甘く香るか青いバラ

ロードバイク初心者がディスクロード+EPSを自分で組んだ記録から始めてみる

KING CRIMSON Uncertain Times Japan Tour聴いてきた話

公演2日目の11月28日、Bunkamuraオーチャードホール行ってきました。

ここはクラシックでは何度も、いや、うちは同じ渋谷でもNHKホールか上野の東京文化会館が多いんですけども、来てます。

日本のプログレッシヴロックの聖地、川崎はClub Cittta’には何度か遠征してますが、東京でロックコンサート聴くのはひょっとして初めてかなと思ったりしてたら、、、、

 

忘れ去ろうとしていた黒歴史思い出した。2年前、グダグダ運営で氷雨の中散々入場待ちさせられた両国国技館で、挙句は弾くとアナウンスされていたジミー・ペイジジェフ・ベックにAwardトロフィー渡しただけで引っ込んだという大惨事

私と同じ思いを抱いた人が大勢いた結果、返金してもらう結果になりました。上手くもないジョニー・デップの演奏を聴いて満足されていた女子の皆さんは当然返金希望しなかったと思いますが。

 

さて、気を取り直してクリムゾンです。

私は所謂プログレッシヴロックにカテゴライズされている音楽が大好きでして、ここでもArti E Mestieriなんていうマニアックなもんを紹介したことがありますが、英国ものを一通り聴き倒してイタリアものにメインフィールドを移したクチ。

で、本流中の本流KING CRIMSONは“In The Court Of The Crimson King”〜“Red’’までとオフィシャルライヴ盤若干を持っていて、“Discipline”以降は全く持っていないという、恐らく最も標準的なコレクション😆。

 

もうジミー・ペイジの演奏は聞けないのかもしれないとか思っているうちに、リッチー・ブラックモアやPremiata Forineria Marconiの演奏が遅くなり、フリオ・キリコの手数が減ってくる。そしてキース・エマーソングレッグ・レイクの訃報が届く。

これは軒並み古希を迎えている巨匠たちを、見れるうち、聴けるうちに見、聴かないと後悔するぞ、と思うわけです。

 

そして生のキング・クリムゾン、生のロバート・フリップ御大。

 

セットリストは、私の記憶ベースではこのとおり。

〈第1部〉

1.Larks Tongues' In Aspic
2.Peace - The Beginning
3.One More Red Nightmare
4.Red
5.Cadence & Cascade
6.Unknown
7.Unknown
8.Moonchild
9.In The Court Of The Crimson King
10.Unknown
〈第2部〉
1.Unknown(Drums Instulmental)
2.Epitaph
3.Easy Money
4.Unknown(incl. Drum Solo)
5.Starless
〈encore〉
1.21st Century Schizoid Man

後から記憶を呼び覚まして書き起こしているので、若干違っている可能性があります。

そもそも“Discipline”以降は全く知らないので、分からない曲が5曲あります。

 

進化を止めないキング・クリムゾンも、2015年来日公演からはRed以前の曲が入るようになったようですが、今年はさらに懐メロ化が進んだようです。私のように懐メロばかり愛している人には願ったり叶ったり。演奏者的には嬉しくないかもしれませんが、オーディエンスの反応も旧曲の方がよかったです。そんなオーディエンスも、Peace - The Beginningの後はPictures Of A Cityがすぐ続くと思って拍手せずに待ってましたが(上述のとおり、続いたのはOne More Red Nightmareでした)。

 

一応感想。

昔の曲(ライヴ含む)をさんざん聞き込んだ者としては、特に歌ものでグレッグ・レイクジョン・ウェットンもいないのは悲しい。

でもRedのライヴVersionを聞いたのは初めてで嬉しい。

かなりオリジナルに近い演奏を生で聞けたSchizoid Manには超感動。

ロバート・フリップは、元々リードで弾きまくる人ではないとはいえ、やっぱり指の運びが厳しくなってきてるんだろうなと思う。

フリップと同世代のメル・コリンズとトニー・レヴィンはかなり元気。

3ドラムスのお陰でかなりパーカッシヴな演奏で、これがモダン・クリムゾンの姿なんだろうと思うが、インプロヴィゼーションのスリルはやはり70年代と比べてはいけない。ドラムは10年前のフランツ・ディ・チョッチョやフリオ・キリコの方がいいなと。やっぱりクリムゾンはビル・ブルフォードで聞きたい。

 

とDisっているような部分があるかもしれませんが、満足して帰りました。

 

以下撮影タイム。光学ズームの弱いiPhoneXでS席(SSではない)は厳しい。

演奏を終えたメンバー。

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去っていくフリップ御大。

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パンフレットは大判で2,500円。

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今朝のインスタへの投稿が、「Uncertain」が「Uncurtain」とミスタイプ(というかiPhoneのあまり賢くない予測変換のせい)であることに今気付いた。。。