甘く香るか青いバラ

ロードバイク初心者がディスクロード+EPSを自分で組んだ記録から始めてみる

9月15日のライド 2級山岳「板谷峠」〜超級山岳「磐梯吾妻スカイライン」127km +2,593m

さて、休暇前半は嫁とシンガポール旅行していたのですが、シンガポールから帰宅した9月14日夕方からは単独で実家に帰ってSK Pininfarina Disk RIDEでした。

 

9月15日木曜日は福島方面。

実家を9時15分スタート。

 

まずは、米沢市街の外を巻いて奥羽本線関根駅303mを起点に、標高差524mの峠827mまで嘗ての上杉藩参勤交代路を辿る2級山岳「板谷峠」。

ja.wikipedia.org

 

この日と翌日は(平地では弱い)東風で、二井宿峠から今向かっている板谷峠に掛けて、滝雲が山を越えて来ていました。

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この日は最低気温が東京より6℃低い16℃、最高気温は1℃半高い28℃で、陽射しは強いですが、これはフェーンですな。

 

r232は湯の沢温泉「時の宿すみれ」前通過間も無く水窪ダムに向かうr376起点で右折分岐、本格的なヒルクライムを開始します。

三階滝の近くと思しき場所にある橋は60年物くらいかしら。

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廃道ではありません。r232は奥羽本線と並行している区間が多く、分岐路は保線や林業用の管理道路です。MTBならもっと突っ込みますが、SK Pininfarina Diskではこの先には行きません。

 

大沢駅到着。3連続スイッチバック駅(新幹線が通る前まで)の1つ目。

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大沢駅から暫く進んだ地点から最高点を越えるまでは、ダートです。初めは風化したアスファルト舗装でしたが、途中からは普通に土や砂利敷きでした。インナー/3rd〜4thを多用する厳しい登りとダートに、前荷重&スリックタイヤのロードバイクではリアがホイールスピンし、かなり苦労しました。それでも交通量は僅かなので、板谷峠を越えるのはR13栗子峠を越えるのに比べれば楽です。

 

そうこうしているうちに板谷峠最高点に到着しました。付近にはいちご米沢板谷ECO発電所の風車が3基あります。

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この発電所のおかげで、ここからの下り、板谷集落までの道路は、細いですがきれいに舗装されています。対向車を高速で回避できる幅員はないので、スピード出し過ぎ厳禁です。

 

板谷駅。3連続スイッチバック駅(新幹線が通る前まで)の3つ目。
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スイッチバック2つ目、「峠の力餅」で知られる奥羽本線最高点の峠駅は、r232上にはなく、最高点から1.5km程下った板谷峠(山の鞍部にして経路の最高点が普通「峠」なのですが、板谷峠は経路最高点より90m程低いです)から分岐した奥にあります。因みに滑川温泉と姥湯温泉は、峠駅から更に先、ぞっとする程先、うんざりする程先にあります。

 

板谷集落を経てR13に合流しました。残念ながら私が泊まることないうちに廃業した五色温泉の看板(と道路標識にもあります)が悲しいです。
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上記写真の交差点からすぐ、県境の東栗子トンネルは工事片側交互通行でした。後ろに車が繋がるのはヤだなと思っていましたが、ラッキーなことに直後はパトカーになりました。後続からブロックしてくれたのか、きっちり50km/h制限を守っていたのか、東栗子トンネル2,375mの下り道を50km/h+でマジ踏みする私からはジリジリ離れ、このマージンのお陰で、下り勾配を増したトンネル後残り9kmを55〜63km/h(すいません、一瞬ですがスピード違反です)で下っていた私に後続が追い付いてきたのは、目にゴミが入ったために停車していたトンネル連続区間の最終盤でした。

ああ、助かった。でもこのコース、逆に福島から米沢に西進して越えるのは怖い、無理だな。福島側のトンネル全部登りだし、厳しい登りの板谷峠を回避して栗子峠を越えるにしても、米沢側唯一のトンネルである西栗子トンネルは福島側から入ると間もなく峠を越えて下りになるとはいえ2,600m以上あります。どんなに頑張っても私如きでは車から逃げ切れません。

 

続いて中野橋から一山越えて福島西部広域農道を経由してr70福島吾妻裏磐梯線に入り、「吾妻の駅ここら」134mから磐梯吾妻スカイライン最高点1,622m(単純標高差1,488m)まで長大な24kmのヒルクライムをスタート。

ja.wikipedia.org

 

ここまで水はボトル2本の半分を消費。米沢市街を離れてからはコンビニなし、目立つ自販機なし。福島西部広域農道に入ってからは交差点手前に自販機があるのを視認したものの、この先も何かはあるだろうとスルーするという間違いを犯しました。

 

恐らく区間最急勾配は、高湯温泉までのヒルクライム中間付近のコンクリート舗装(無散水消雪)区間です。早々にインナー39Tに落としている貧脚の度を増した私は、時折3rd23T、4th21Tを使いながら息も絶え絶えに登ります。

高湯温泉通過中。営業しているのは半分くらいかしら。館内に自販機があると思い、一番高いところにあるホテルに寄ってみたら、休業中でした。。。ここでも給水できず。

 

景色的にルートのハイライトの1つであるつばくろ谷(不動沢橋)の前後は、残念ながら霧で視界なし。ここの公衆トイレで初トイレ休憩なので、私は既に脱水です。

 

荒涼とした景色が目に入る頃、雲の上に抜けました。目の前に絶景が広がります。

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が、メモリーカードの初期化がうまく行かず(というかカードを前後のカメラで入れ替えたせいだと思いますが)容量FULL認識されたフロントカメラは不動沢橋あたりで停止、リアカメラも動いていませんでした。両方ともインジケーター上は正常だと思っていたので、撮れていないことを知ったのは走行後。

 

浄土平に到着しました。これは左手の吾妻小富士。

駐車場は自転車無料ですが、休憩中の自転車は0、ヒルクライム中すれ違った自転車も0、ダウンヒル中に1台すれ違っただけでした。まあ平日ですけども。

浄土平を視界に捉え、安心して1.5km程手前で水を消費し尽くした私は、浄土平に着くや否やレストハウスの自販機に駆け込み、リアルゴールド一気飲み、アクエリアスいろはすを買って、次行程に備えました。
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というか体調的にダメージが大きく、R459を標高590mまで降りてから白布峠(西吾妻スカイバレー)1,416mまで登り返す余力はないと判断し、桧原湖畔まで迎えに来てもらうよう母に電話してから、リスタートしました。

写真は上下2枚とも、一切経山の写真を撮っていないことにリスタート後に気付いて停車、駐車場外で撮ったもの。既にボロボロです。

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スカイライン最高点はここから2km程更に進んだ先です。スカイライン後半は下り一辺倒でなく、割と厳しく感じる登りもあり、心身を消耗します。

 

ダウンヒル中、追い付き過ぎないように注意しながら先行2台の乗用車を追走していたところ、先頭が他車に道を譲り、そのロスで追い付きました。

長めのストレートに入り、給水のため右手にボトルを持って片手運転になった私の前で、その車がブレーキ❗️

私もブレーキ❗️

片手でブレーキ❗️しかも左手リアブレーキ❗️

折悪しく細かく波打つ、ハンドル保持も神経質になるような路面で片手ブレーキ❗️

それでも距離が詰まってきます。限界まで詰まったので追突回避のため反対車線に出て、並走状態から結局両車停車しました。

ABSがない自転車で、リアタイヤのロックを断続させる限界ブレーキングをし、荒れた路面状態で車体をコントロールし、最終的に停車しました。片手で。

SK Pininfarina Diskの性能が、カンパニョーロのディスクブレーキの性能が良かっただけなんでしょうが、自分で神業かと思うようなブレーキングでした。

ふう、死ぬかと思った。

車間距離が詰まったところで私の煽り運転と見ての悪意か、そうでなくブレーキングの強さと長さからすると私の方が速いと見て譲ろうとした善意だとは思いますが、今となっては分かりません。が、悪意じゃないなら後ろを見てブレーキ踏んで欲しいです。

 

登り区間も下り区間もあちこちで工事片側通行になっています。下りはいいですが、登りで後ろにいる/追い付いてくる/追い付いてくるかもしれない自動車を思うと、これも心身を消耗します。体へのダメージで大きかったのはもう1つ、上記の後間もなく入った霧の区間。濃霧で視界が効かないのはスピードを調整すれば済むものの、ハンドルやサングラスを濡らした水滴は、上体を著しく冷やしました。

 

長い長い猪苗代町三ツ屋の磐梯エリア最低点まで33kmの(概ね)下りを終え、裏磐梯剣ヶ峯交差点までの登り8kmのほぼ中間で、母より到着連絡。1,622→593→803mの下り基調41kmの自転車より、老母による260→1,416→803m/51km峠越えの方が12〜3分速かった。。。母圧勝

 

母と合流後は、

SK Pininfarina Diskをフィット車内に収納し(リアシートさえ畳めば、ホイールを外さなくともロードバイクが横倒しで載るんですよ。スゲーぜ、初代フィット。)、

生憎農産物直販は閉まる時間でしたが(この時期の福島は、果物は梨)、

せめて綺麗な景色だけでも見ようと往路をそのまま引き返して雲海の上の浄土平をドライブし、

米沢市内で夕食を食べて帰宅しました。

 

初日終了。疲れました。

【Runmeterによる走行データ】

スタート: 9時15分
バイクタイム: 6時間04分47秒
停止時間: 58分08秒
距離: 127.39km
平均スピード: 20.95km/h
最高スピード: 64.21km/h
登り: 2,593m(Stravaでは3,118m)
降り: 2,052m
消費エネルギー: 3,918kcal
平均出力: 137w

スカイライン下りでヘアピンカーブ手前のギャップでボトルが飛び、ELITEのFLYボトルを1本ダメにし、ほぼ未消費のアクエリアスを全喪失しました。FLYボトルは、本体が柔らかくてケージから抜け易く、硬いキャップは割れ易いのではないかしら。これでFLYボトルを潰したのは2本目。同じELITEでもJETボトルの方が安定する印象があります。でもカッコはFLYボトルの方がいいよね。ケージもELITEなんだから、もうちょっと上手く保持して欲しいですけど。