新しいイヤホン、WF-1000XM4。
以下は1週間使用しての音質以外レビューです。
装着感
あまりよくありません。フィット感が希薄です。ちゃんと入っていることになっている左も何となく乗っているだけの印象で、右は落ちそうです。というか早々に1回落としました。
MDR-NWBT20Nは標準イヤーピースでも引っ掛けでもしない限りまず外れなかったのに。インナーイヤーのEarPodsはもっと酷くてそもそも耳に落ち着かないので、まあ主には私の右耳の問題ですが。取り敢えずイヤーピースを交換して変化を見てみよう。
でもこれでランニングができる感は皆無です。いや思い出したぞ。MDR-NWBT20Nでも走るとき右が抜け易かった。ランニングのリズムが狂うので基本イヤホンはしないから忘れてました。
ノイズ
風切り音を拾います。筐体が耳からすんごくはみ出ているし、エアロフォルムでもないので、自体が発する部分が大ではないかと思います。マスクの横から漏れる吐息も結構拾うし。MDR-NWBT20Nでもコードの風切り音や擦れ音が聞こえたので、ノイズキャンセリングで静かになった代償という部分が大きいのだとは思いますが、室内試聴では分からない問題ですね。ノイズキャンセリングを切ったら風切り音と衣擦れ音が盛大です。相当低減していることは分かりますが、風切り音は多分に自作自演になっている観があります。
バッテリー
バリ新品100%充電状態で、4時間程で警告が出て、4時間半後の使用終了と機を一にして稼働を終了しました。ノイズキャンセリング使用で公称8時間のところ、6割。昔の10モード燃費より酷いな。誇大表示でしょう。尤もAirPods Proは公称値で4.5時間なので、謳い文句通りのスペックでやっと同等ですが。あちらはそれを代償に筐体がコンパクトになっていると考えれば、WF-1000MX4の性能は納得し難いものがあります。
音切れ
初期はBluetoothの接続が不安定でよく切れる、ファームウェアのバージョンアップで改善した、ということになっていますが。
襟足装着のMDR-NWBT20Nより切れます。
ファームウェアは最新の1.2.6です。接続優先モードです。購入時点でのファームウェアのバージョンは未確認ながら、マニュアルアップデートはしておらず、1.2.6の提供が7月っつーんだから、私のは最初から1.2.6でしょう。アップデート通知が表示されたのは2〜3日前でしたが、未開封の通知が表示されただけでしょう、多分。
これで改善なら、元がどれだけ酷いんだってとこですが、少なくとも「改善された」状態とは思えません。
アクティブノイズキャンセリングのモードやコーデックの切り替えだと思い込もうにも、巡航速度での歩行中に起きるし、モードが切り替わる度に警告音とかあり得ないので、違うでしょう。
因みにiPhoneは、左胸ポケットかパンツ右ポケットです。zwiftやるときにはELITE DIRETOとの間に体や汗を吸ったタオルが間に挟まるiPad mini 4なんかは切れて使い物にならないってくらいBluetoothは格別に生体(水)に弱いですが、うん、iPad並み(注)。ワイヤレスイヤホンに対するデバイスに胸ポケット以上のロケーションはなかろうに。これも買って分かる問題かな。
防水性に注意
これはオーナーは買う前に読んで知っている話の筈ですが、IPX4は本体でも「本機の音導管(音出口の筒部)、通気孔、マイク穴(2か所)を除く」となっています。テクニクスは、ケースを除き本体はIPX4として開口部も対策済みと謳っています。ゼンハイザーは急激な天候不順に耐えると言っています。Appleもどうやらそのレベルのようです。JBLはもっと上のIPX5。
それぞれの説明を素直に信じるなら、ソニーのIPX4は誇大表示です。ソニーが格別に正直である可能性はありますが、正直ならIPX4は名乗らないでしょう。
私は夏場のランニングで使ったりはしませんが、ランナーは要注意ですね。
ということで、サウンド・クオリティの面からいけばファーストチョイスにして差し支えないと思いますが、ファンクションに係るクオリティには煮詰めが甘い印象があります。ソフトウエアで改善できそうな部分もあるし、ハードウェアを更新した4Sとか5でないと改善できない部分もあります。その辺がパナソニックや日立とは違うやっぱりソニーだなと。今の製品にもソニータイマーが仕掛けられていないことを祈りたい。
iPhone Ⅹ → 5.0
iPhone 13 mini → 5.0
iPad mini 4 → 4.2
iPad mini 6 → 5.0
MDR-NWBT20N → 3.0
WF-1000XM4 → 5.2
これで5.2か…。iPad mini 6(オーダー済)でのzwiftという目論見は甘かったかも知れない。