甘く香るか青いバラ

ロードバイク初心者がディスクロード+EPSを自分で組んだ記録から始めてみる

FOCUS 50th Anniversary Japan Tour “In And Out & Best Of FOCUS 2019”

昨日の六本木に続いて、今日は川崎Club Citta'。

f:id:ABi-R:20190922200906j:image

マグマ“MAGMA”と同じこの3連休、被らない日に同じ50周年のフォーカス“Focus”が川崎で来日公演。はじめは見送るつもりだったのですが、結局来てしまいました。

一般には殆ど知られていないマグマと違い、フォーカスは、英米以外にもロックがあることを世界に知らしめたユーロ・ロックの魁。ヨーデルで有名な“Hocus Pocus”やヒット曲“Sylvia”、メロディ・メーカー誌で10年君臨したエリック・クラプトンを押しのけて人気ギタリストNo.1に輝いたヤン・アッカーマンが在籍したということで、世間一般的には、フォーカスが唯一のパイオニアでしょうか。双璧と言いたいPremiata Forneria Marconiも多分そんなには知られてないでしょう。

 

フォーカスのライヴといえば、名盤の誉れ高い“At The Rainbow” 

アット・ザ・レインボー

アット・ザ・レインボー

 

スタジオ盤11枚、ライヴ盤5枚が公式盤だと思いますが、このライヴを含む、所謂全盛期の計4枚だけ持っています。

 

現在のラインナップは、

タイス・ファン・レール ‘Thijs van Leer’(Key.,Vo.,Fl.)

メンノ・ホーチェス ‘Menno Gootjes’(Gt.)

ウド・パンネケート ‘Udo Pannekeet’(Ba.)

ピエール・ファン・デル・リンデン ‘Pierre van der Linden’(Dr.)

 

ヤン・アッカーマンがいない点、他のイヴェントと日程が混み合っている点が見送ろうとした理由なのですが、それでもタイスとピエールがいるフォーカスを逃すのは、ホワイトスネイク逃すよりも、U2逃すよりも、キッス逃すよりも痛いということで、2夜連続でライヴ会場へ来ました。

f:id:ABi-R:20190922200845j:image

 

開演前のBGMがまだ続いている最中にタイスのフルートが始まり、開幕するという演出でした。

 

インストゥルメントは、

  • ハモンドB-3、フルートは不明。昨日のマグマのフェンダー・ローズ(ルックスが古臭いことからの推測)といい、クラシカルなインストゥルメントはやっぱりいいです。
  • ギブソンレスポール(前後半で色違いだったと思うが、よく見えなかったので不明)
  • ベースはさっぱり詳しくないのでよく分かりませんが、6弦。と記憶に刻んでいたら、公演パンフに写真がありました。因みにウドさんは左利きモデル。
  • 4タムのコンパクトな構成のドラムセット、バスドラムは多分22”(パール)

 

席は1階席後方。ここのフロアは、後ろに行っても傾斜が緩いままなので、前席の座高でかなり見え方が変わります。

で、前の人。私より10cmは高い。ステージの縦方向の半分(何もないですが)を隠しています。でも些か気の毒なのは、この人の隣は幅が普通の人の1.5倍。両サイドとも窮屈そうでした。席は座高順、幅の大きい人はチケットを2枚買って真ん中座らすか、普通は肘掛けがあるので、パイプ椅子席を用意すべきですな。(クラブ・チッタは最後尾がパイプ椅子。)

お陰で、ギターのメンノはほぼ全く見えませんでした。私から見たステージは、ELPか(レ・オルメは多分誰も知らないので)上原ひろみ THE TRIO PROJECT(笑)。幸い、タイスとピエールはよく見えました。

 

で演奏。

前半、インターミッション20分を挟んで後半、続けてアンコールの正味約2時間でした。

セットリストは、今回も省略。フォーカスならマグマと違って大体分かりますが、2ndから11stまでの各アルバムから広く選曲された今回のステージには、知らないものも何曲か含まれるため。“Sylvia”を“Sophia”と紹介した(と記憶している)のも謎。

本編フィナーレは“Hocus Pocus”、アンコールは“Focus Ⅲ”。やっぱりクラシックは盛り上がります。“Hocus Pocus”の中でメンバー紹介するのも以前と同じ。但し、最後のタイスの自己紹介の前に、サウンド・エンジニアの紹介が入っていましたけども(笑)。

タイスは基本オルガンに座り、フルートの時は立ち上がって時折センターに出てくるという感じでしたが、座っている時も表情から手振りから非常にアクティブでした。ヨーデルも披露。

ピエールは今年御歳73歳。昨日聴いたクリスチャン・ヴァンデより2歳年長。ですが‼️「まだまだ若い」でなく、普通に現役でした。手数も多いし、色々なフレーズを繰り出すアイディアも枯れていません。マッチドグリップで叩いていたつもりではじめ見ていましたが、いつの間にかレギュラー・グリップ。で、時々ジャジーなパートが入りますが、しっかりロック・ドラムでした。

ヤン・アッカーマンが参加していた当時の曲が多いからそうなるのですが、ヴァイオリン奏法なども冴えたメンノへの拍手も多かったです。個人的にはウドが同じような音を出していたのが不思議で仕方なかったのですが。

どうしても昔のメンバーを聴きたがる私ですが、新メンバー2人がしっかり馴染んでいるってのもいいですね。

うん、よかった。

私が基本ハード・ロック志向だからだと思いますが、ジャズ寄りのマグマよりフォーカスの方が好印象でした。

 

公演パンフレットは3,000円。大判で12ページ。

f:id:ABi-R:20190923003558j:image

同じ値段のロイヤル・オペラより大分ボリュームは少ないですが、数が違うのだから仕方ない。気にしません。