7日目、12月8日金曜日の朝です。
お洒落過ぎる廊下に出て、
階段降りて外に出ます。
レジデンツァ・ルスポリはブレックファーストサービスがない(予約のタイミング次第?)ので、外に行きます。「建物の1階(反対側)が同じオーナーの店なので、そっちで摂ってくれ」と昨夜言われていました。
そこにはVitti Roma dal 1898とCiampini Romaという2軒の店があり、同じオーナーなのはどっちかなのかどっちもなのか分かりませんが、前者はGoogleではイタリア料理店(「るるぶ」には老舗ジェラーテリアとして載ってます)、後者は高級バーとなっています。どっちもジェラートとパンが横並ぶショーケース、レジカウンター、バーカウンター、少数のバーテーブル&カウンターチェアと広場のテラス席を備え、違うのは前者には数は少ないながらダイニングテーブルがある点ですかね。
【朝食】
その前者、ヴィッティ‘Vitti Roma dal 1898’(TAローマのレストラン9,057件中6,602位)。
カウンターでパンを選び、私はカプチーノ、嫁はティーをオーダーし、オーダーシートで精算してカフェテーブルでさっさと食べるイタリアン・ブレックファーストスタイル。
着席したのでそれぞれ価格が上がります。2人で€21.5。
それから一本道、世界有数のブランド・ストリート、コンドッティ通りを真っ直ぐ進み、スパーニャ駅から地下鉄に乗車。駅に入る前にスペイン広場(TAローマの観光スポット2,415件中19位)。スペイン階段とトリニタ・ディ・モンティ教会(TAローマの観光スポット2,415件中151位)。
スパーニャ駅では、ローマ市交通atacの地下鉄、トラム、バス共通48時間チケットを購入。€12.5@1人。
流石に今はアプリもあるのですが、イマイチ使い勝手と信頼性に問題がありそうで、結局昔と同じクラシカルな紙の切符にしました。
券売機のクレジットカード読み取りが怪しくて、私のAMEX、VISAでなく結局嫁のJCBで買いましたけども。
地下鉄A線アナニーナ(Anagnina)方面行きで4駅先のヴィットリオ・エマヌエーレ(Vittorio Emanuele)駅下車。10分進んでいるGarmin Vivo Styleの表示に引っ掛かって想定よりも10分延着しました。9:30の集合時刻に遅刻するペースだな。
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世広場(TAローマの観光スポット2,415件中588位)を脇目も振らずに突っ切り、目的地まで1本道のメチェナーテ通りに入ったところで、嫁に真っ直ぐ来るよう指示してから私は受付まで走りました。
置いていかれたら大変なので。
受付をした後暫し待ち、嫁を連れてグループに合流したのは、エントランスから降る通路の途中でした。
間に合いました。
【ドムス・アウレア】
ネロの黄金宮殿=ドムス・アウレア‘Domus Aurea’(TAローマの観光スポット2,415件中85位)です。
今回の旅行の6大テーマの1つです。
ローマは大体見尽くしている我らの数少ない残ピースです。
昔は未開放、発掘調査が一巡し一般開放されましたが、天井崩落あって再閉鎖、そして現在再開放され、我らの訪問とスケジュールが噛み合いました。
入場料は€24@1人とそう高くないのですが、ガイドツアーで入るために実際のコストはその倍くらいの約7,500円になります。
初めはホールで、ガイド(演劇勉強中の学生さん)の長い説明を聴いたりプロジェクションマッピング等の映像を見たりします。
ネロ帝個人のギリシャ志向よりもローマの富の源泉であるエジプトとの繋がりが中心でした。
天井の高い廊下、天井のモザイク、壁のフレスコ画、公開しているのはもと広大な宮殿の、現存するごく一部の、更にその一部でしょうが、2,000年前にこんなの作ってるんだもんなあ。ヴィラ・アドリアーナの庭園も素晴らしいし、モザイクタイル床は色々見ていますが、建物の装飾の繊細さはこれが1番だな。
天井はモザイクかフレスコか、後者だと思いますが遠くて判別できません。
高度感。
幾何学模様の壁。
どうやって天井掃除したんでしょうか。
以前は見学者はヘルメットを被ってだった筈ですが、今回それはありませんでした。
嘗てラファエロたちが降りた穴(の筈)。
開放後に崩落したのはホールの上じゃないかしら。以前はガラス窓だったものが今は塞がれています。
最後はみんなゴーグルを着けてVRで往時の宮殿に入りました。パラティーノの丘や今のコロッセオの辺りの眺望はさぞ素晴らしかったでしょう。
「暴君ネロ」とのレッテルを貼られ、暴君だの悪帝だのの筆頭格とされていますが、帝政と雖もユリウス=クラウディウス朝はここで倒れるくらいの基盤だし、中国や後代の専制王朝のような苛烈な支配を証するものも提起されていないので、それは彼を貶めたい意図を持った人達による人格攻撃なんだろうと思います。古代ローマの「アベガー」ですな。宮殿に現在見られる繊細な装飾は、寧ろ異説にある「民心を気にするナイーヴな青年皇帝」像のイメージの方が合います。
見学は1時間半弱、11時前に解散しました。
次の予定は13時半、ランチには十分な時間。
【昼食】
もと来た道を引き返し、メルラーナ通りにぶつかったブランカッチオ劇場の角にあるPizza Monti(TA未登録)に入りました。
バーテーブルとカウンターチェアが8だか10席あるだけの、テイクアウト・メインのローマン・ピッツェリアです。
オッピオの丘かエスクィリーノの丘か、何れにせよローマにはありふれだ「丘」という平凡な名前なので、1区画離れた同名のレストランと同系列なのか関係ないのかは不明。空腹や疲労が閾値を超えると美味しそうな店を探すよりもどこでもいいから入りたがる嫁が軽率に飛び込みましたが、Googleでは4.8と高評価の店でした。
ピッツア、ラザニア、ライスコロッケ、コロッケにボトルウォーターで€14.7。
しかし、1つ問題。そんな店なので、トイレがないのでした。
再び丘を下ります。
途中、普通に只の公園ですが、埋まっているのはトラヤヌス浴場‘Terme di Triano’(TAローマの観光スポット2,415件中1,520位)。
保存状態はあまり良くありませんが(というか保存状態以前に普通の土地ならこんなのがあること自体が凄い訳ですが)、ドムス・アウレア破壊の最終段階にして、後のローマン・テルメのモデルになった浴場だそうです。
ドムス・アウレアの前庭の池を潰して建ったコロッセオ。
何せランチが早く終わったので、寒い中、ホント外にいると寒いので、コロッセオ駅の中の暖房が当たるところで結構な長時間待機しました。
で、この駅のトイレを借りた嫁、それはそれは汚かったそうです。海外旅行ではやはりレストランでトイレを借りないとね。
続く。