先週の帰省中のお話です。
9月7日火曜日からは、母と嫁と3人でのショートトリップでした。
初日は蔵王温泉の最高峰深山荘高見屋に一泊します。
蔵王に行く以上、私はSK Pininfarina Diskと共に人力で登ります。嫁と母は母の車です。
蔵王エコーライン山形側は、ベースの上山市金谷・蔵王の森のR13/r12交差点標高187mから山形側の最高点刈田駐車場(と言っても宮城県七ヶ宿町にあるんですけども)1,596mまで最大勾配14%、平均勾配5.8%、1,409m(単純標高差)を登る超級山岳です。
因みに、
- エコーライン区間の最高点は、宮城側をもう少し、ほんの少し先に進んだ+10m↑
- 宮城側は蔵王ハイライン1,722mまで登れます(自動車専用道路なので自転車は入れませんが)
- 森林限界が高く森が深いので、山形側には殆ど景観はありません
- 駐車場は、ようやく綺麗なトイレ(だと思うが入ったことないので知りません)ができましたが、バス待合所以外何もありません。昔はもうちょっとあったんですが。お釜が見える稜線へのリフトは、整備点検のためこの日まで運休中でした
- 宮城側は、如何にも火山な荒涼とした景観を眺めながら標高を上げてエコーライン最高点に達し、ハイラインを登るとすぐお釜が見えます。山頂レストハウスにはレストランも土産店もキレイなトイレもあります
山形は、温泉とスキー場では宮城を圧倒していますが、蔵王の観光開発では惨敗です。エコーラインで勝っているのは勾配と標高差ですな。サイクリスト的には美味しいですが。
ゴールは、ベースから24km、実家からは65kmあります。実家から刈田駐車場までの想定所要時間は3時間半、15時過ぎにチェックインする想定で14時半のゴールを期し、母と嫁には「12時半(途中で食事する場合は11時半)にスタートすべし」と言い残して、11時過ぎにスタートしました。
帰省して初めて、周囲の高山、吾妻山が一時全景を見せた晴天でした。蔵王は上部は雲が掛かっていたし、他の高山も同じく見えませんでしたが。UVアームカバー忘れてきたので、気温さえ上がれば曇ってもいいんでしたが、冷んやり晴天でしたね。
赤湯温泉通過が実家からざっと45分、途中R13/山形新幹線かみのやま高架橋上での塩熱サプリ休憩を挟んでベース到着まで1時間20分でした。
約1分の信号停止を挟んでクライムアップを開始しました。
蔵王山上部は引き続き見えません。
蔵王エコーライン(細かいことを言うとエコーライン区間に入る前ですが)最大の激坂14%区間。
これをクリアして間も無くの待避所で少し早めのようかん休憩。
スポーツようかんは元々モノがよくないのか古くなったためか分かりませんが、チューブからの滑りも味もどっちも良くないですが、こちらのは割といいので、和食補給派にはこちらをお勧めします。
で、大凡2/3登ったエコーライン上に2つあるスキー場の高い方、坊平高原のライザワールド1,081m付近で2回目の塩熱サプリ休憩にしました。クライムアップ開始から約1時間20分、流石に疲れました。
ここのレストハウスは夏季・平日も営業しているので、私を追い越した母と嫁はここでランチしてました。売りは窯焼きピッツァです。薄いイタリアン生地だそうです。
この先の大分登ったところで、母と嫁曰く「すごく離れていた」らしい先行バイク1台に追い付いてパスすると、森林限界を抜けて視界が開け、左に熊野岳、右に刈田岳、刈田岳の下にリフト乗り場(刈田駐車場)が見えました。
間も無く更にもう1台を視界に捉えたところで県境の最終コーナー。
先行の女性がゴール刈田駐車場に座り込んだところで、その隣に駐まっていた母の車の前に私もゴールしました。
タイムはグロスタイムで3時間19分、ヒルクライム1時間58分。カンペキな計算でしたな。
で、53/39ノーマルクランクと11s12-29ワイドギアでの初めてのヒルクライムだった訳ですが。フロントは斜度が上がってからは時折緩んだ箇所でアウターにした以外は殆どインナー、リアは主に5-8th(16、17、19、21コマ)でした。チタン歯が勿体無い私は、9thの23コマ(レコードなので下から3枚はチタンです)を数回使いましたが、ローエンドの2枚、26と29は完璧に温存しました。これからすると、11-25でも大概のヒルクライムいけますね。コースデータで比較する限り、ヤビツも志賀高原もスバルラインもここより緩いし。富士山は酸素薄いとは思いますが。尤もチタン歯が勿体ない私には、今のセットか、11-25ならコーラスが丁度良さそうですねども。
登り切ったところで車載するつもりでしたが、折角なので蔵王温泉への分岐点に近い猿倉スキー場までの下りを乗ることにしました。
ストレートであまり踏んでないのでMax60km/hに留まり、14km下る間に自ニ1台と四輪2台に抜かされましたが、SK Pininfarina Diskのディスクブレーキ、メチャメチャ安定感あってしかも効きます。ノーズダイブするJekyll800よりも鋭く減速し、鋭く旋回します。コーナーが連続する区間では四輪に追い付きます。エコーラインは古いですが、路面がいいので突っ込んでいっても割と安全です。
他車を知らないのでアレですが、平均50km/h以上の領域のSK Pininfarina Diskは、スタビリティよりは軽快感が勝り、矢のように走るよりはヒラリヒラリと曲がっていく印象でした。多分スタート寸前に前夜セット用の空気圧90psiにしたせいですけども。
14kmを18分で駆け下りて、本日のライドを終了しました。
スピード違反かと思いますが、私を追い越していった人たちの方が飛ばしているので許してください。
【Runmeterによる走行データ】
スタート: 11時04分
バイクタイム: 3時間28分44秒
停止時間: 17分51秒
距離: 79.76km
平均スピード: 22.93km/h
最高スピード: 60.79km/h
登り: 1,528m
降り: 1,109m
消費エネルギー: 2,477kcal
ああ、楽しかった。
しっかし下りはメチャ寒かった。この後温泉で温まるまで震えが止まりませんでした。