正月明けの3連休が来ました。
3日間ずっと晴天に恵まれそうでしたが、恒例の箱根トレイルランは、情勢に鑑みて見送りました。昨年は災害に伴う一人前コース閉鎖が原因で別エリア行き、そのまえは天候懸念とかサボりですが、これで4年連続回避になりました。スタートから10年で実施率が50%に低下しました。
またこの3連休は、諸事情あって箱根どころか自転車にも乗りません。
さて、私のGPZ400R。
フロント左ウィンカーが、大分前から割れています。
今は閉業している箱根某所の傾斜地に駐車中に倒れ、割りました。
↑不鮮明ですが、鮮明だとこんな感じ↓。
GPZ400Rは、立ちゴケレベルの転倒でもウィンカーを割るかレバーを折ります。あとはミラーに傷が付きます。ウィンカーに押されたカウルが割れることもありますが、幸い私はまともな事故以外では割ったことがありません。事故は幸いではないですが。
接着剤で固めて数回車検を通していますが、そもそも保安部品をこんな状態にして走らせてはいけないので、車検を前に今回は直します。
が、ランプ、ブラケット、ダンパーをパーツ検索に掛けると、
旧車には何ら珍しいことではありませんが、フロントは製廃です。かなり前から。20年くらい前から。転んだ回数だけ潰れる消耗品みたいなもんだし、そもそも保安部品なのだから、もう少し長く作って欲しいですが。
左がフロント(ステーが付いた状態)、右がまだ入手可能なリアです。
リアは、他車と共通、最新では2009年まで製造されたZRX1200Rと共通で品番が出ます。ZRX系最終型のDAEGは、頭の悪そうなLEDの小型&クリアウィンカーになったので、別物です。このウィンカーだけで大型車候補としてのDAEGに対しては興味を失いました。まあ逆にその部分をRのに換えればDAEGもいいかな、という感じではありますが。
フロントウィンカーは、以下3点でリアウィンカーと違います。
- シャフト長が長い
- 配線が2本でなく3本(ポジション灯であるダブル球のため。つまり電球も違う。)
- ギボシ端子が太い(これは前後でなく新旧です。GPZもD4から細くなったので、太いのを被せて使います。)
因みにAmazonでは、⭐️1と低評価の純正形状社外ウィンカーが売られています。
うん、これはリア用ですね。製品としての精度は知りませんが、説明の精度が低いというか完全に間違っているので、説明を読んで騙された人からの低評価は当然です。まあ機能若しくは性能(←そこに価格は含まない)が純正品を上回ると判断しない限り社外品を使う発想は私にはないので、これに引っ掛かる心配はありませんが。こういう発想なので、最近のジェネリック医薬品事実上強制は勘弁して欲しいですけども。
脱線から戻ります。
ウィンカーを外すのは、M6ナットを1つ外すだけです。が、
カウルの内側にあるので、先にアッパーカウル下のカバー(ヘッドランプの光軸調整のために脱着するカバーであるため、ヘッドランプカバーと称します)を、+スクリューを2本抜いて外します。+スクリューを3本抜くアッパーカウルのインナーカバーを外し、上から手を入れる人もいると思います。
この際、スクリュー、ナット、ワッシャーのどれか1つでも落とすと、アッパーカウルとクロスフレームの裏に落ちます。その場合は、ミラーマウントボルトを4本抜いて左右ミラーを外し、更にアッパーカウルマウントボルトを大小6本抜いて、アッパーカウルを動かさないと取り出せません。
そこで失敗してアンダーカウル内に落とすと、アンダーカウルマウントボルトを6本とM8ナット2本抜いて冷却水のリザーバータンクを外してからでないと取り出せません。
凍えた手が触ったものを放り出してしまうような厳冬期の屋外でやることは、大変なリスクです。
作業時間は通常5分、最大90分(笑)です。
私は5分以上掛かりました。端子をずーーーっと繋ぎっ放しだったので、固着して抜けなくなっていたんですね。ラスペネを吹き込んで浸透させてから、純正部品の強度を頼って力任せに抜きました。右も同じような状態なので、右も抜いてラスペネで動きをよくしておきました。
寒い屋外からさっさと屋内に移動します。
部品在庫からリアウィンカーを取り出します。5〜6個持っていますが、リアはそうそう割れないので、基本的に流用に備えて在庫しているものです。
+ドライバーで後ろ側のスクリュー1本を外すと、ハウジングとランプユニットが分離できます。
ハウジングだけ使います。そう、在庫も基本要るのはガワだけ。因みに純正ウィンカーはスタンレー電気製です。
そしてエクステンダーシャフトを用意します。サラッと書きますが、ここがポイントです。
このエクステンダーシャフト、どこにも売ってません。自分で採寸し、R32GT-Rでお世話になっている整備工場で作ってもらったオリジナルです。大分前、このウィンカーを割った頃にですけどね。これも5〜6個あり、基本消耗しないので、売る程持っている状態です。
接続しました。
続いてこのハウジングに、同じ要領で分離したフロントウィンカーのランプユニットを装着します。
出来ました。
細かいことを言うと、ユニットを更に分解してフレッシュなレンズとリフレクターを使った方が少し明るくなるでしょうが、新しい方は未使用在庫として保存します。
ステーを付けます。
スワップ完了です。
寒空の中、また外に出て装着、動作チェックして完成。
超絶久し振りに正常な状態になりました。
しかしGPZ900Rとか同じものを使っている車両いっぱいあろうに何でこんな早々に製廃になったんだろうなあ、とパーツ検索で同じようなものを使っている他車のウィンカーを見たら。。。
あらー、配線みんな2本だわ。新しい車種のカプラーではラインの本数が分からないので、配線図見ないと分かりませんが。
したらバルブはシングル球か。GPZ900Rのフロントウィンカーバルブを見る。
ああ、フロント・リア共通だ。シングルだ。確かA6とか割と古いモデルまではGPZ400Rと共通だったと記憶しているのですが、以降のはポジションランプ省略なんですかね。
日本でも最近(20年以上前から)はヘッドランプ常時点灯なので、そもそもOFF→スモール(ポジション)→メインのスイッチはなくなっていると思いますが、同時点灯もさせていないんでしょうか。配線3本なくても、シングル球でも、半導体で駆動するような最近の車種ならポジション点灯あるんでしょうか。
謎は解けませんが、GPZを維持する上では関係ないので、おしまい。
明日はちょっと乗る予定。