアナログディスクで聴きましょう。
83年当時私は高校生。気に入ってもそうそうレコードなんか買えません。友人と手分けし、私はイチオシのヴァンデンバーグ、ヨーロッパは友人が買ったので、手元にあったヨーロッパは長年レコード落としのカセットテープでした。
今持っているCDは大分後の詐欺盤。一聴してお蔵入りしました。iPhoneに入っているのは、同僚のメタラーに借りたレコード音源をmp3にしたものです。ありがとう。