Julius Meinlでお土産を調達した我ら。
そこからコールマルクト通り‘Chormarkt’(グラーベン通りと合わせてTAウィーンの観光スポット1,071件中33位)、デメル‘Demel’(TAウィーンのカフェ285件中24位)の行列を眺めながら王宮エリアを通過。
そこで遂に、今の今まで履き通してきたソールの抜けた嫁のシューズに愈々水が沁み出し、漸く観念した嫁、カフェ・ザッハ前後のショー・ウィンドーで目星を付けておいた店に向かうべくスピードアップ、体調不良の私が追うのが辛いペースまでスピードアップ、そして私が目を離した隙に渡らなくていい交差点を渡ってリングの外縁に行き、信号機に阻まれた私を置き去ってポルティコ(ドイツ語では何と呼ぶか知らない)の人混みに入り、、、一度嫁を見失った私は、ホテルの向かいを更に進んでいこうとする嫁を走り回った末に漸く確保しました。
ルートをケルントナー通りに引き戻し、その目星を付けていた店に行きました。
その2軒め、Popp & Kretschmer(TAウィーンのショッピング(専門店)302件中204位)。
密着説明型の接客スタイルを嫌う人により低い評価になっているようですが、接客重視のレディース・セレクトショップのようです。日本やイタリアの基準では違和感ないと思いますけどね。というか観光客はそもそもこの店を選んで入る必然性に乏しいと思いますが。
現地では格別に高い訳ではなかろうが日本人には高い€299のウィンター・アンクルブーツを選択。
ウィーンなのに、これからイタリア行くのにイタリアン・ブランドでしたが。
嫁へのバースデイ・プレゼントにしました。
日本で履くにはちょっと派手なデザインかもしれませんけども。
しかしその時、既に歩くのが辛くなっていた私は、嫁が商品を選んだり試着している間ずっと座っていました。
無事にシューズを確保した嫁と、丁度お昼を回っていたところだったので、ブリストル・ホテルの建物の角にあるTuchlauben Eis(TAウィーンのデザート店150件中56位のEissalon Tuchlaubenの系列だが、イートインのない街頭店)でカンノーロ、ウィーンの代表的デザート「カイザーシュマーレン」と私にレモンティーを購入してホテルに戻りました。とても外食したい気分ではなく。
2人合わせて€13.2のランチ。
カイザーシュマーレンは、店による違いは多少あるでしょうが、パンケーキに蜂蜜とジャムと粉砂糖を掛けたもので、フランツ・ヨーゼフ1世に供されたものが発祥らしいです。
という、これはカジュアルですが、高級なカフェでも供されているウィーンの正統デザートです。
そしてこのカンノーロとカイザーシュマーレンをちょっと口にした私は、突然吐き気に襲われてトイレに駆け込んで嘔吐しました。
腹痛なし、予兆なし、突然。
それからはベッドで安静、夜の大イヴェントのため、安静・就寝。
日が暮れました。
そう、本日は今回の旅行の6大イヴェントの1つ、ウィーンでのハイライトであるウィーン国立歌劇場‘Wiener Staatsoper’(TAウィーンの観光スポット1,071件中59位)でのオペラ鑑賞なのです。
オペラ好きの私としては、世界最高峰のオペラの殿堂、ウィーンを訪ねるということはウィーン国立歌劇場でオペラを鑑賞するということです。
元々はエリザベート皇后お気に入りカフェ ゲルストナー‘Gerstner K.u.K. Hofzuckerbäcker(「高級な甘いパンの店」?とかいう名前ですが)’(TAウィーンのデザート店3,611件中150位)で優雅な軽食をを摂ってから劇場に向かう計画でしたが、予約が取れていないなか並ぶのは体がとても無理なので、19時過ぎまで寝てました。
ウィーン国立歌劇場
来日公演は聴いたことがあるし、それこそオケのウィーン・フィルは何度も聴いていますが、やはり本場で聴かねば。本拠地で聴かねば。オペラ好きの割には、欧州現地のオペラハウスは、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場とスウェーデンのドロットニングホルム宮廷劇場とミュンヘンのバイエルン国立歌劇場しか入ったことないし。今までワルシャワとミラノで何してたんだって感じですが。
滞在期間中聴ける演目は、「ラ・ボエーム」と「ドン・パスクワーレ」なので、迷わず「ドン・パスクワーレ」の日を選択していました。
プッチーニも「トスカ」と「トゥーランドット」は個人的にありなのですが(残念なことにローマへの移動日が「トゥーランドット」でした)、ボエームは演目的には然程好みではないし、6月にパレルモ・マッシモ劇場の来日公演で聴いていたし。
優れた歌手が4人いないと成り立たない「ドン・パスクワーレ」は、本場シュターツオーパーの実力を楽しむのに打って付けの演目でしょう。
ミュンヘンでは敢えてステージに一番近いバルコニー席の上層(オーケストラピットより奥)から見下ろすという体験をしましたが、今回はウィーンなので、音楽重視、視界重視、フロア席の後方中央という完璧なシートを予約してありました。
チケットは、高価な来日公演に慣れた日本人にとってはすごく安い、冗談のように安い€140@1人、約23,000円です。安い社長ー、ありがとう。
20時の開演時刻に合わせて劇場に向かいました。が、開演を待つ人々の姿なし⁇⁇スタッフに声を掛けたら、19時30分開演だと。。。8分超過。
明後日の別件の開演時刻と混同した模様。チケットにははっきり19時30分と書いてありました。
ワタシ、ボロボロです。ごめんよ嫁。
第1幕が終わるまでの間、控室(実況映像あり)で他の遅刻客と共に待機。流石ウィーンのシュターツオーパー、中にはイヴニングドレスのレディもいます。こんな着飾って遅刻待機って何やってるんでしょうか、と自分を棚に上げて他人のことを気にします。
そしてもうすぐ幕間というところで再度吐き気に襲われ、洗面所にダッシュしました。
これは無理だ。鑑賞中に自席で吐くわけにはいかない。
幕間に席に行き、内部の写真を撮ってから、「私の分も楽しめ」と嫁を置いて1人ホテルに帰りました。
この旅行のウィーンでの最大のイヴェントを体験し損ないました。聴き逃しました。
で1人ホテルでまた嘔吐。そのうち嫁が帰ってきて、その後も1回、途中からさっぱり食べてないのに累計4回嘔吐しました。
腹痛も全然なく、吐き気も突然。
症状や吐瀉物からすると違いそうだとは思いつつも、旅行先でウイルス性の腸炎とかメチャ困るなあ、嫁にうつしたら惨事だし抗生物質処方してもらんわないと治らないし、、、とか思いながら、温かくして寝ました。
それでシュターツオーパー。
アリアやオーケストラのffのときだけ控室に入ってくる音からは、それは素晴らしい舞台のような期待が持てました。
嫁によると歌手が素晴らしかったそうです。本拠地で聴く管弦楽団はあまり印象になかったそうで、、、私程強い関心、貪欲な鑑賞意思を持っていませんでしたからね。
体調は回復するかしら。。。