これは警視庁の話ですけども。
昨日から取締り強化だそうです。
警視庁はきょうから自転車の重大な事故につながる、信号無視、一時不停止、右側通行、徐行せずに歩道を通行した場合の4つの違反について、取り締まりの強化を始めた。
基本いいことだと思います。
- 信号無視。厳しく取り締まるべきです。
- 一時不停止。厳しく取り締まるべきです。
- 右側通行。厳しく取り締まるべきです。
- 徐行せずに歩道を通行。厳しく取り締まるべきです。
この程度は、運転免許証所持の有無に関わらず知っていて当たり前。「知らなかった」と嘯くヤツがいますが、知っていても誰も褒めてくれない最低限の一般教養、義務教育課程での交通安全教育で習っているに決まっています。
「徐行」だけ分かり難いかもしれませんが、
おおよそ10km/h以下かつ1m以内で停止できる速度が徐行速度と周知されています。
(https://www.ins-saison.co.jp/otona/oshiete/car/slowdown.html)
10km/hも出していたら1mでは止まれませんけどね。少なくともランニングしている人を歩道で追い越す自転車は違反だな。
意識の低過ぎる自転車は撲滅すべきです。初日だけ、形だけとせず、どんどん取り締まって欲しいです。「あいつらを乗せるな」とは思っていませんが、「乗る奴は最低限『車』の自覚を持って乗れ」と思います。
一先ずの4項目でしょうが、「片手(念のため言っておくと「さすべえ」ってのもダメ)」、「並走」、「イヤホン(骨伝導により耳腔を塞がないものを除く)」も同時でいいのではないでしょうか。危険度は高いと思いますが、認知度は若干低いかな。啓蒙•教育も大事です。1回停めたら警告カード、警告履歴はマイナンバー照会可能にして2回目停められたら赤切符。講習さえ受ければ罰金刑には至らないんでしょうから、実質的に自動車の青切符より軽いし、「前科者になる恐れ」ってのは、意識の低い人たちに対する注意喚起としては有効ではないでしょうか。
マイナンバーには情報を格納する機能はないので、お巡りさんが犯歴照会するのと同じ。もし「前科持ちを量産するのか❗️人権侵害だ❗️」と主張したい人は、処罰されない範囲で犯罪を犯す権利があるとは私は思わないですが(自分も真っ白とは言えないし)、反則金制度創設運動すればいいと思います。
でも取り締まり強化して欲しい一方、自転車を取り巻く環境(ルールも道路も)の改善は進めて欲しいです。
差し当たり私が思うのは、二段階右折&左端通行の廃止。
【二段階右折】
特に怖い丁字の横進
交差点内左側に二段階右折用のポケットがある交差点はいいんですよ。こんな感じで。
浦安市高洲9丁目の丁字交差点。尤も、ここで止まって見る進行方向の信号機は「原付専用」。原付の二段階右折は設置者の想定に入っていますが、自転車は眼中にありません。
浦安市舞浜ディズニー•サインモニュメント前の丁字交差点。
外周から舞浜駅方面への右折。逃げ道のない路側帯に停止すると、右2車線の右折車に気を取られている自動車がすぐ脇を通過していきます。普通この停止位置は注意の対象外です。危ないです。そして右折を開始しようとすると、ここは進行方向に信号機がありません。対向する自動車が動き出したのを見て進行開始します。一歩遅れたら撥ねられる恐れがあります。迫り来る2車線の右折自動車群が自転車を、或いは自転車を見て徐行•停止する前車を見ているとは限りません。
十字路
市川市浜町2丁目交差点(ららぽーとTokyo-Bay前)。
R357を東進してきてIKEA方面に右折する自転車は、交差する道路の左端、左折レーンの前に止まります。十字路で怖いのは、右直事故が起きた際の事故車両が吹っ飛んでくる可能性の高い位置に止まっていることです。遺族から直進車運転者不起訴への不服申立てがあった(結論は知らない)のであまり快く思っていないニュースですが、2019年の大津園児死亡事故なんかそうですよね。ここは道幅が広いので大きくオフセットできるし、交通量が多いので逆に右直事故は起き難そうな交差点ではありますが。どうだったかな、この向きで車で左折車線に入ることは皆無、自転車も極力IKEA方面には行かないようにしているので正確には覚えていないのですが、R357の右折と交差道路の左折が同時だったような気がします。そうなら、ルール通り停止していたら煽られるし、トラックには見落とされる可能性もあります。
【左折レーン】
自転車は「左側通行」では足りず、「左端通行」。「左車線が左折専用であっても左車線左端通行」。
銀座8丁目新大橋通り。直進したくとも左2車線は左折専用です。
ここは直進の信号が赤でも後ろから左折車が来ます。左車線で堂々と止まっていられる筈がありません。
港南2丁目八ツ山橋交差点。
交通量が多いので、自転車が車線を跨いで川崎方面に第一京浜を直進することは困難です。環状6号線を御殿山方面に進んでも仕方ないので、道なり左に進んで八ツ山通りを適当にUターンするしかありません。この先も品川区、大田区にはそのもの自転車通行帯が左折させられるところが何箇所かありますし。
先進国は違いますよ。(日本の通行区分に合わせて表記すると)「自転車は左端通行でも、左折専用レーンはその更に左。」
(ストックホルムのとある通り。普通に専用自転車道、専用自転車レーンが通っているので、実際にはこの画像はかなり探して選んだものですが。)
二段階右折は廃止適当。自分が自転車でほぼ唯一守らない規則だからということでなく、危ないんだから廃止適当。
左端通行強制も廃止適当。
自転車も進行方向のレーン走らせればいいんです。後方の安全確認し、手信号を出した自転車には車線変更させる。ロードバイクより大分遅い自転車もいるかもしれないけど、後続は車線変更の邪魔をしない。邪魔をしたら、交差点右左折等合図車妨害違反で青切符を切る。
そもそも「遅い奴が邪魔」なんてルールはありません。(追越車線を除く。)
自転車が遅いなら、自動車は安全に追い越せるなら追い越せばいいし、安全に追い越せないなら黙って着いて行って安全に追い越せるまで待てばいいだけです。実測300km/h出るチューンドR32GT-Rに乗って、他人様より大分高い速度で走っているかもしれない私はそう思います、というかそうしています。当たり前に。
道路の方は、車道左端の路面改善が必要です。大体荒れ放題放置ですからね。この辺で言うと、R357は自転車が左端に寄って走ることなどできません。
一般に言われる「安全に通行可能な左端から、1〜1.5m」、道路端からだと1.4〜1.9mというところですが、路面がいい(凸凹や路面剥離がない、水路の蓋がない等)なら、1mで十分です。
それと、この1mを確保した左車線の拡幅。R357や新浦安エリアなどは、歩道が無駄に広い箇所が多いです。車道と歩道の間は視界を妨げる=安全を損なう植栽です。歩道と植栽を削ってでも車道左車線を拡幅し、自転車が通行するに十分な幅を確保すべきです。自転車専用道を作るよりまだ簡単でしょう。
私は、道幅が狭いところで交通混雑があれば車列に入って流れに合わせ、流れたら左端に寄って自動車に抜かせるようにしています。別に好き好んでそうしている訳ではなく、遅い自転車を何回も追い越しさせられては自動車はさぞ面白くなかろう、ということで、敢えて前に出ないようにしているだけです。自転車と十分な間隔を取れて、追い抜きできる/或いは自転車が勝手に左側を追い抜いていくができるなら、腹を立てるマトモなドライバーはいないのでは。
この辺が最低限。
あともう1つ。自転車を敵視して嫌がらせするドライバー、自転車は邪魔だから歩道行けとかいう思いを外に出しながら走っているドライバーがいる訳ですが、そういうのはちゃんと取り締まって欲しいぞ。ドラレコにそういう奴らの姿は映っているので、まあちゃんと通報するようにしよう。