9月12日火曜日からは一泊二日の小旅行。
このところ帰省時の小旅行は高級路線を続けてきましたが、今回は一時の低価格路線から揺り戻したようですが決して高級の部類ではない、でも豪華な昭和の温泉大ホテルを選択。
実家から近いのにというか近いからかもしれませんが、恐らく一度しか泊まったことのない福島市飯坂温泉の、一度も泊まったことのない、ホテル聚楽〜今は片仮名でホテルジュラクと呼び倣わすようですが〜に来ました。
ホテル聚楽と言えば、「遊びきれないホテルは聚楽」の聚楽。「聚楽よ〜」の聚楽。
飯坂の聚楽は昭和42年開業だそうです。同世代だ。
東北に初めて温泉リゾートホテルを誕生させ、”東北のドアを開く”と注目を浴びる。
また、業界初のTVコマーシャルにより、聚楽ブランドのイメージは強く印象付けられ、名を広めた。
昔からTVCMで知っているので、ひょっとしたら名前を知った最初のホテル/旅館かも。
残念ながら、現在「世界のショー」はやっておらず、マリリン・モンローのそっくりさんもいません。
前にどっかで書いたっけな、福島の旅館・ホテルにはショーが付きものという印象があり、スパリゾート・ハワイアンズ(私が行ったときは「常磐ハワイアンセンター」)のハワイアン・ショー、会津若松(東山温泉だったかどうかは生憎覚えていない)の白虎隊ショー(でも曲は上杉節だったぞと)、そして聚楽の「世界のショー」なんですが。
きたろうさんが訪ねた1992年にはまだやっていたそうです、っていうか30年前の情報ですから新しくも何ともないですが。
CMを見る限り、社員旅行の幹事さんに対するアピールは強いようですが、子供連れの親は敬遠しそうなので、連れて行ってもらったことがないのも仕方ないか。
山形県置賜地方から飯坂温泉へのルートは、オーソドックスなR13栗子峠と、酷道R399鳩峰峠があります。
liprofumodellarosa.hatenablog.com
福島県道路総室のサイトを見ると、一番上でR399が伊達市内の1点1箇所だけ通行規制あり(昨年8月豪雨により損壊した橋が通行止め)と表示されているだけに見えます。行けるじゃんと思ってその後偶々スマホサイトを見たら一番上に地図が表示されていて、R399の想定経路上2箇所に✖️印があります。それをクリックしたら、法面保護工事のため8月21日から11月いっぱい(その後は冬季通行止め)通行止めと。
通れないじゃん。
確かに、サイトの下の方に、この情報が載った別の表がありました。
伊達市内の伊達橋は「異常気象による通行規制(全面通行止め)」、福島市飯坂町茂庭の2箇所の✖️は「工事等による通行規制(全面通行止め)」だそうです。通行者にとっては大事なのは通れるか通れないかであって、理由は関係ない。
引っ掛かるところでした。
まあこれを仕事だと思うような担当者は能力が低いが、やらせている管理職はもっと低いな。
そして生憎12日火曜日は大気の状態が不安定で、置賜地方から福島県に掛けては、午後から☔️マークが出ています。
SK Pininfarina Diskで飯坂温泉行くのは見送りました。素直にフィットに3人乗ります。
近くて遠いぞ(鳩峰峠経由の)飯坂温泉。
初めに嫁のための山形土産調達。
まず錦屋で饅頭。
続いてよねおりかんこうセンター。
そして飯坂温泉から程近いフルーツライン上の果樹園、は果実以外の手当てができないので、道の駅ふくしま。果樹園の方がいいのが手に入るかなと思いつつ、桃と福島名物みそパンを購入。
そしてやって参りました飯坂ホテルジュラク。
天然石をふんだんに使用した豪華なカウンターを抜けると、コンパクトだが昔日の豪華さを思わせるロビー。ソファの形が可愛らしいです。
飯坂温泉の温泉むすめは飯坂真尋ちゃんだそうです。
大温泉ホテルの長い廊下(全長ではないが2/3くらいは写っているのでは)。
部屋は本館3階(8階のロビーから降ります)南端の「格別室」雅。
室内廊下。
私の寝室になる次の間6畳。
本間10畳。
本間+次の間+ツインベッドルーム+広縁+洗面所+お風呂+トイレの広い部屋です。広縁にはマッサージチェアと鏡台でなく洗面台があります。
窓が大きな角部屋で、
摺上川が近いです。暑いので開けておく気にはなりませんが。
ウェルカムフルーツ。さすが福島、梨が甘いです。
夕食の前に、館内外散策し、お風呂。
ありました。
お風呂は、この時間帯男性が入れるのは、「日帰り入浴可」どころか日帰り入浴施設を兼ねている「花ももの湯」。
熱いですが単純泉だそうです。源泉掛け流しの露天風呂など若干色が着いているようで、無色透明ではない模様。
福島はこれをやらないと五月蝿い客がいるようです。だったら来なきゃいいのに、と言うのも痛し痒し。
浴槽の温度は、入り易さ重視でぬるめに加水調整されています。いい感じで熱かったのは、源泉掛け流しの露天風呂でした。炭酸風呂が人気なようですが、折角の温泉に余計な手を加えるのは、私は好きではありません。
夕食はブッフェです。かなり長居して場内が完全にピークアウトした後に退出する際の画なので寂しく見えますが、平日ながら盛況でした。
一巡めから肉中心。私は生ハムとローストビーフがあれば幸せ。ステーキは先日の米沢牛と比べるべくもないので、止めておけばよかったです。
二巡目の写真は省略して、ほぼお腹いっぱいになりつつある三巡めはカレーにチョコバナナに梨という謎メニュー。これぞブッフェですね。
この後コーヒーとデザートで締めました。
4日目はライドを取り止めたので、エクササイズなしでした。どうせ乗るのは午後だから10kmぐらいランニングしておこうかと元々は考えてもいましたが、暑くて暑くて。
結局雨は、往路道中あちこちに降った痕跡が見られましたが、夜のうちに大分降ったようで、翌朝の摺上川は増水していました。
朝は、男女入替制で男性は朝しか入れない宿泊者専用浴室「ゆらり」。花ももの湯よりも設備がいいです。
湯上がりアイスキャンディー・サービスは7時まで。ギリギリでありつけました。
浴室への長い廊下にはホテル聚楽の歴史が展示されています。
そう、「世界のショー」こそが聚楽のイメージ。以前は今より3階程高層でしたね。
10年前まで存在した雷風呂は、単に照明が暗くなって雷が鳴るという演出だったようですが。
やはり聚楽といえばマリリン・モンローそっくりさん。今はどうなさっているのでしょうか。
朝食もブッフェ。「朝食ブッフェといえばオムレツ」だと思うのですが、生憎サニーサイドアップでした。
非常口のドアを押さえておいてもらえば行ける中庭に見えるところにある石碑は滝の湯跡、おくの細道俳文碑だそうですが、ジュラクの隣の廃旅館の横を通ってアプローチするらしいです。
チェックアウトタイムの10時が迫ってきたので、そろそろ辞することにします。
3人で一泊二食5万円くらいなのでそんなに高くありませんが、心地よく過ごすことができました。
駐車場横にある「奥の間」(有形文化財)は、昭和天皇や今上天皇まで皇族方がなんと49回もお泊まりになったという旧花水館の一部のようです。
この嫁を福島駅で降ろし、暫しお別れ。