昨年11月に購入したWF-1000XM4。
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1年弱使ってきまして。
(良い点)
- 音質には不満ありません。35年もののAU-α907i MOS LIMITED + 18年もののS-A77TB(但しプレーヤーはDENONの安価なCDプレーヤー)に負けていない印象です。因みに同じiPhone 13 miniからAnker Soundsync A3341011でこのシステムに飛ばした音を鳴らすとスカスカで薄っぺらいです。聴くに堪えなくてiPhone音源をリアル・オーディオで聴くのはやめ、結局Anker Soundsyncはラックの飾り物になっています。WF-1000XM4は、iPhone 13 miniに入っている256kbps AAC音源をCDプレーヤー同等程度の音質で伝える能力はあるようです。まあ音量の点から、密度の高い音を聞くためにはイヤホン以外あり得ないのですが。音質面からこれを選択したのは間違いではなかったと思います。
- ノイズキャンセリングも、電車や飛行機の中など、一定の環境音のなかではよく効くし、他人との会話もあまり苦になりません。
(悪い点)
- 装着感が悪い(密着感が希薄)です。
- 外音のカットはうまいと思いますが、自機に由来する風切り音が酷いです。
↑これは購入後すぐの段階でレビューした通り。その後更に気になったのは↓。
- 歩行時は着地の衝撃音もかなり伝わります。ノイズキャンセリングのために体の中から内耳に伝わる音が相対的に大きくなっているのだとは思いますが。
悪い点2つめの風切り音。風のある日は音楽が聴こえません。
装着感と風切り音の原因の第1は共通ですが、筐体の大きさと重さでしょう。
筐体が大きく、耳甲介からの突き出し量が多くて風を受け易いのだと思われます。
あとその大きな筐体の底面の平らな部分が広いことが原因その2ではないかと。
耳甲介がWF-1000XM4を綺麗に収められるほど広く平らな筈はなく、隙間から入り込む風が過大な風切り音を生み出すのではないかと。StayHear Maxチップで装着性を補助しているBOSEのQuiet Comfort旧タイプもここまで大きくないし。
通勤時に外を歩いている時など「ながら鑑賞」もいいところで、他人の足音や声が過剰にカットされることなく低音量でも音楽が聴けるというところが音質の良し悪しよりも実際には重要だったりしますが、この点はWF-1000XM4の前に使用していたMDR-NWBT20Nより劣ります。あれはレシーバーとの間にワイヤーがあるので衣擦れ音が残念でしたが、WF-1000XM4の風切り音よりはいいです。
防水性の点で外での使用にはFirst Choiceにはならなそうな旨は前も書きましたが、今指摘するなら、風切り音の点からも外での使用に難があります。
今この実態を知って、仮にワイヤレスイヤホンを買うとしたら、WF-1000XM4は買わないな。多分Air Pods Pro 2だな。
さて、WF-1000XM4。昨日再び新品ケースを開いています。
9月に壊れました。
バリ新品でバッテリー持続時間がカタログスペックの6割、4時間半しか保たないことは初期レビューで書きましたが、9月になってから、左が30分、右が2時間(ノイズキャンセリングON、DSEE Extereme ON)しか保たなくなりました。リセットしても充電方法を変えてもダメ。
ソニーストア購入品ではないので1年の保証期限に達しないよう、急ぎ修理に出し、1週間程で帰ってきました。
残念なのは、製品の改良のために少しでも役立とうと精緻な報告をする気だったのに、「左右のヘッドフォンでバッテリーの残量が異なる」という項目を選ぶしか出来なかった点。
そして新品が帰ってきました。修理明細には別製造番号の新品に交換された旨が記載されているだけで、どのような不調があったのかはわかりません。
これ自体は多数報告されているトラブルのようですが、もうちょっと問診してトラブルの内容をしっかり確認できないともっとあったかもしれない不調原因の十分な究明ができないんじゃないかと思います。その辺どうなんでしょうか。Appleの修理なんか結構濃密なコミュニケーションがありますからね。
まあ取り敢えず新品で再スタート。