本日もオーチャードホール です。(アップしたのは2日後の6日ですが)
その前に、11月1日オープンのSHIBUYA SKY行ってきました。
地上約230mの眺望。
北、代々木公園から新宿副都心方面がよく見えました。
東の東京湾最奥部もよく見えました。自宅がどれかは分かりません。
新国立競技場初めて見ました。
羽田には西からの着陸機が続々。
景色見るには夕暮れが1番です。4日の日没は16時46分。
今日は素晴らしい晴天でしたが、富士山の方角が曇りだったのが残念。
でもオープンスカイ&胸高ガラス柵の開放感が素晴らしかったです。
これからの季節は寒いので、暖かい格好で行くか、屋上からさっさと退散して46階のバーか回廊でゆっくりするのが吉かと。
11月分の入場券販売はweb予約のみです。
www.shibuya-scramble-square.com
因みに渋谷スクランブルスクエアは、2階空中通路を渋谷ストリーム方面からアクセスすると行列になるようです。地下から入った我らはスムーズに2階にアクセスできましたが、人酔いする私は大混雑の各フロア回るのは止めました。
で、オーチャードホール。
初日「First Night of the Proms(ファースト・ナイト・オブ・ザ・プロムス)」に続き、「Last Night of the Proms(ラスト・ナイト・オブ・ザ・プロムス)」参戦。
この日だけ単独フライヤーがないので、全体版↓
公演日別サイトはこちら↓
今日はピアノじゃありません。ソリストとして1番聴きたかったのはヴァイオリンのワディム・レーピンさん。
演奏のクオリティよりも「会場の雰囲気を楽しむには中段以降でしょう?」のA席。
ロイヤル・アルバート・ホールならアリーナを見下ろす4階でもいいくらいですが。
ただ、音響の悪いオーチャードホール、2階は3階よりも落ちるとか。30日の3階B席より奥だし。
日本式でやったら隣国が噛み付くこと請け合いの英国愛国イヴェントのラストナイト・コンサートの再現です。英国旗をあしらったスペシャル手拭いが配られました。
合唱団はいません。折角遠路グラスゴーから来られている(注2)のですが、30日の事態(注3)の再現は回避できるでしょうか。
本日のコンサートは、BS朝日の収録が入っているそうです。
12月29日11:00-11:50放送。
これを放送するのはいいですが(民放だし)、一昨日のブレハッチ/ボレイコ=ワルシャワ・フィルのショパンを収録してないのはおかしいぞ、NHK。隠し録りして秘蔵音源にすればよかった、と本気で後悔したい。
《プログラム》
(第1部)
レナード・バーンスタイン:キャンディード序曲
ミヨー:スカラムーシュ(A.Sax ジェス・ギラム)
マルコム・アーノルド:4つのスコットランド舞曲からアレグレット
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」より「私が町を歩けば」(S 森麻季)
ワックスマン:カルメン幻想曲(Vn.ワディム・レーピン)
(第2部)
ラヴェル:ツィガーヌ(Vn.ワディム・レーピン)
プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」より「わたしのお父さん」(S 森麻季)
エンニオ・モリコーネ:ネッラ・ファンタジア(S 森麻季)
P.M.デイヴィス:アン・オークニー・ウェディング・ウィズ・サンライズ(バグパイプ奏者)
ポール・マッカートニー:ヘイ・ジュード
エルガー:威風堂々
(アンコールなし)
レビューです。
曲数が多いので、一々の感想は省略。
引き続き熱血的なダウスゴーさんの指揮のもと、オーケストラは音量も演奏の勢いも30日よりあったかと。ソリストとの息も、30日よりは合っていた印象(カルメンを除く)。但し、威風堂々は何故か小ぢんまりした感じ。30日の聴衆の反応がトラウマになっていないといいなあ。でもきっとこのオケは、ダウスゴーさんの統率力で伸びるのではないでしょうか。
ギラムさんのサックスは、、、すいません、曲が全然分からなくて。私は1番終わった後に拍手した間抜けのうちの1人。
レーピンさんは、カルメンではアンサンブル、タッチともイマイチ、ツィガーヌで改善。やっぱりソロか手練れのピアニストとのデュオで聴かないとかな。葉加瀬さんとのヴァイオリン・バトルは、冗談めかして言ってたけどやっぱり葉加瀬さんが嫌がったのか、それは分かりませんが、ありませんでした。
森さんは、自分の趣味とは違いますが、独唱曲から威風堂々まで大活躍していました。ソプラノ といえば、1月程前の旧聞になる余談ですが、9月29日日本の第一人者佐藤しのぶさん、9月30日世界のディーヴァ ジェシー・ノーマンさんが相次いで亡くなりました。ノーマンさんにはクラシックの録音をもっと残して欲しかった。残念。
さて、合唱団不在問題。歌うは森さんと葉加瀬さんと会場。全員配布の1枚ものパンフの裏が歌詞カードになっていて、地に色が着いていて文字が小さい(&開いた状態を保持できない)有料パンフと違って照明が点いた客席で読めます。
なので、威風堂々は英語、蛍の光は日本語で合唱、手拭い振りながら合唱で終わりました。
威風堂々はオケのみテーマ演奏&ハミングやリフレインがないショート・ヴァージョンでした。
グランド・フィナーレ曲の蛍の光までプログラム通り演奏され、アンコールなしの3時間弱で終了。
「ほか」に何が出てくるかと期待しましたが、予告されていないのは、ワックスマン幻想曲がカルメン幻想曲に差し代わったのを除くと、「ヘイ・ジュード」1曲限り。ここはプロムスの「何でもあり」感なくて残念。
果たして来年以降も続くでしょうか。その時はどういうメンバーになるのでしょうか。オケ自体変わるかもしれないところが、このイヴェントの不安定性を表しています。ダウスゴーさんが言ったことがその意味かどうかは分かりませんが。
終演時気になったのは、その点と、結局最後まで空いていた最前列右側の1列。スポンサー席集団欠席かしら。
当日無料パンフの裏表。
特典手拭い。
私も一応金融畑の人間なので、商売敵の名前が入ったグッズは、、、でも足拭きって訳にはねえ。
注1:私にとっては当然ELPの「聖地エルサレム」ですが、合唱で聴くのも悪くない。
注2:ロンドン本拠地のBBC交響楽団(プロムスの初日と最終日にロイヤル・アルバート・ホールで演奏するのはこちら)でなく、グラスゴーを本拠地にするBBCスコティッシュ交響楽団ですから、日本で例えると「NHK名古屋交響楽団」みたいなもん。来日は初めてだそうです。
注3:アンコールの「威風堂々」でダウスゴーさんが客席に合唱を促したが、「威風堂々」なんて歌わない日本人の聴衆は殆ど反応しなかった件。