絶不調から明けた今日は12月5日火曜日です。
昨日は散々でした。
兎に角20秒くらい前までは気持ちが悪いとか吐きそうとかいう前兆が何らないのに突然吐くので、エチケット袋を持たずには歩けません、というか危ないのでレストランやカフェに入れたもんじゃありません。今日も分かりません。
本日は朝食を断念。嫁は朝食抜きを気にしませんが、私が朝食抜くのはかなりレアです。ホテルやカフェでの朝食は旅行の楽しみの1つなのに。。。
本日は体調を見ながら観光します。
まずは、ホーフブルク宮殿乃至ホーフブルク王宮‘Hofburg’(TAウィーンの観光スポット1,071件中2位)、というか購入したチケットで言うと「シシィ博物館」‘Sisi Museum’(TAウィーンの観光スポット1,071件中99位)。
【チケット】
ホーフブルク王宮(シシィ博物館)、シェーンブルン宮殿と王宮家具博物館のセットで€44のシシィ・チケットを事前に購入してありました。家具博物館要らないんじゃない?という尤もな考えを採れば経済的なメリットは然程大きくない(ホーフブルク王宮とシェーンブルン宮殿をバラバラに買うと合計€46.5)ですが、購入から1年間有効で、ハイシーズンでは入場制限の影響を受けず待ち時間なしでこれらの施設に入れます。
見たいところをグルグル回りたい人にはウィーンパス(優先入場権はありません)の方が経済的ですが、1日€80、2日€143が実際にお得になるには仲々大変だと思います。
まあ今回は冬のオフシーズンなんで入場制限は心配なかろうと思いつつ、リスク回避で買いました。
単体で購入すると€17.5@1人です。
その前に寄ったのはアウグスティーナ教会(TAウィーンの観光スポット1,071件中54位)。
ミュージカル「エリザベート」でも語られる、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と皇后エリザベートの黄昏時の結婚式が挙行されたところですね。中は地味です。寧ろ外の塔が特徴なのでした。
続いてヨーゼフシュプラッツから、
ミヒャエラープラッツに抜けますが、ここ「ウィーン歴史地区」の中に、それとは別の世界遺産があります。
世界遺産:ドナウ川 ローマ帝国の国境線
ドナウ川に沿ったローマ帝国の東北方の国境線に点々と存在する遺跡群が世界遺産に登録されていまして、ウィンドボナ宿営地はウィーン市の起源。が、一応覗き込んではみたものの(地下なんです)、ローマでなら誰一人一顧だにしないこと請け合いの、あまりに、あまりに映えないその遺構。国境、辺境なのだから仕方ないのかもしれませんが、ローマ帝国オタクでありライトな世界遺産ハンターでもある私の興味を全く惹かず、証拠写真すら残しませんでしたよ。
ホーフブルク王宮
王宮、シシィ博物館入口。一般入場でも待ち時間僅かのようでした。オーディオガイドを受け取って入場。
エリザベートさんの有名な肖像画や、流石ハプスブルク家の豪華な室内など見ながら歩きました。
写真が1枚もないということは、撮影禁止だったんでしょう。
なので、サイトを紹介しておきます。
大広間など立派で、王宮は一般に部屋毎の意匠の違いやタペストリー、家具といったところは素晴らしい(執務室や寝室は所謂「プリンセス家具」ではなく大体が質素なのでそうでもない)のですが、化粧柱やフロアのマーブルモザイクなどの技巧は、他の国、特にイタリアに行けばそれ程でもないレベルだなと。
続いてはカールスプラッツ(TAウィーンの観光スポット1,071件中68位)を横切り、
偉大なる女帝像(TAウィーンの観光スポット1,071件中39位)が見下ろすマリア・テレジア広場‘Maria-Theresien Platz’(TAウィーンの観光スポット1,071件中64位)のクリスマスマーケット(12時からなので未だ殆ど開いていません)から、
見上げるネオ・ルネッサンス様式の建物は、美術史美術館‘Kunsthistorisches Museum’(TAウィーンの観光スポット1,071件中9位)。
美術史美術館
ウィーンでは絶対に外してはいけない美術館ですね。
ここは前売り券を購入していないので、窓口で購入しました。
€21@1人です。
ルーヴルのニケ同様、皆んな見上げて写真を撮っているので、私は見下ろした写真をアップしときます。新古典派のカノーヴァらしい端正さは「アモールとプシュケ」(ルーヴル美術館)のような静謐な作品にこそ際立ちますが、動的なモティーフにおいてはミケランジェロやベルニーニの表現こそがラオコーンのような古典の系譜だと私は思うのです。
王宮より豪華じゃないかしら。画面から切れていますが、天井画はミハーイ・ムンカーチの「ルネサンスの賛歌」。
アーチにはクリムト。
まずはカフェKHMに入ります。ここは世界有数の美しいミュージアム・カフェだそうです。
朝食抜きの嫁はサンドウィッチで栄養補給。まだ様子見の私は嫁とモーツァルトトルテをシェア。
カフェKHMの費用は、嫁のレシート未確認のため、不明。
さて、主な展示作品ですが。
クラナッハ「アダム」と「イヴ」
ベラスケス「白いドレスドレスを着た5才の王女マルガリータ・テレサ」
アルチンボルト「夏」
結構有名な話ですが、ブリューゲル「バベルの塔」は結構小さい。
コロッセオをモデルに緻密に描き込まれた内部構造は、ブリューゲルがローマに旅行した結果というか成果。でも「ナポレオンの戴冠」みたいに巨大である必要はないですが、ここまで小さいと些か迫力を欠くのも事実。
ブリューゲルが細密で名高いフランドルの画家であることを思えば、後期の「雪中の狩人」の方がイメージに合わない気がします。
皆さん大好きフェルメール「絵画芸術」
私大好きラファエロ「草原の聖母」
割と狭い館内を一通り回った後はクリスマスマーケットを見て、元来た道を辿って昨日不調であまり見ずに歩いた旧市街を散策。
因みにマリア・テレジア広場を挟んで向かい合うウィーン自然史博物館‘Naturhistorisches Museum Wien’(TAウィーンの観光スポット1,071件中15位)は、展示物が我々の興味を惹かなかったのでスルーしました。
聖ミヒャエル教会(TAウィーンの観光スポット1,071件中58位)。ロマネスク建築のウィーン最古の教会の1つとのことでしたが、塔のある外観を撮った写真なし。
内陣は、おお、ロココだ。
そこだけ派手でした。
本日歩き回ったエリアには、これまた素晴らしいバロック様式の国立図書館(TAウィーンの観光スポット1,071件中13位)があるのですが、こちらは省略しました。
14時過ぎの遅い昼食
それから遅め&朝食からはあまり開いていない昼食。
ツム・ヴァイセン・ラウフファングケラー‘ZUM WEISSEN RAUCHFANGKEHRER’(TAウィーンのレストラン3,611件中96位)。訳すと「白い煙突掃除人」。
日本語サイトもあります。
www.weisser-rauchfangkehrer.at
初日のディナーに間に合わなかった店だったりしますが、幸運にも待ち時間なしで入れました。
うちではあまり参照しませんが、ミシュランガイドにも掲載。
まだ寒がっているところが不吉ですが、寒い外から来たので、まずは温かいスープ。
ここの特徴は、ウインナーシュニッツェルが牛肉というところですが、その自慢のウィンナーシュニッツェルを頂きました。嫁はニョッキ。
うん、美味しいです。
が、遅い朝食の影響か体調か、ほぼ空のお腹ながら衣を体があまり受け付けないので、7割方衣を避けて食べました。
€100@2人。
ここで病み上がりの体がもう休めと言い出したので、ホテルに帰ることにしました。
クリスタルの白鳥(常設)、
クリスマスツリー、
パティシエ謹製お菓子の家
やらの写真を撮ってから、部屋に帰りました。
そして部屋で寛ぎますが、歩き回らず寛いだのが悪かったか、というか体力が落ちていたんでしょう、外食行くパワーが出ず、予約していたお店にはキャンセル連絡をして、BILLAで軽食を買って済ませました。
ef16 Restaurant(TAウィーンのレストラン3,611件中3位)
せっかく人気店の予約が取れていたのに。
今日もごめんよ、嫁。
しかし本調子には戻らないながらも、今日は吐きませんでした。シュニッツェルは量的にキツいと思ってセーブしましたが、吐きそうになることも終日ありませんでした。
原因は不明のままですが、兎に角感染症ではないようなのが何より。