甘く香るか青いバラ

ロードバイク初心者がディスクロード+EPSを自分で組んだ記録から始めてみる

リヨンを行く#3-1 4月14日月曜日前半

4月14日月曜日、朝方まで雨が降り、まだどんよりしていますが、本日は昨日に引き続き世界遺産リヨン歴史地区、昨日より更に西、ソーヌ川'Saône'(TripAdvisorリヨンの観光 392件中82位)を渡ったフルヴィエールの丘'Fourvière'(TAリヨンの観光 392件中6位 /トラベラーズチョイス2024)向かいます。

 

まずはメトロA線で「ベルクール広場」’La place Bellecour(「美しい庭」の意)’(TripAdvisorリヨンの観光 392件中31位)に移動。

中央にルイ14世の騎馬像の立つ広場、フランスで3番目の広さだそうなのですが、下は赤土なので今日のような日は歩きたくもなく、まあイヴェントのないときはどうでもいいところだと思いますが、確かに広い。

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広場を取り囲むマロニエトチノキ)の回廊の西側の一角に、サン=テグジュペリと「星の王子さま」の像'Statue d'Antoine de Saint Exupéry'(TAリヨンの観光 392件中76位))が立ちます。

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座っている位置が高過ぎて、探しに来ると逆に見付け難いかも。嫁は以前1人で来た時に(位置を勘違いしていたこともあり)発見できませんでした。

フランス革命時に破壊されたルイ14世像を再建して広場を今の姿にしたナポレオンに因んでかその名もボナパルト橋でソーヌ川を渡って一区画進んだところから乗車するのが「フルヴィエールのケーブルカー」'(Fourvière)Funiculaire de Lyon'(リヨンの交通機関130件中1位/トラベラーズチョイス2024)。下の駅「Vieux Lyon(リヨン旧市街)」駅からたった一駅水平移動距離だと500mもないと思いますが、フルヴィエールの丘を一気に駆け上がってノートルダム大聖堂の前(というか下)の上駅「Fourvière」まで運んでくれます。

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リヨンは紀元前にガリア・トランサルピナ属州総督ルキウス・ムナティウス・プランクス’Lucius Munatius Plancus’が開発した植民市ルグドゥヌム’Lugdunum’に端を発し、以後現在に至る2,000年くらいずーーーーーーーーーーーーっとこの地の中心都市。

そしてフルヴィエールの丘の上がまさに中心地。そもそも'Fourvière'の語源が’Forum Vetus’(古い公共広場)です。丘にはローマ遺跡が広がっています。

 

発掘者が広場を意図したのか初期キリスト教会を意図したのか分かりませんが、「Insula Basilicale」(直訳すると「広場の島」か「聖堂の島」)。

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最上部は水道の浄水設備のようです。

ローマ劇場'Théâtre antique de Lyon'(TAリヨンの観光 392件中16位/トラベラーズチョイス2024)最上部から見下ろすリヨン市街。
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1万人収容と、ローマ帝国内でも最大級の劇場。現在もイヴェントで利用されています。1/3程なくなっている客席上部は木材がなくなったのか石材が持ち出されたのか、ウィキペディア等では詳しく説明されていると思いますが、読んでいません。
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その隣にある3,000人収容の「オデオン(音楽堂)」'L’odéon antique romain'。こちらも現在でも利用されていますが、オデオンはガリア地方ではここと近郊のヴィエンヌにだけ残っているそうです。
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オデオンから下って公園下側の出口に出ると、フルヴィエール線と同じくVieux Lyon - Cathédrale Saint-Jean駅から出るもう1本のケーブルカー「サン・ジュストのケーブルカー」'Funiculaire de Saint-Just'(TAリヨンの観光 392件中60位の中間駅Minimes - Théâtres Romainsがあります。そちらには乗っていませんが。

左手奥に見える「ガロ=ロマン博物館」'Musée Romains'(TAリヨンの観光 392件中8位/トラベラーズチョイス2024)は月曜日の本日休館のため、また来なくては。
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博物館の屋上バルコニーから。地形に合わせて作るからバラつくのだと思いますが、他の地で見た劇場よりも客席の勾配が急な印象。
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これらの横にも下にも遺跡は広がっているでしょうから、古い街を開発するって大変よね。

博物館から少し坂を下ると、ジエ水道橋'Aqueduc Romain du Gier'(TAリヨンの観光 392件中:243位)の脚部。これは見ないといけないレベルのものでは全くないです。
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リヨン南西約35kmのジエ川に発するジエ水道は、リヨンの4本の水道中最長で、郊外に行くと、水面の高さがフルヴィエールの丘と限りなく同じアーチが残っています。そっちはいずれ見に行かないと。

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そして水の良いリヨンは、あちこちに水場があります。ローマ(やリュブリャナにもあったな)の水場は出しっ放しですが、リヨンは蛇口を捻って出すタイプ。硬水が飲める人は、ボトルさえ持ち歩いていれば水を買う必要ありません。
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古代ローマを堪能してから「フルヴィエールのノートルダム大聖堂」'Basilique Notre-Dame de Fourvière'(TAリヨンの観光 392件中1位/トラベラーズチョイス ベスト・オブ・ザ・ベスト2024)に戻りました。
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大分新しい1872年着工のバシリカ式聖堂は、パリ・モンマルトルのサクレクール寺院と同じく「社会主義勢力に対するキリスト教勢力の勝利の象徴」であり、またペスト200周年の象徴(最上部(上の写真右側)には黄金の聖母マリア像がある)であり、普仏戦争の勝利の記念(一般にフランスの敗北ですが、聖母マリアへの祈りによりプロイセンが進軍を止めて撤退していったリヨンは勝利したということになっています)だそうです。
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ステンドグラスとゴシックの建築構造以外は地味なものが多いフランスの教会(イタリアとの比較)ですが、この教会は床から天井まで貼られたモザイクも含めて豪華な装飾でした。
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入場無料のクリプタで2枚。
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この「船上のマリア像」(だったかな)が有名らしいです。
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ノートルダム大聖堂を出て、それに隣接する「レストラン ビュル」'Bulle Restaurant' (TAリヨンのレストラン3,201軒中274位)に入りました。
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「Bulle」は「泡」の意味です。現地在住の日本人にも人気があり、景色(私に土地勘がないのでどこがどこだかわからないディナーでなくランチにしました)にも料理にも定評があります。

www.bullerestaurantfourviere.fr

行った後調べたところ、ミシュランガイドにも載っていました。

guide.michelin.com

 

地階踊り場のシロクマ(だよね?)が立っているのは、ローマ遺跡の一部です。

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レストランは地階。

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料理はモダン・フレンチです。

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郊外にミシュラン☆レストランをお持ちのギィ・ラソゼ'Guy Lassausaie'氏がオーナーで、総料理長のラファエル・クルタン'Raphaël COURTIN'氏は1993年にMOF(Meilleur Ouvrier de France:国家最優秀職人章)を獲得し、Guy Lassausaieと同☆☆のRESTAURANT Takao Takanoにも在籍した経歴があるそうで。

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いただいたのは平日ランチ「マルシェ」’Menu du marché’ 43€。

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これはヨーロッパ人がやたらと好きなホワイトアスパラガスとイカ

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高価ですが、ここは高級レストランです。

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料理と景色、両方堪能しました。

嫁、ごちそうさま。ありがとう。(私が支払うと為替手数料がバカバカしいので、現地滞在中の支払いは殆ど全部嫁です。)

 

前半終わり。