甘く香るか青いバラ

ロードバイク初心者がディスクロード+EPSを自分で組んだ記録から始めてみる

カンパニョーロ BORA ONE 35 DB + Continental GP5000TL(Excecution / Impression)

注:事例は多数ありますが、メーカーが想定した運用ではありません。非推奨です。自己責任です。

 

大した内容でもないのに長編になっているカンパニョーロ BORA ONE 35のチューブレス化、シリーズ最終です。

 

準備するもの

  • Campagnolo BORA ONE 35 DB
  • Continental Grand×Prix 5000 TL
  • STAN'S NOTUBES RIM TAPE 9.14m×21mm
  • STAN'S NOTUBES RACE SEALANT 32oz
  • iRC FORMULA PRO TL VALVE 50mm
  • AZ BCR-001(自転車用ビードクリーム 50g)
  • iRC チューブレスタイヤレバー
  • シリンジ(ダイソーの20㎖)
  • FUMPA 電動小型ポンプ
  • あとは錐とかドリルビットとかドライバーや鋏といった小物

 

装着編

まず、ホイールから既存のタイヤ/チューブを外し、ホイールを洗浄します。(画像省略)

 

1.リムテープを巻きます

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バルブホールから15cm程離れたところから始めて、2周巻きます。テープは伸びないので、張りはあまり意識せず、エアを噛まないようよく密着させていく感じでした。2周重ねるので多少ズレるかもしれませんが、ジャストフィット幅の曲がらない/伸びないテープはセンターを大きく外すことはないので、多少フレても気にせずに引いていけば結果オーライだと思います。

先駆者の方々の一部に『「2周」の意味が分からない』との投稿がありますが、リムベース側のフックを後付けする意味だと思います。なので、軽量化マニアの自転車乗り的には受けなそうですが、3周、4周巻いた方が効果が高いと思います。無塗装のインナーリムを通じてエア漏れするかといったら、それはタイヤ自体から漏れるのと変わらないくらいじゃないかなあ。

 

2.バルブを装着します

STAN'Sのテープは透明ではありません。二重に貼るとホイールのバルブホールの位置は分かりません。一周毎に穴を開ければいいのでしょうが、巻いた後にバルブを反対側から通してバルブコアを押し付ければ、簡単確実にセンタリングできますよ。

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センタリングしたら錐で穴を開け、徐々に太いドリルビットを捩じ込んで拡大します。ドライバーでもいいです。
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刃で切ると、切れ目からエア漏れする恐れがあるので、切るのは止めましょう。

バルブを差し込んで仮留めします。
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Oリング、ロックナットを装着します。
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まだ締めなくていいです。

 

3.ここでタイヤを比べてみます

GP5000TLはバルブ込みで290gでした。スペア含めて全数測るとまた違うかもしれませんが、この個体は単体295gのカタログ値より少し軽いです。以前GP4000S2を計測した際は、チューブ込み331gだったので、40g程軽い計算です。

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ただ、グラフィックスは地味になりましたね。
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チェッカーフラッグが消えてロゴもモダンになった「Continental」。
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長さが1/3くらいになった商品名部分。
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パターンがシンプルに、但しシャープになったことがよく知られていますが、それよりも「MADE IN GERMANY」がやたら大きくなったことが気になりました。

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ビードの張り出しが半端なく、GP4000S2と比べると大分固いです(その1)。
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その2。この厚みの違い。
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4.難関‼️タイヤ装着

注:この辺でブレーキディスクを養生しておきましょう。

付属のスポンジを使い、ビードクリームをビード内外に塗ります。バルブホール近辺で上げる予定ではありますが、結果どこで上げることになるかは分からないので、全周です。

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別にタイヤとリムの密着度を上げる効果はないと思うので、厚塗りの必要はないと思います。

色が少し変わるので、塗った箇所が分かります。
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まず片方のビードをリム中央に落とす、と簡単に書きますが、この段階でメチャメチャ大変でした。バルブ部を最後にすることでリム実効周が1番短くなってビードを落とし易くなる、とかいうレベルでなく、無理。前半でこんな目に遭ったのは初めてです。タイヤがチューブレスというだけでなく、クリンチャー(専用)のBORA ONEはチューブレス対応の2WAY-FITより外周が大きいのかしら。
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どんなに頑張っても手ではビードを落とせず、結局タイヤレバーを使いました。GP4000S2は両側とも手でビードを落とせたので、片方くらいはできると思っていたのですが、全く話になりませんでした。裏からタイヤレバーを当てる想定は正直全くなかったのですが、使わないと無理です。ブランド品カンパニョーロの製品であるBORAは十分な剛性があるので大丈夫でしょうが、他メーカーのカーボンホイールは分かりません。尤もディスク専用リムはそんなに多くなく、リムブレーキのストレスに耐えないといけない製品なら大丈夫かな。

続いて後半、残るもう片側のビードを落とし、両側のビードをリム内に入れます。
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手では落とせない部分が周長20cmくらい且つ2cmくらいの深さあるので、タイヤレバー1本では無理でしょう。ホイール側のフリー領域を長く使えるiRCのレバーが効きます。プラスチックなので、過大なストレスを掛けたら多分ホイールより先に壊れてくれます。お勧めです。

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素直にタイヤレバーを使った後半は大分速く終わっていますが、手間取ったのは事実です。とはいえ、大変苦労しつつも両サイドともビードが落ちました。

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それからロックナットを締めてバルブを固定します。

 

5.ビード上げ(テスト)

FUMPAで40psiくらいまでチャージしてみます。カンカンとかパンパンとかいう音は発せずにスルッとビードが上がりました。FUMPAは高速チャージだし、私はフロアポンプ持っていないのでトライアルはできませんが、BORA ONEとGP5000TLはともに高精度なので、フロアポンプでもビードが上がるんじゃないかという印象です。多分嵌め易さとビードの上がり易さは反比例です。どっちで苦労するかという話。

 

6.シーラント注入

バルブコアを外し、シーラントをよく振ってからシリンジで吸い上げ、注入します。ロードバイクは30㎖でいいようです。

STAN'Sのシーラントは粒(スクラブ洗顔料のザラザラみたいなもの)が入ったサラサラの白い液体です。バルブから注入できますが、粘度があってバルブから注入できない製品もあるそうです。STAN'Sも新しいものは粒が大きくなったのでバルブからの注入は禁忌となったようですが、いつモデルチェンジしたのか不明です。

この部分、撮影していない&撮り難いので、後で撮ったイメージ写真です。

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チューブレスレディではないGP5000TLはシーラント不要かもしれませんが、そもそもチューブレス対応ではないBORAに使う訳なので、シーラントによって密着度が高まることと、異物を踏んだ際の耐性が上がることを期待してです。

ダイソーのシリンジの場合、インナーチューブとアウターチューブの間にバルブが上手く挟まるので、漏れる心配はしなくていいです。が、20㎖なので2回注入するのが面倒かな。60㎖なら3回注入が必要になるし。

 

7.完成です

バルブコアを戻し、エアを80psiチャージ。やっぱりカンカンともパンパンとも言いませんでした。

ディスクブレーキはここで養生を外すだけですが、リムブレーキ車はブレーキ面に付着したワックスをブレーキクリーナー等で落とさないと危ないと思います。

 

ルックスが少し地味になりました。

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当然ロゴの位置合わせはしています。が、タイヤ自体のロゴ位置が随分と非対称で、GP4000S2よりもキマりません。イタリア人🇮🇹や日本人🇯🇵のセンスには合わない仕事のレベルですな。減点。

SK Pininfarina Diskを組んだ際に測定していなかったので今回の脱着前後の比較ですが、セット重量が1,144g→1,161gになりました。

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タイヤ単体41g軽とセット17g増のギャップである+58gは、リムテープ、シーラント、あとはタイヤとチューブの摩耗分とか乾燥分かな。まあ横這いと理解していいのではないかしら。

バルブは黒くなりましたが、キャップはブルーを継続使用。ただ、バルブコアが長くなったようで、キャップがバルブボディまで届きませんでした。付属のキャップは頭がカットされていてシャフトを逃していたし。
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前後のバルブが色も長さも違いますが、チューブレス化テストを兼ねたフロントのみの先行交換なのでよしとします。
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装着を振り返ります。

 

大変でした❗️

 

次回は初めからタイヤレバーを使うので15分で出来ると思いますが、心証としては頼まれたら断りたいくらいの作業でした。

難易度は高くないですが、苦痛度は高いっつーかな。

 

暫くはフロントがチューブレス、リアがクリンチャーでの運用です。

クリンチャーとチューブレス同時運用は携行品にも影響します。フロントは外でパンク修理できそうな気が全くしないので、パンク修理剤を新たに1本携行します。チューブはリア専用として引き続き携行します。カンパのカーボンホイール用タイヤレバーも引き続き携行、コンチネンタル のタイヤレバーはiRCのタイヤレバーにスイッチします。

 

月曜日夜に確認したエアの保持状態は、2日で14psi減。よし❗️問題なし❗️

 

試走インプレッション

火曜日、23日天皇誕生日は遠出せず、自宅周辺で試走しました。

13℃・晴れの環境下、アッパーはメッシュノースリーブにFONDOジャージ、シューズはR4Bで、冬装備はタイツとウィザードのウィンターグローブのみ。→サマーシーズン用のグローブでも全然OKでした。

それよりも風が強くて、目に埃が入るのが厳しかったです。

 

チューブレスのフロントGP5000TLを80psi、チューブドのリアGP4000S2を90psiに設定。リアもいつもの前夜100psiより低いですが、Mavicの推奨空気圧です。

www.mavic.com

荷重も空気圧も違うので一概には言えませんが、押して転がしているだけでもチューブレスの当たりの柔らかさが伝わります。

乗り心地:リアが担う分の方が多いですが、90psiに落としてもゴツゴツするリアに対し、フロントは凹凸のいなし方がスムーズな印象。リアは90psiでも段差での底突き感もありましたけども。(実際には底突きはしていませんが、この感覚を嫌って100psiで運用している。)

ハンドリング:クイック、悪く言うとピーキーになるらしいですが、風の影響が大きい今日正しく特性を捉えられるとは思わないので省略。ただ、クランクでの切り返しでの反応は910km走行済みのリアより明らかに素直でした。

抵抗:今日はまず風の影響が大きく、空力、路面とも評価不能。まあ路面抵抗はリアを替えてこそ正しく評価できると思いますが。

フィール自体は良かったので、次回のライドでよく観察してみます。

 

追風参考の最高速等をデータで見ようと走行終了後にiPhoneの画面ロックを解除したら、、、

ああああああああああああああ❗️

またRunmeterのログを取り損なったよ。

あとでGPX Binderでコース図を書いたら、18.5kmでした。

折角ログ取り損ない85kmの差を潰して公式走行距離をRunmeterのログに統一したばかりなのに、差が103.5kmに拡大しました。先にやってたら、「100km足す」にするところだったな。

......。