これも続きです。
9月になってやっと熱帯夜から解放された気がしますが、夏の暑い日の暑苦しい話の続き。
6月30日から道路交通法に「妨害運転罪」が新設されて間もなく2ヶ月。
所謂「煽り運転」厳罰化ってやつですね。
「煽り運転」についてそこそこなボリュームで言及したことが4回あります。
これとか、
liprofumodellarosa.hatenablog.com
これとか。
liprofumodellarosa.hatenablog.com
まー基本的に私が言ってるのは、
- 日本人の運転マナーがいいなんて嘘。何カ国も運転したヨーロッパの国々比では最下位
- 速い者は速く、遅い者は遅く、要はその者也のスピードでお互いが安全かつ円滑に走行するための配慮がない自己中ばかり
- 規制やそれを運用するための指導や取締りは、寧ろ劣悪なマナーを助長している
日本に住む日本人のくせに、日本型、アメリカ型、中国型でない、ヨーロッパ型人権思想を是とする異端者の戯言ですが。
警察庁のアンケート回答者の1/3が過去1年間に煽り運転の被害に遭った経験があるそうです。
ていうか2/3は遭っていないんですか。私しょっちゅう遭いますけども。
ドライヴ1回当たり1回じゃ済まないですよ。
している方もされている方も、煽り運転だと思ってないんでしょう。多くの人は。
日本人は周りを見ない、空気を読めない人達だから。
私が言わなくても政府は言っています。
「思いやり・ゆずり合い」の気持ちを持って運転することが大切です。
また、次のようなことを意識して運転を心がけるようにしましょう。・追越車線を走り続けるのは違反です。
・追いつかれたら早目に道を譲りましょう。
・車間距離を十分にとり、急な割り込みはしないこと。
・急発進や急停車はしないこと。
以上のグラフ、引用文は全て（https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202006/1.html） より。
日本の交通行政は、前科があります。
自転車安全利用五則（2007年7月）が出た後なので2008年の道路交通法と交通方法教則改正ですが、自転車マナーを一層悪化させた件。
「自転車は歩道」と勘違いしていた連中が、「自転車は車道」原則再確認の結果、「自転車は車道も通っていい→自分の好きにどこを走ってもいい」になりました。
相変わらず歩道を走ります。通行が禁止されている歩道も、今までどおり走ります。車道は左側歩道から右側歩道に移る経路なので、右側車道を逆走します。スポーツサイクル以外の自転車が車道左側を走るのは、歩道が狭くて並走できないために車道に降りてるときだ。
「ルール改正によって悪質な違反が増えた」って、どんなブラックジョークでしょうか。逆走より危ないものなんてないのに。ロードバイカーの谷垣禎一さんが自民党幹事長になったときには期待しましたが、超党派の自転車活用議員連盟のPTが具体性もない僅か5ページの提言を出した翌2016年に氏は落車重症、以降連盟は皇居サイクリングなんていうつまらない宣伝活動くらいしかしていません。自転車の交通安全を劇的に改善する方法なんて、簡単にあるんですけどね。もうpoint of no returnを越えたと思いますが、残念ながら。
以上は長大な脱線です。
さて。
暫くあまり乗りませんでしたが、また走行距離が伸びてきました。で、一時は激減していた高速道路を走る車も、かなり戻りました。
そんな環境下で登山口との往復等で移動していて、何だか最近増えたなと思ったことが2つ。
1つめ。
私より飛ばしている車が増えたんですけど
チューンドR32GT-Rで深夜の首都高速なんか通っている私なんか、一見ルーレット族ですが。人並みよりは高速で走っているのは事実の私を追い越していく（私を抜いていくスピードレンジの車はあまり車線変更しないのが多いので「追い抜いていく」ですが）車が何故だか増えました。首都高速でも中央道でも。
ただね、飛ばすなら流れ全体を見て飛ばしてもらいたい。この画像では、私は前方車両に追い付くのに合わせ、早いタイミングからアクセルを抜いています。飛ばすドライバーである私のマナーブックに、「走行車線の車両に速度調整させる」はありません。前方は視力さえあれば馬鹿でも見えるのだから、調整は後ろから来る速い車の仕事です。このタイミングでは、2台目のメルセデスがやることは二者択一。
1.一旦アクセルを抜いて走行車線に入る等して、私が先に追越せるようにする。
2.加速して前方のレクサスに張り付き、私が入るタイミングまでに追越車線を空ける。
どっちにしても、瞬発力を要する咄嗟の判断でなく、追い付く10秒前〜5秒前のようなある程度の時間、200m〜100mのようなある程度の距離の中での流れで判断することです。飛ばしていい能力のあるドライバーがどうかって、その辺で線が引かれるんじゃないかしら。
詰まるところ、このメルセデス乗りは出しているスピードにテクニック／マナーが見合わない下手くそなんだから、飛ばすんじゃねーよ、ということですが。若葉マークか枯葉マーク付けて走行車線を走ろうね。
2つめ。
左側からの追越しが増えてるんですけど
中央道を帰るときのドラレコ映像から適当なヤツを持ってきました。1つめの画像もそうですが、GIFを作る際に尺が詰まっているので、映像からスピードは計算できません。悪しからず。
4台の車列に追い付きました。
2台目以降の3台は車間を詰めて、先頭車両に道を譲るよう明確な意思を示しているので、追越し動作中の前方車両は追い立てない主義の私は、車間距離を空けて追走。私の後続は、この時はいません。
そして追走1分半。先行3台は何分追走していたか知りませんが。
2台目が、3台目が、そして最後尾4台目にいたアルファが、先頭を走っていたVWを左から追い越していきました。そして5台目の私もVWの直後に付きました。その後どうしたかは記憶にございませんが。
3台か4台か、或いはその前にもいたのかは分かりませんが、何台もの車が、このVWを左側車線から追越しました。
それを違反という前に、追越車線を空けないこのVWは何なんだ。
遅い車が速い車に道を譲るのは、追越車線のルール／マナー。
VWの母国でこんなドライヴしてたら、日本の比じゃなくド顰蹙です。違反者は左側追越しの車両群でなく、悪質な進路妨害をしたVWです。明白にコイツです。
こんな風に、未だに右レーンキープ（私は3車線の中央車線キープも同罪だと考えているが、それは法的に認められている）しているヤツがいます。
こんだけ煽りアオリ云々言われているのに、他車をブロックして止めないヤツがいます。
相変わらず。
元々速い車が遅い車を退かしにいくのが「煽り」ですね。狭義の煽り。
フラッシャー、車間詰め、パッシング（順不同）、散々見せても退かなかったらハイビームも。私は、、、、ハイビームはしませんね。あれは要らない機能だ。実家周辺の真っ暗な道ですら滅多に使わない。
早く気付くよう促しながら接近しているにも拘らず、（気付かない筈はないので）無視される。ハイビームの段階では確かに怒気を含んでいます。「退け💢」です。
でも狭義の煽りをする車は、東名道の人殺しみたいなことしません。
走行車線の相手や、空ける意思を示している相手を激詰めしたら煽りですが、狭義の煽り車は、前車が適切な車線を通行しないから追い付き、退くのを待って大人しく追走しているだけです。ていうか、後続こそ進路を妨害されている、広義の方ですね、煽られているってことです。
走行車線が空かず退くに退けない状況で速度超過しながら走行車線に入れるまで逃げる追越車線車両を激詰めしたら煽りですが、大概の狭義煽り車両には、煽る意思はありません。前車が広義の煽りをするせいで、煽りになるのです。前さえ空けば、妨害車両の相手なんかしません。退いた車に執拗な妨害とかしませんよ。早く行きたいだけなんだから。
今までブロック車が退くのを根気よく待って追走していた人達は、どうしたか。
左側から抜きます。
だって絡まれたらヤだもん。
面倒は回避、さっさと左側から追越しです。
最近のは見ていないから知りませんが、厳罰化検討開始の頃の「警察◯◯時」の類では、東名の人殺しみたいな奴じゃなく、まさに飛ばしているだけの車を煽りだと言って止めていました。さも極悪人のように非難していました。
ということで、絡まれたくないので、飛ばしている車は、追越車線をブロックしている車を左側から追い越します。
