実家のホンダ・フィットGD1前期型。登録から19年22万km(注1)経った先日潰れまして。先週末は、母と地元ディーラーとテレビ会議で商談&発注でした。
自宅のセカンドカーには新型のMXP系シエンタが欲しいな(注2)とか、
現行JJ系N-VANが欲しいな(注3)とか
考えていましたが、実家の車を新たに手配するとなれば、日頃から世話になっていて、今回も既に代車を借りている地元のホンダディーラー一択。
実際には自家用セカンドカーは、シエンタでもN-VANでもなく、V12エンジンのGZG5#型トヨタ・センチュリー、360cc 2ストロークのLC10W型スズキ・フロンテクーペかSS20型スズキ・セルボをと嫁に打診して顰蹙を買っていたところだったのですが。
候補は→現行GR系フィット。
フィットより1つ上、ちょっとだけ大きい現行GB5-8系フリードはモデル末期だし、フリード+を含め、マイクロミニバンで大事なシート/荷室アレンジがシエンタに大分及ばないというのが私の評価。ホンダに拘らなければ私の趣味でシエンタも候補ですが。昔のGB1/2系モビリオのコンセプトが続いていればと思いますが、残念。
まあ所有者となる私としては、もっといいと思っているシエンタがある以上、フリードの選択はないです。
RV系ヴェゼルは、私はカッコも好みじゃないですが、老母が日常使いするには、無駄に大きくて、無駄に狭くて、無駄に高価。SUVとしては低くても、丁度いいフィットよりも座面高が高くて乗り込み辛いし。
まあ所有者となる私としては、フィットより車高が高いのにサドルを下げないとロードバイクを積めないなど、カーボン・エアロロード乗り的にないです。
ただGR系フィット、
©︎ホンダ
顔がイヤ。(注4)
柴犬と称しているのか呼ばれているのか知りませんが、犬というよりもサメ?フランケン?的でイヤ。これで導入候補としてのGR系フィットへの興味を失い、ヘッドライトが目立つ明るい色=販売の半分近くを占めるホワイト、シルバーを路上で見る度に「何でこうなったかな、早くモデルチェンジしないかな」と逆の意味で私の関心を引いていました。(注5)
以後調べたこともなかったのですが、今回急遽GD系フィットの後継車両を検討するに際して見たところ、昨年10月のマイナーチェンジで少し変わってました。
あら、割といいじゃん。
©︎ホンダ
引き続きグリルレスですが、ボンネットフードの逆スラントがスラントに変わり、エンドラインが上がりました。ちょっとの差ですが、大分表情が優しくなったなと。最初からこうなら「カッコのせいで売れない」と言われることはなかったのではないかしら。(注6)
マイナーチェンジで追加されたRSはグリル付き。
©︎ホンダ
こっちの方が見た目普通。全部これでいいように思います。マイチェン前も、1番高い4WD e:HEV LUXEより更に30万円も高いFF特別仕様車Modulo Xだけこのタイプのグリル付きだったそうです。このタイプのグリルのフィットを見た記憶はないのですけども。
興味を持っていなかっただけに実はこのグレードの存在自体知りませんでしたが、マイナーチェンジ前からあったCROSSTARというグレードは普通のグリル顔。
©︎ホンダ
あら、これなら文句ないわ。前からあったのか。
老母が乗る以上、この際安全装備はできるだけ載せつつ、リセールバリュー期待や多少の自分の趣向も考慮しました。
- ハイブリッド。
- HONDA SENSING。マイナー前はここが見劣りするので、基本的に新車。
- 4WD。FFでもGDフィットが雪道でスタックした/しそうになったのは、親戚の家の前と猛吹雪の蔵王だけですが、やはり安心を買います。FFしか設定のないRSは脱落。
- ということで、CROSSTAR。
- ツートンカラー。これは私の趣味。その方がよく見えるから。
お婆さんにルーフレール付きSUV風かよとか3ナンバー(注7)かよというところですが。
CROSSTARはホイールが16インチなので、タイヤ代も高くなりますけどね。
Apple Car Playとバックモニターのために高いけど純正ナビを追加して、ETC2.0も自動的に装着。
というような感じでオプションを追加したら、300万円を楽々超えました。
フィットが300万円❗️
GD1より100万円高いかな。
アッパーミドルクラスであるスカイラインのGTS-t Type Mが買えるぞ。30年以上前のR32の話ですが。
それで納期照会を掛けたら何と、、、
9月。
ジョークかと思って22年の9月?とジョークを返しましたよ、私は。
今年9月、8ヶ月待ちか、、、。
グレードやらエンジンやらカラーを変えても殆ど変わりません。8ヶ月から7ヶ月への1ヶ月短縮に妥協の必然性ないし。
マイナーチェンジ後のe:HEV CROSSTAR 4WDであれば中古でもオケー、カラー・装備不問なのですが、出るか分からない中古を待って納期が更に延びても困るので、現金即決で新車をオーダーしました。
それまでは軽の代車です。
フィットより売れているNシリーズは候補にならないのかというと、日頃乗っていた経験のない者にはやはり軽のペラい運転感覚はイヤ(母子とも)。
- 競合に比べると人気がない筈のフィットでも8ヶ月待ち。
- 値段も、私のR32GT-R V-Spec Ⅱ(プレミアムが付く遥か前、6年落ち中古2000年当時)と大差なし。
納車までには前後ドラレコ付きデジタルミラーも手当て必要だし、納車後間も無くスタッドレスタイヤも必要。ホイールはGD1の14インチも入るようですが、CROSSTARだとタイヤの外径差が大きいので、現実としてはタイヤ+ホイールも買わないと。あとは実用上は要らないけどチェーン規制対応上(注8)必要な布チェーンかな。
母親の年齢的には初回車検の頃は運転免許返納も意識しないといけないところですが、いま隣に乗っても不安は感じないので少なくともそれぐらいまでは、交通社会の一員として十分な能力が維持されればその後もなるべく長く、安全に乗ってもらえるようにしよう。
よくよく思い返せば四輪車の新車を自分で買うのは初めてでした。
自動車の購入には、お金だけでなく決断力と根気が要るんですな。
こりゃ大変だ。
注1:私の愛車R32GT-R29歳、GPZ400R37歳よりは大分若いが、高齢ではあった。
注2:SK Pininfarina Diskをそのまま載せられる。因みにGD1フィットは、リアホイールさえ外せば、SK Pininfarina Diskと十分なラゲッジが積めて3人乗れる。リアシート全部畳めばホイール外さなくても横倒しで載る。
注3:オフロードバイクが載せられる。尤も右リアシートをN-WGNに変えるとかしないと、バイクは載っても嫁が乗れない。
注4:デザインは、良し悪しよりも好みかどうかの方が大きいので、デザインへの言及は全て「私としては◯◯◯と思う」という意味で、表記を省略しているだけだと思ってもらえれば。
注5:「車のデザインを色でしか見ない」女性の典型である嫁が今回「赤がいい」と言ったのは、この形状が影響している可能性がある。
注6:売れているのか売れていないのか、売れていないとして原因がどこにあるのかは微妙だが、ライバルより販売数量が劣後しているのは事実。
注7:SUVっぼさを出すための加飾で他グレードより前後10cm、幅3cm大きく、幅が1,700mmを超えるので3ナンバー。
注8:豪雪地を知る者の感覚として、スタッドレス履きにはチェーンは全く不要で、馬鹿馬鹿しい規制。まあ実家起点では、まず冬場は通らないR112月山道路とR7村上市山中が近場の規制対象路なので、チェーンを用意しておく必要もないんだが。