3月11日木曜日
3.11からの丁度10年を熱海の海岸で迎えました。犠牲になった多くの方々の冥福を祈りつつ、そう遠くない時期にもやって来る大震災への備えに思いを新たにします。
穏やかな三番瀬を望む我が家、首都直下型地震には遭わないで済むかもしれませんが、それよりは弱いM7クラスと南海トラフ地震と富士山噴火には遭うと思った方がいい訳ですから。COVID-19よりも危険なウイルス感染症だって発生するかもしれませんしね。
客室からの日の出です。折角海辺のホテルなんだから、日の出か日の入りは必須コンテンツ。私は市街地側より絶対こっち派。
一昨年の稲取もよかったです。日の出が見える海辺に住んでいても、やっぱり海上から太陽が昇るのは格別。
日の出を堪能したら、速攻スパリウムニシキで朝風呂。前述のとおりこの時間帯女風呂になっている側の方が景色がいいので、嫁にも入ってくるよう強要。
これは渡り廊下からの写真。
朝食は、夕食と同じくシアターレストラン・メインダイニング錦で、和or洋のセットメニュー+ブッフェ。ブッフェは30種以上あったそうですが、そんなに魅力的なメニューがなかった印象。魚の骨と鰭が嫌な私には干物は刺さらない点が大きかったかな。魚だけに…と言おうとしたら、嫁に止められました。
朝食後は、9時15分から約30分のガイドツアー、錦ヶ浦散策ツアーに参加しました。
錦ヶ浦やホテルニューアカオの歴史について説明を受けながら、敷地内を上から下に歩きます。
推定樹齢800年という「五竜の松」。
ここからでなく道路を挟んだ崖から生えているんだそうです。「景勝地錦ヶ浦」にホテルを建てたのでなく、寧ろ荒地を切り拓いて観光開発した結果景勝地として知られるようになったというその名残。
スパ上の展望台から。
途中立ち止まって説明を受けつつ、屋上庭園まで降りて淵を望みます。
大きなガラス窓がメインダイニング。
↑メインダイニングの右下と、
↓浦の口付近に2つの計3つの人工水槽があります。
ガイドさんは否定していましたが、海面露天風呂(或いは温泉プール)を作ろうとした名残でしょう。それら水辺に降りる階段やら水平歩道やらもあるし。間違いない。
少し高い波でも海水が流れ込むので、湯温管理と安全面から断念したんじゃないかしら。海が穏やかな夏季限定でならイケそうな気がしますけどね。ダイニングや屋上庭園から丸見えなので、裸で入るお風呂でなくプールでしょうが。
馬の背を挟んでホテル本館に向かい合う海蝕崖と海蝕洞。
遠く太平洋から流れてきた伊豆半島が日本列島に衝突し、激しい火山活動が起きた地である熱海、まさにこの辺りは海底火山の火口で、粗い岩肌は隆起した水冷破砕溶岩だそうです。
はー、深さ分からないけど底が見える程水が透明。
この屋上庭園でツアーは解散し、各々ダイニング上の入口からホテルに帰ります。折角のPrivate Tourなんだから、人工水槽まで降ろしてくれるとかスペシャルな体験が欲しいところですが、残念ながらありませんでした。一連のコースは宿泊者なら全部入れるので、付加価値は解説です。
ダイニング棟から本館に戻ります。この廊下に沿って結構大きなショッピングコーナーがあるのですが、ディナー前後は時間の都合で寄らず、その後は閉店後、午前は開店前。結局ここも寄りませんでした。
2Fラウンジ「アビース」でセルフサービスのコーヒーとジュース頂いて、更に散策。1Fに降りて夏季限定オープンになるプールの先までデッキを歩いて行ったら、不参加イヴェントの「海釣り体験」実施中でした。バケツを覗き込んだところ、釣れていたのは残念ながら防波堤等によく捨てられているクサフグでした。イシダイとかクロダイとかいないかしら。
ラウンジの下まで回り込むと熱海市街側は穏やかな海。左端に写っているのが1Fの浴室。
この辺が自室の下です。因みに夏季は泳げます。
それから10時45分のバスで熱海の街に出ました。勿論アカオの送迎バスです。
糸川でバスを降り、糸川の河床→親水公園→糸川遊歩道→大湯間歇泉(残念ながら枯れて今あるのは人工)→小沢の湯と散策し、石舟庵でお土産菓子を買いました。(当地モノに拘る私が伊東に本店を置く店に入ったのは嫁のお薦め。)
小沢(こざわ)の湯の向かいの酒屋です。ここで生卵1個30円を買って小沢の湯で茹でるのが1つの定番だそうです。
ランチは、駅前平和通りの食事処海蔵(みくら)で。
うっかり速攻で手を付けてしまいましたが、金目鯛の塩焼きが肉厚で塩加減も絶妙でした。
カウンター席と、小上がりに6人用の大きなテーブル2つ。焼き物があるので換気はしっかりしていると思いますが、アクリルパーティションなし。
熱海駅のショッピングモール「ラスカ」でも色々お土産を買込み、送迎バスでアカオに戻りました。
昨夜私は見たが嫁は見落としたお宮の松、貫一お宮之像には寄らず。記念撮影は、最近のジェンダーを反映し、像とは逆に男性が足蹴にされるポーズで撮られるのが普通だそうです。
忘れ物を取りに駐車場(新館ロイヤルウイングの向かい)に寄り、カフェ「花の妖精」の上から。
1番右に見える建築物が浴室。露天風呂とカフェ(の屋上)との距離では、人がいることはわかる程度なので、見えることは気にする程でもないと思うのですが、気にする人がいるから目隠しが増えるんですな。まあ私のコンデジは光学40倍ズームだし、スマホにも光学ズームがあるんだから、多少開放感が削がれても仕方ないか。
ホテルに戻ったら、まず自室から景色を眺めながら石舟庵の菓子をいただきました。
いやー、絶景。
それから再度男女浴室が入れ替わったスパリウムニシキに行きました。
ああ、やっぱりこっち(向かって左)の方がいいです。
お風呂場から戻る廊下からの海蝕洞。
ゆっくり寛いでいるうちに15時を回り、錦ヶ浦は翳ってきました。
さあて、帰ることにします。
お世話になった客室を辞します。
お部屋ですが、
- さすがに古さは感じます。でも清潔感はあります。
- ユニットバス・トイレも古さを感じさせる狭さでしたが、和室は多分もっといいでしょう。尤も歯を磨くときくらいしか使いませんからね、関係ない。
- テレビは24インチだか26インチだったと思う液晶。BSも映ります。海外放送はCCTVが映りました。
- ポット、冷蔵庫あります。お茶はティーパックで、追加貰えます。
- Wi-Fiあります。
- 「せめてこれは欲しかった」は、USB給電装置。ACチャージャーを忘れてきたので微妙に困りました。(車に積んでいるジャンプスターターバッテリーを使って危機を凌ぎました。)
まあでも兎に角絶景です。嫁評価では史上最高とのこと。アドリア海を望むホテルとか、マッターホルンを望むホテルとか、モンブランを望むホテルとか、聖フランチェスコ教会真正面のホテルとか、記憶が上書きされて忘れられている気がしないでもないですが、間違いなく絶景でした。
で、復路は初めて通る熱海ビーチライン、初めて通る真鶴道路、小田原厚木道路を経て東名高速。遅い出発なので仕方ないですが、東名は渋滞。結構ひどい渋滞で、首都高速も混雑。結構時間掛かりました。
この当時は緊急事態宣言がまだ明けていませんが、それでも人の多いところは多いです。アップした順序が逆転していますが、スキー場がそうであったように、出歩いている人に緩んでいる人の比率は高いので、警戒レベルを上げないと危ないね。気を付けて出歩いているつもりでも、周りから見れば出歩いている時点で私も緩い人の1人ですけども。