さて、工作です。
そもそも大した作業はないんですけども。
今回購入した一式
他に細かい追加購入品もあります。
1.レックマウント αシリーズ汎用ベースマウントM4用 [30P]+GPマウント [GP-400A]
URSUS MAGNUS H.01は、コラム下のマウントナット部が、他社より1サイズ小さいM4用で、且つピッチが広くなっています。軽量化と取付剛性の確保の両立です。攻めてます。レーシーです。お陰で他社用マウントはURSUSには着かず、URSUS用として正式にラインナップされたこのマウントはそのピッチの関係でオーバーハングが小さいので、コンパクトなガーミン以外のサイコンを拒否ります。素晴らしい。さすが純レース機材です。
単体54g。GPマウントは使わないので、写っていません。
因みに推奨積載重量上限は約250gとされています。
2.レックマウント ライトアダプター LEZYNE 用 Type3 [GP-LEZ3]
手回し調整できる新型Type4でなく、ボルトでガチ固定する旧型です。
単体14g。
レザイン POWER DRIVE 1100iをセットすると146gです。
3.MIDLAND(ミッドランド)フルHDカメラ/ドライブレコーダー XTC290
信号が写るフレームレート55/27.5fpsで、乗りたくない雨中でも使用可能なIP65防水。意外に少ない「外部給電中も録画可能」がポイントです。イタリア🇮🇹大好きの私ですが、「イタリアン」であることは選択理由に全く含まれません。パナソニックのはもうない、中華は評判良くない、という意味でのブランド国選択はありました。78g。
4.レックマウント ライトアダプター 汎用フラッシュライト用 Type4 [GP-Light4]
円筒形のカメラには、汎用ライトマウントを使います。22g。
合計100g。
5.レックマウント ダブル用ベースアダプター Type3(ワイド) [400-Double-GP3]
デバイスを2個吊るだけなら標準の60mmワイズで良いのですが、EPSはインターフェースの設置スペースが要るので、75mmワイズです。31g。
因みにこれはαマウントの適合アダプターに含まれていません。メーカー非推奨ですが、私は使います。リスクを取れない人は真似してはいけません。
仮組みしました。ユニット重量は276gでしたが、それだけでは済みません。
6.Anker PowerCore+ mini (3350mAhモバイルバッテリー)
カメラは内蔵バッテリー680mAhで約2時間駆動だそうです。ショートライド分しか保ちません。取り敢えず1番信頼できそうなAnkerのこの容量なら、新品のうちはほぼ1日遊べる8時間くらいは駆動できる計算。カメラのバッテリーの充電を忘れても、大概のライドでは帰るまで動く筈。重量面考えると更に大きいのは要りません。
これの固定方法として、敢えてミリタリー趣味を出してオリーヴ色ビニールテープ(←持ってます)ぐるぐる巻きも考えましたが、素直にシリコンゴムバンド探しました。意外にないです。リストバンドは大き過ぎます。適応は絶滅寸前のポータブルヘッドアンプ用です。VanNuysってとこのバンド、ナローサイズが丁度でした。
これで追加装備一式です。
合計361gでした。マウントの上限荷重を約110g、40%程オーバーしています。
なおバッテリーには、この後滑り止め&傷防止のためにその辺に転がっていたゴムチューブを被せました。前にビアンキに使っていたライトマウントか何かのやつ。更に重くなっています。これで安定しなければ後述のシリコンゴムでマウントを作るかな、です。
接続部の接触面最大化のためボルトは受け側の測定値ギリギリまで長くします。そして軽量化のためにチタンにします。
17gから10gに軽量化。上の17gには既にチタンボルトを混ぜていたので、効果はもう少し大きく9gか10gってとこでしょうか。この僅かな差のために数千円掛かっています。高剛性の64チタン(Ti 6AL-4V)は高いです。トラスコなどのAmazonで入手できる国内メーカー品は美観目的の純チタンが多く、剛性面に不安があります。Amazonで中国の業者のを購入しました。美観・精度文句なし、新型コロナウイルスもないようです。後で調べたら日本特殊螺旋工業等国内メーカーは独自サイトでやってます。もし個人客を相手にする意思があるなら、せめてAmazonには置いてくれないと、検索条件外です。
上の写真と同じ構成で6g軽量化。
工作と書いている割には、測定しているだけですが、漸く組み付けに入ります。
7.信越化学工業 一般電気用RTVゴム 100g 黒 KE45-100BK
とは言え、あるものをボルト締めするだけなので、そもそも工作自体、当然ですが大したものはありません。
実質的な工作その1
重量オーバーに最大限の対処をしなければなりません。SK Pininfarina Diskの乗り心地は素晴らしいです。さすがデローザです。が、ロードバイクというのは相当振動が酷いものらしく、乗り心地が良いと言う私が鈍いだけかもしれません。ボルトが緩むくらいなら点検と増し締めで済みますが、高価なH.01のステム部にヒビが入るかもしれない。アダプターが破断して脱落したデバイスがBORAのスポークを歪めるかもしれない。
なので、接触面増加と緩衝のための対策をします。マウントのポジションを決めたら、コラムとマウントの接触部に信越の液状室温硬化シリコンゴムを塗り、更に隙間にも充填します。それからボルトをロックタイトで固定。こんだけやれば相当強くなったでしょう。
密着してます❗️
因みに元々EPSインターフェースの装着は、レックマウントに依っています。
EPS用アダプター [EPS-Repair]
M5ボルト用 カンパニョーロEPSインターフェース スペーサー [EPS-M5Specer]
を組み合わせ。
アダプターを吊ります。切り欠きのある前部には皿ボルト、切り欠きのないEPSアダプターで押さえる後部はキャップボルトを使います。接触部とボルトには、囓り防止のため、MOTULテックグリスを注します。アルミとチタンの噛み合わせなので、必須です。
あ、これはEPS充電中。
通算走行距離約2,300km(バッテリー切れまで2,150km)、前回の充電が昨年3月1,320kmだったので、そこから10カ月1,000kmくらい保ったことになりますが、事故時の100kmライドを挟み、夏のOH中に充電した筈なので、実際にはざっと730km5カ月ってとこでしょうか。
充電時間は、計っていませんが長いです。本国の半分以下である日本の100v環境のためかな。
ライトを吊ります。ライトを後退させるため、アダプターの取付は標準と逆、後ろ向きです。やはりGPマウントとボルトにテックグリス。
カメラを吊ります。やはり以下同文。
できました。可能な限り抱え込む感じにできたと思います。
当初はライトが左、カメラが右だったのですが、ライト後端がリアブレーキホースに干渉するので、入れ替えました。
完成。
というかマウント以外に何も工作してません。handcraftはしていないが、色々小細工を弄しようというmaneuverですな。
実質的な工作その2
何を工作していたって、常時給電用のケーブルです。これを暇を見てチマチマやるのに時間が掛かっていたのです。
本体接続部が防水ってことになってます。が、こんな長いケーブルを束ねて使ってられません。
微妙に不吉なのは、カメラ側が懐かしのミニUSB8pinコネクタな点。カメラ用の昔の定番ですね。晴天用と割り切ってショートケーブルを買おうにも、ミニUSB8pinのショートケーブルなんて売ってません。多分。
短縮加工します。
まー伝送エラーとか関係ない給電専用だから4本線だろう、とその辺に転がっていた何かの付属品マイクロUSBケーブルで構造を確認し、ぶった切りました。
あらぁ、シールドタイプかよ。。。面倒くさいけど、もー切ったから仕方ない。
被覆を剥いて→
外部導体を拡げて→
でもアルミ箔が千切れたので余った部分から剥ぎとって被せることにし→
細っそい4本の導線を剥いてハンダ付けし→
1番細い導線に被せたChina Madeの熱収縮チューブが割れて収縮しないので止む無く上からアルミ箔を固巻きし→
メッシュも余りから切り取ったものを被せて→
2つ上の工程の影響で太くなったケーブルに外皮の熱収縮チューブが被らなくなったのでビニールテープを巻いて熱収縮させて→
目論見よりカッコ悪くなりましたが、できました。
そのままだと断線すること請け合いだったので、100gの殆ど残っている信越ゴムの再登場。
アルミテープが見当たらなかったのでステンレステープ(注1)で型を作り、シリコンゴムを充填して整形。凸凹ができた部分はシリコンゴムを盛り直し、乾いてからカミソリで削り、、、を繰り返して完成。
34gが27gになりました。カメラとバッテリーを接続した形に合わせたので、使用中コネクターに与えるストレスも小さいでしょう。
まだ実走で使ってはいませんが、一応通電テストも実施済。
終わりに繰り返します。
アダプターはαマウント非適合品です。
この装備一式はマウントの耐荷重大幅オーバーです。
真似はしない方がいいです。
もしやるにしても、それは完全に自己責任です。
以上です。
注1:ステンレスを切るとカッターやハサミの歯が鈍るので、特別に丈夫さが欲しい用途、自転車で例えればチェーンステーやBB周りのチェーン落ち対策等以外には使わなくていいです。