甘く香るか青いバラ

ロードバイク初心者がディスクロード+EPSを自分で組んだ記録から始めてみる

通勤バックパックをカリマー 旧型Lancs28にチェンジ

この文書のオリジナルは2019年の春に起こしていて、モノを更新するタイミングまでと塩漬けにしていたのですが、COVID-19禍で通勤機会が激減し、バックパックの本体機能の劣化が進まず延び延びとなっていました。

 

劣化の主な原因は吸汗と擦れ。洗濯の頻度が落ちている間に、存在すら忘れていた右腰のポケットのファスナーが錆びて動かなくなり、今朝底のレインカバーポケットがやはりファスナーが錆びて開かなくなりました。8月出勤時以降、ファブリーズはしても洗濯はしてなかったかな。レインカバーが使えないのはまずいです。

 

よし、更新。

 

「いい大人」のビジネスマンである私は、バックパック〜ビジネス用の黒い3WAYでなくフツーにアウトドア用のバックパック〜を背負って通勤します。

 

置き菓子や置き水を背負う往路で最大12kgくらいを運ぶバックパックは、30ℓ前後が標準装備で、ごく初期は通勤とトレッキング兼用でしたが、トレラン用とテント/冬期/縦走用の大型バックパックを持っている今は、基本的には通勤専用です。基本的には。

 

通勤バックパックは、初めを省くと、

  • #1 Deuter Trans Alpine(トランスアルパイン)30 4世代前かな
  • #2 Karrimor Dale(デール)28 先々代
  • #3 Deuter Trans Alpine 30 先々代かな←イマココ

ドイターはマイナーアップデートが多いので、もっと世代が進んだかも知れませんが、最近は見てないので知らない。大体バックパネルの下端部が擦り切れた頃が買い替えどきです。この頃には洗っても汗臭さが抜けなくなるし。

 

で#3。カリマーからドイターに帰ってきて改めて比較すると、

  • 幅が狭いロワポケットには、シューズがギリギリ。アイゼンは入らない。
  • ピッケルホルダーがない。
  • 2ℓ小さいデールには入った冬期日帰り装備が入りきらない。
  • 私は気にしないが、デールより重い。
  • 優れた背面通気性を謳うドイター自慢の「エアストライプ」は、少なくとも通風の悪い徒歩では、フィット感を損なうデメリットの方が大。デールよりは多少涼しいのは事実だが、ホント多少。
  • ヘルメットホルダー(注1)は改良されてきた美点だったが、最近のモデルは固定力の弱い外装2点吊りに退化。

 

兎に角、甲斐駒ヶ岳冬季日帰りに行こうとした私は、これでのパッキングを諦めたのでした。カリマーのクーガー50-75には幾らでも入りますけども。

それは2019年2月の話で、結局行かなかったのですが、自転車用トランスアルパインは、ライトトレッキング用デールと比べると色々足りないということです。

メインユースの通勤でのネガティヴ・ポイントは大きいシューズが入り難いくらいなもんですが、偶の、基本冬だけの登山に使うには足りません。

 

OMM Classic 25ってのを持っています。

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昨年の北岳登山で使ったことは、書いた通り。 

liprofumodellarosa.hatenablog.com

今はモデルチェンジしてちょっと改良、カラバリが増加しています。以前は30が青、25が黄だったのですが。

www.theomm.jp

単体防水、軽量、サイズ比実容量大のミドルサイズです。南アルプス4日間縦走トレランはこいつでこなしました。

トレラン用にミニマライズされたClassicは、成型パッドのない(注2)背面や肩の快適性に劣り、ヘナって床にも置けないし、刺々しい冬期装備を入れると破れそう。でそもそも1気室。私の通勤には不適で、これで代替はできません。

 

ということで、#3の応用力のなさから早々に#4を検討することにした私は、カリマーに帰ろうとサイトを見ました。

 

したっけ。

 

デールがフルモデルチェンジしてました。

 

オールドモデル

dale 28 type1 | karrimor カリマー | リュックサック・アウトドアウェア | karrimor official site

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(Karrimor©︎公式サイトより拝借)

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(Karrimor©︎公式サイトより拝借)
Size  H51×W27×D33cm
Weight  960g(+rain cover 70g)
Backlength  42cm
Material  KS-N210d RS DM
特性
レインカバー付き
2気室モデル

 

 

ニューモデル

dale 28 Small | karrimor カリマー | リュックサック・アウトドアウェア | karrimor official site

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(Karrimor©︎公式サイトより拝借)

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(Karrimor©︎公式サイトより拝借)

Size  H60×W30×D24cm
Weight  900g
Material  100D R/S NY (Nylon 100%)
特性
ポールキャリア付き
フロントポケット
ハイドレーション対応
ワンドポケット
レインカバー付き

 

「特性」は実際には増えたのでなく、メーカーが書いただけです。それはどうでもいいです。

カッコがシンプルになって軽量化。四角錐体(ファスナータイプは頭が丸いので一般にはD型と呼ばれますが)から長方体に代わり、薄くなった分でトップだけでなくボトム幅も拡大しました。形状からすると重心が上・後ろになるので、山で谷側にひっくり返りそうなのが怖いですが。

で、2気室廃止。

カバー/ケースに入れるとはいえ、日常的にシューズとフーズを一緒に入れるのはヤダなあ。。。

Newデールの選択肢はありません。

まあ何て言うんでしょうか、アウトドアだけでは売上が頭打ちになるからでしょうか、シティユースを意識した商品が増えますよね、アウトドアメーカーって。そこそこ以上成功しているのは、ノースフェイスとアークテリクスと、北欧系のホグロフスとフェールラーベンくらいな印象なのですが。北欧系でも以前愛用していたスキーウェアのSOSは、シティに走った結果、シティで成功したかどうかは知りませんが、アウトドアでは絶滅しました。

 

で、このとき旧型が値下げされていたのですが、#2を更新するときに当時の新型(このときの旧型)が微妙に改悪されているから止めたんだよなー、と思い出しながらカリマーのサイトを巡っていると。。。

あ、あるじゃん、ランクスLancs。旧型のランクスLancs。

 

lancs 28 type1 | karrimor カリマー | リュックサック・アウトドアウェア | karrimor official site

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(Karrimor©︎)
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(Karrimor©︎)

Size H62×W32×D27cm
Weight 1,070g(+rain cover 70g)
Backlength 42cm
Material KS-N210d RS DM
特性
レインカバー付き
雨蓋モデル
2気室モデル
フロントポケット

 

雨蓋式はバックルがファスナーより面倒臭いので、シティユースでは基本回避と考えていたのですが、まあいいや。実容量大きくなるし。

 

これもデール同様にモデルチェンジしていて、

lancs 28 Small | karrimor カリマー | リュックサック・アウトドアウェア | karrimor official site

1気室になった新型は、候補になりません。中型の定番Ridgeも、40lは2気室だけど30lは1気室です。

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(Karrimor©︎)

Size H63×W30×D24cm
Weight 960g
Backlength 42cm
Material 100D R/S NY (Nylon 100%)
特性
ポールキャリア付き
フロントポケット
雨蓋モデル
ハイドレーション対応
ワンドポケット
レインカバー付き

それから2年半を経過した現在、Ridgeと何らの差別化もできていない(ことが原因かは知らないが)Lancsは廃番になりましたけども。

 

ということで、私は旧型Lancs 28を買いました。

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Classic 25 と並べてみます。3ℓ差とは思えないほど大きさが違います。
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かなり華奢なClassic 25と、がっちりしたLancs 28。
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絶対重量は重くなっても、快適性は全く違うでしょう。走るには邪魔でも、通勤と歩き登山はこれですね。

堅牢を誇るゲルマン、トランスアルパインが長生きしたので、延々とただ仕舞ってましたが。

 

あとカリマーは、同じカッコ、同じ容量でメンズモデルとレディースモデルの展開があるのがいいです。以前の呼称はType1/2、現在はSmall/Large。(少しだけ)脚が長く上寄りに背負いたい私には背面長の短いレディースの方が合います。あとメンズは、ウエストベルトの造り次第ではベルトを詰め切れなくて100%肩荷重になる商品があります。以前ミレーのバックパックでは大変な思いをしました。

 

こいつはリアルショップで試着して購入しました。レディースモデルです。確かダークグリーンもレディースモデルだけの設定。

 

明日からこれを背負って通勤します。

 

注1:雨蓋のないファスナー・タイプのバックパックでは、ヘルメットは一般に外に装着される。

注2:成型フォームでなくマット兼用の折り畳みパッドはあるが、フィット感は低い。