田舎での活動の第一は、ビアンキ Viale L 2004の復活。
本体価格59,000円。
15年経ってオーバーホールする程のグレードかというと怪しいですが、最近の明るくベタっとしたチェレステよりも深い、格別に美しい2004チェレステが、買い換えて処分するにはあまりに惜しい。でも。マットであることをおいても大分くすみ、傷が付いて冴えなくなっています。
ALTUS中心のエントリー・グレードのコンポーネントも、変速もパキパキとよく決まって流石シマノだったのですが、いかんせん安いマテリアル、屋外保管では錆とプラスチックの退色で、チェレステが台無しでした。
なので、ペイントを補修し、コンポーネントをグレードアップします。
あと、ペダルが軽いのはいいものの、自分が乗ると踏み切ってしまうので、チェーンリングも大径化。
ということで、大オーバーホール実施です。
プロローグ1.ペイント補修
【これは実家に運ぶ前、自宅での作業です。且つ既に大体書いたことの繰り返しです。】
まず全バラシしました。因みに外れなかったのは、ヘッドパーツ関係、アッパーレースとロワーレースとクラウンレースだけ。
さて、素人、しかも色弱の私には、特殊色の調色は超困難です。
色彩ヘルパーアプリによると、このチェレステは、光の当たり具合で、青竹色を中心にBlu Adriatico、明灰緑(中島系)、白群、ナイルブルー辺りが近似色として出ました。色の変化具合からすると、キャンディペイントでなくマジョーラが入っているような気もしないでもないが、寧ろマイカだな。
チェレステの代替定番色はトヨタ純正ライトアクアメタリック。
ホルツ 補修ペン カラータッチ トヨタ(T-47) 764 ライトアクアメタリック 20ml Holts MH4532
- 出版社/メーカー: Holts(ホルツ)
- メディア: Automotive
- この商品を含むブログを見る
これは明らかに合いませんでした。最近のもっと明るいチェレステには近いのかもしれませんが、私の目で見てもあり得ない程NGだったので、結局プライマーとして使うことにしました。
自動車用アクリルペイントにいいのが無かったので、クラフト用の水性ペイントで調色しました。ペールグリーン8に、水性エメラルドグリーン2、クロームシルバーを少しだけ点しました。私なりにいい色にできましたが、ミントグリーンも使うともっとよかったかも。あとシルバーでなくマイカが欲しかったのですが、日本画用の雲母を混ぜることができたのかしら。
タミヤが混じっているのは、偶々昔のクラフト用の手持ちがあったため。
水性ペイントは、乾きが遅く、かつ収縮します。調色に苦戦した挙句、最後は追っ付け作業になって厚塗りしたため、縮みが出ました。
くすみ対策は、汚れを落として、さっと磨いてからウレタンクリアー。オリジナルのマットを補修部の光沢に合わせるとともに、アクリルより高級な光沢&耐久性が期待できます。
SOFT99 ( ソフト99 ) ペイント ボデーペン ウレタンクリアー 08006 [HTRC2.1]
- 出版社/メーカー: ソフト99(Soft99)
- メディア: Automotive
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログを見る
たかだか自転車1台に1本使いました。
縮んだところはサンドペーパー掛けて均した方がいいのですが、時間切れ。
プロローグ2.作業準備
【ここからは実家です。】
フレーム関係の集合写真です。自家ペイントの粗が見えるので、アップにはしません。
SK Pininfarina Diskには絶対ない選択ですが、車両の性格に合ったサドル、セライタリアのブルックランズは、完成車6万円に対して単体で1万円超という一点豪華部分。座り心地いいです。
移動時の保護材固定にクラフトテープを使ったのは失敗でした。たった数日貼っただけなのに、糊が残りました。剥がす手間は布テープの数倍、数十倍。紙がダメなのか、家族がブランドのニチバンやテラオカでなく100均で買うからダメなのか。
コンポーネント第1グループの写真です。
フロントディレイラーが2つあります。VialeのコンポはDEOREを標準に揃えました。その後にJekyllのFDを交換することにしてXTのFD-T8000-L-6を買ったところ、サイドスイングタイプはシートチューブが短いフルサスJekyllでは適正位置に装着できなかったので、余りました。
第2グループ、レバーとブレーキの集合写真は忘れました。
組み付けは、SKとは違う順序です。どっちも素人が気分でやってます。
作業に入ります。
1.フォーク装着
ヘッドパーツは、元々付いていたものを事前にクリーニングし、グリスアップしてあります。
因みに規格はJISです。「ビアンキだからITA」などと決め付けてはいけません。これはイタリアでは売られていないビアンキです。
シールとベアリングを通したステムシャフトを、ヘッドチューブに差し込みます。
浸水防止・汚れ防止のため、グリスを厚盛りしています。
因みに、下側ベアリングは、写真の通り、リテーナー側が上というのが正しいらしいです。
更に上側ベアリングを載せます。こちらもグリス厚盛り。
上側ベアリングも、リテーナー側が上。
アジャスタブルレース(カバーみたいなもん)を載せて、M32のレンチやソケットなんて普通持っていないので、モンキーレンチで緩過ぎずキツ過ぎない程度に締め付け。
ワッシャーとカバーを載せて同じM32で締め付けます。アジャスタブルレースとカバーが共回りしないよう、ステムシャフトの凹部とワッシャーの凸部が噛み合うようになっています。
モンキーではトルク管理できないので、グイっと力入れて締めたところでおしまい。
できました。
因みに、ヘッドパーツはPOWER PROというブランドのX24Tという商品ですが、聞いたことありません。
グリスを厚盛りしているので、盛大にはみ出します。綺麗に拭き取りましょう。
2.ステム装着
ステムは、HLというブランドのアルミ製スレッドステムです。因みにハンドルもHLです。
グリスを塗って差し込んで、適当な深さで付属の6HEXナットを締めるだけです。ナットを締めることによって底部のウスのズレが大きくなって、ステムが固定されます。
ハンドル装着後に向きを微調整するので、まずは仮置き。オリジナルより下がってます。
3.その他シャシー関係の小作業
(1)シートポストクランプ装着
シートポストクランプは、内側にグリス塗って、マイナスドライバーで拡げて装着するだけ。
(2)Vブレーキポスト装着
ねじ山にグリス塗って、M9は普通にレンチを持っているサイズではないので、モンキーレンチで締めます。
相変わらず自転車は特殊サイズ多用です。メンドくさ。
続く。