甘く香るか青いバラ

ロードバイク初心者がディスクロード+EPSを自分で組んだ記録から始めてみる

SK Pininfarina Disk チェーン交換

帰省から戻った訳ですが。

帰宅した日曜日(1週間前の話です)は、SK Pininfarina Diskのチェーンを交換しました。

 

初めから「帰省後は即交換」と決めていましたが、一応チェーン伸びを確認しておきます。

6コマで132.56mm、使用限界の132.60mmに達したと考えていいでしょう。(画像は上下反転しています。)

f:id:ABi-R:20210918205051j:image

走行距離6,484km。ざっくり6,500km、4,000マイルってとこですね。

メーカーは2,000〜5,000マイルで限界が来ると言っているので、いいとこ150wぐらいで且つ殆ど平地の私は、割と長く使えた方じゃないでしょうか。

使用限界を超えて使用してもチェーンリングやスプロケットに負荷を掛けるだけなので、逆に経済的ではありません。

 

在庫のレコード11sチェーンを1本取り出します。

f:id:ABi-R:20210918205411j:image

 

前回はオイルを除去して再塗布しましたが、今回はオイルの除去をしません。粘度の高いオイルはすぐに汚れるでしょうから、その段階でクリーニングすることとします。

 

既存チェーンを外します。カンパニョーロ持ちの私は当然持っている専用チェーンツールUT-CN300でリンクをカットしますが、これがないと不可能なのは突き出し量が0.1mmと指定されている11-12sチェーンのチェーンピンのカシメであり、既存チェーンの取り外しは汎用品で可能です。

 

新しいチェーンを取り回し、チェーンフィキサーを掛けます。これをやらないとチェーン飛びますよ。
f:id:ABi-R:20210918205406j:image

カンパのチェーンは、タイラップ側が前に来るように掛けるのが正解です。バイクをひっくり返しているので、逆に見えますが。

 

今回はミッシングリンクを使うことにします。

ミッシングリンクを使うためには、禁断の前側リンクカットにより、前後両方の先端のコマがインナープレートになるようにする必要があります。なので「アウターブレードがインナープレートを引っ張るように繋げ」という意味の筈の上述「タイラップが前」は、今回は特に意味がない筈ですけども。

またしてもカンパ純正チェーンツールUT-CN300が登場しますが、この作業もまた、UT-CN300でなくてもできます。

f:id:ABi-R:20210918205403j:image

最初からミッシングリンクを使うつもりだったので先にカットしてもいいのですが、掛けてからカットしました。

リンクを抜くときは、チェーンツールのレバーはオープンです。クローズにすると、どんなにトルクを掛けても抜けません。SMC-TKと思しき黒光りする高剛性材ですが、それでも壊さないとも限らないので、気を付けましょう。

さて、カンパニョーロの適正チェーン長は、フロントインナー・リアトップの状態で、ガイドプーリー下端とチェーン上端の間隔が10〜15mmの範囲とされています。

f:id:ABi-R:20210918221726j:image

前回というか初回が110リンクで丁度収まったので、今回は事前測定せずに最初から110リンク55コマにしました。

結果13mmに収まっています。

ミッシングリンクは、コツが分からないと外すのは大変(注1)ですが、付ける方は簡単です。

f:id:ABi-R:20210919082927j:image

装着し、トルクが掛かるようミッシングリンクを上側にし、ペダルを踏めば噛み合います。

因みに、上側にあるときに正方向「11s」と表示されるのが正しいそうです。が、裏側は逆さになるんだから、そんなに意味ないのでは?

f:id:ABi-R:20210918231957j:image

素手で触ったのでちょっとばっちくなってますが。

使用前の6コマ長を測っておきます。

f:id:ABi-R:20210919081116j:image

132.26mm?もー既に半分伸びてる?(勿論新品です。)

ノギスは高精度でも、チェーンに差し込む角度、深さで測定値は変わります。然も作業者は素人です。旧チェーンの132.56mmという計測結果を出す時も、慎重に、繰り返し計測しました。

まあ指定の3,000マイル時点検までは気にしないようにしましょう。

気にするかもしれないのは変速性能ですね。レコードのチェーンに劣らない精度を確保できているでしょうか。正直いうとあまり期待していないのですが、もしダメだったら素直にノーマルに戻します。

 

注1:専用ツールを持っていない場合、プライヤーでミッシングリンクを挟み、詰めて外すのが通例と思いますが、チェーンの方向に真っ直ぐだとどんなにトルクを掛けても外れません(KMCの場合は)。外側のミッシングリンクの前端、内側のミッシングリンクの後端にプライヤーの歯が掛かるようオフセットさせて締めればあっさり外れます。