私の免許は「限付」(でした)。(注1)
大型二輪には乗れません(でした)。
私が自動二輪の免許を取った当時は、大型二輪に乗るには、「司法試験並みの難関」と言われた運転免許試験場でのぶっつけ本番での実技試験合格による「限定解除」しかないという高い壁がありました。(注2,3)
高い壁に挑戦して何十回と不合格する時間や精神力はなく、96年に教習所で大型免許が取れるようになってからも特に乗りたい車種もなく、大型免許を取る動機が無かったので、ずっと中型限定でした。そのうち、全く知らないうちに「普通二輪」に呼称が変わっていましたが。
が❗️
取りましたよ。
そろそろ取っておかないと今より運転が下手になって取れなくなるかもしれないよね、ということを気になり出す歳頃、今月が誕生日&今年が更新年(当然ゴールドなので5年振り)だったので、このタイミングで取れば運転免許センター行く回数も減るしということで、夏ぐらいから取得意欲が高まってました。
他県は知りませんが千葉では更新以外の申請は平日オンリーなので、今日は午前半休を取って幕張の運転免許センターに来ました。
コアタイムなしフレックス導入会社の、喩えれば残業規制のないフレックスワーカーである管理職の私に、何故半休制度が適用されるのか不思議ですが。
コロナ対策のため、テントが設置されていた試験場前。8時開場です。
免許種類追加&申請書類コンプリートの私は7番窓口直行なのでここで待つ必要ないですが、この季節の土曜日に更新に来たら、新型コロナウイルスへの感染は回避できたとしても、風邪ひきますな。
申請窓口への並び順は3番でした。後ろに並んだ奴がやたら近いので「離れろ」と注意しました。どうして中高年男性はこうも無神経なんでしょうか。
教習所で僅か2ヶ月前に撮った写真が胸元まで入っていなくて使えなかったので、そろそろ散髪したい髪型で写真が撮られてしまいました。毎回厚着だしなあ。薄着で写りたかったよ。
8時30分の受付開始からほんの10分後には、10時からの免許交付を待つだけになりました。
1階のヤマザキデイリーストアは現金オンリーで、向かいのローソンは買おうと思っていた雑誌が立ち読みで汚染されていたので、心静かに LED ZEPPELINのライヴを聴きながら待機しました。
さて、大型免許へのハードルは。
まず何が大変って、ありがちなことですが、30年以上に亘る公道乗りで染み付いた習慣を是正することでした。
①サイドスタンドは乗車前・下車後に操作する
→不安定で怖いですが、私の1986年式GPZ400Rですらサイドスタンドスイッチがあり、出しっ放しではそもそもクラッチが繋げないのですが。(注4,5,6)
②停止時は前後ブレーキとエンジンブレーキ全て使う。
③停止時は左足を着く。
④ニュートラルへは、停車してから足を踏み替えて入れる。
⑤停止中は、前後ブレーキを掛ける。(信号待ち停止中は1stに入れて、クラッチは切ったまま。)
→標準的なMT乗りは先にニュートラル入れて右足を着く(と思う)ので、停止寸前からは前ブレーキしか使わない。のではないかしら。アライ、ショウエイはいいですが、AGVのヘルメットなんか被っていた当時は、上下視界が狭いので、横断歩道等にある停止線から近い信号機はハンドルから手を離さないと見えませんでしたしねwww
⑥レバーは指4本とも掛ける。
→私は左右ともほぼ常時3本。これ特に指摘されませんでしたが、握るのが3本・子指が外に浮く程度でグリップからは離れていたからではないかと。
まああとは、アップライトな姿勢の二輪に乗ったことがないことです。駐車場内レベルを超える距離を乗ったのは、普通二輪を取った教習所のCBR400Kと友人の50ccオフ車にちょっとだけ。以後の30年間前傾オンリー。
それとハンドル切った状態でのクラッチ操作が難しく、低速トルクが細いので、Uターンとかしません/できません。
ガッコ選び
料金とか評判とか卒業後事故率(注7)とか、色々要素あるでしょうが、近くて、道一本で、送迎バスが近くまで来る市川中央自動車教習所を選択しました。
ヘルメット抱えて会社帰りに寄る気などない私には、対抗の葛西橋自動車教習所は3要素何れも少しずつ弱かった。
技能課目以外は四輪・二輪共通で、コース全体は狭いです。スピードに慣れる機会が作り難いので、小型や普通二輪で初めての運転免許取得に挑戦する人は、公道デビューがちょっと怖いかも知れません。
入校手続き
インターネットで仮申込し、当初予定日より前に仕事が少し空いたので、午後半休を取って本申込に行きました。
入校手続き時はクレジットカード使えます。アメックスも使えます。
当初は延長保証なしのノーマルコースで仮申込しましたが、入校式の日、最後の変更チャンスに延長パックの安心コースを追加しました。
変更の理由は、安心コースの追加料金が普通自動車50歳以上男性の8時間相当36,960円に対して二輪男性は2.6時間相当の11,000円ぽっきり(女性は倍)なので大人の財布には厳しくない、ということがありますが、サクッと通ればそれはそれでも、意外に乗れないことが分かった時に困るため。「乗れる自信がない」というよりも、もし上手く乗れていないなら、折角の機会なので、愛車ではやらない/やりたくないバランスやメリハリのある操作を練習して技能の確認と向上を図りたいということです。転ぶ、というか自分は転がらないと思いますが、車体を転がしまくってもいいようにですね。
卒検で減点累積で不合格になることは多分ないですが、一本橋落ちて検定中止ってことは有り得るし。
入校式
9月26日土曜日でした。同日の入校は15人。
四輪9人全員AT!!!。まあ今ドキはスポーツカーもデュアルクラッチ式2ペダルで、ヨーロッパのレンタカーにもAT車があるので、「折角なんだからMT免許取ったら?」ってのは全く余計なお世話なんでしょうね。
二輪は6人。大型2人に普通4人。
挨拶した校長によると、大変混んでいる、密回避で二輪免許希望者も増えている、予約が取り難いので早く卒業した人は平日とキャンセル待ちを駆使している(在宅講義の大学生が強い)そうです。二輪は雨でもキャンセル少ないので、キャンセル待ちはあまり有効ではないそうです。
適性検査では、最初の課題の回答選択プールを10肢×10問でなく100肢と勘違いし、できたと思った早々ペンを置いてしまいました。気付いて再度取りましたが、処理スピードが売りのワタシにして大失態。試験なら即死。
ガイダンス
校内や二輪舎を巡って、教習車の概説や、控室、荷物の扱い、プロテクターの説明など。私のジャケットはチェストガードがないので、私もプロテクター装着必要です。ヘルメットその他用具の貸出には用がないので聞き流しました。
教習車は第一段階5時間がCB750、第二段階実車6時間と卒業検定がNC750L。
「時間」と書いていますが、1時限あたり50分です。
予約は第一段階では1日2コマ、第二段階では同3コマまでできます。(と書いてありますが、予約システムから取れるのは1日2コマ・合計4コマまで、あとは現地キャンセル待ちということなので、計画的な教習日程は組み難いです。)他クラスは知りませんが、週末しか行けない前提で大型実技の枠を見ると、空いているのは乗った週の3週間後のコマです。他のイヴェントが無くても2ヶ月くらい掛かります。ゆっくりやると免許の更新より後になりそうでした。。。
入校までの話はここまでです。
以後何回かに分けて免許取得までのプロセスを書きます。
次回、まだ教習には入りません。
注1:400cc Overの大型車に乗れない中型免許保持者が、「中型二輪限定」の付いた免許を読みが同じ「原付」に引っ掛けて「げんつきめんきょ」と呼んだ自嘲の言葉だったのですが、今「限定」というのは「AT車限定付免許」なので、少なくとも昔の意味では死語なんでしょうね。
注2:合格率2%、「当日受験者中合格者0」が当たり前とか言われておりました。
注3:限定解除(大型二輪)コースを用意する自動車学校もありましたが、あくまで練習だけで検定がない謂わば予備校でした。
注4:このスイッチ(クラッチレバー側)が壊れていたときにローギア入れたままエンジンを掛け、車体だけ転んだことが1度ある。
注5:最近は、ニュートラル&クラッチ切断でないとエンジン掛からない車両とか色々あるそうで。私は踏切でトラブったら死ぬじゃないかとか、押掛けできないじゃないかとか気になります。
注6:最近は、サイドスタンドが出ているとエンジン掛からない車種があるそうで、暖機運転に困るからスイッチをキャンセルするとか。私は、車体を傾けた状態で始動するとカムシャフトを囓る恐れのあるカワサキ車乗りなので、センタースタンドかメンテスタンドか乗車か、いずれにせよ車体を直立させた状態で始動します。冷間時に限った話ですが、出先でも冷えたら同じです。
注7:事故率が低い方が指導の質が高いという通説と、事故率が高い方が指導が甘くて免許が取り易い=延長が付かないから安く上がる説とあります。原動機付車両に乗ったこともなかったド素人の私が4時間の延長を貰って二輪免許を取った札幌の桑園自動車学校は前者の典型でしたが、後者も当局の指導が入ると暫く厳しくなるそうです。