夜の文化科学宮殿です。
大統領府とユゼフ・ポニャトフスキ像と言われているが、どう見てもマルクス・アウレリウス像。
10月18日にエディタ・グルベローヴァさんが亡くなったというニュースが入りました。
圧倒的技巧で「コロラトゥーラの女王」と称された方です。
私が持っているのは出世作ツェルビネッタを演じた「ナクソス島のアリアドネ」。
ルチア・ポップさんと共演し、当たり役夜の女王を演じたバイエルン国立歌劇場の不滅の名演「魔笛」。
ルチア・ポップさんは早世、ヒルデガルト・ベーレンスさんも12年前、ジェシー・ノーマンさんも一昨年亡くなり、私がオペラを聴き始めた頃のスター・ソプラノでご存命なのは、キリ・テ・カナワさんぐらいになりました。
本日のBOSE Soundlink miniは、音が出ませんでした。操作音はするのに、音声が出ません。バッテリーが弱ってるのでなくモノがバカになっているなら、中華リプレースバッテリーを買っても無駄だなあ。。。
ということで、30年以上前の名機AU-907i Mos Limited + 壊れるHDDレコーダーと安物のCDプレーヤーを除くと我が家のAV機器で1番新しい15年選手S-A77TBで聴けば格段に良い音で聴けるのですが、嫁の執務室を兼ねるAV機器設置部屋では邪険にされるので、本日のショパンコンクールはiPad mini 4で視聴します。
10月19日ファイナル2日目
J J Jun Li Bui, Canada
第1番×カワイです。
笑顔です。仲々強心臓の17歳です。
前日よりもワルシャワ・フィルが調子を上げている印象があり、今日のコンテスタントは昨日より有利かもしれません。
でJun Li Buiさんの演奏ですが、大きくディナーミクとアゴーギクを振ってきて、テンポも割と普通な方向で変えてきたと思うのですが、ニュアンスの変化に乏しく、第2楽章はただ遅く、第3楽章もただ強弱しているだけの、エモーションに訴えない演奏だったなという印象でした。第3楽章の入りでオケがはっきりとテンポを上げてきた時は溌剌と弾いて欲しいと期待したのですが。
彼も若さが出たというところでしょうか。初日の初め2人よりは良かったと思いますが、彼のこれまでのパフォーマンスには及ばなかったと思います。
拍手も非常に短かく。
Alexander Gadjiev , Italy/Slovenia
第2番×カワイです。
メカニックの高度さでなく、じっくりと聴かせることが特徴の彼に合った組み合わせですね。
この方三次予選までずーっと期待を下回る演奏が続いてきたと思いますが、最後に強烈なのをぶち込んできたかなと思います。元々家の中でただ悶々としているような曲想の第2番を、美しい音と豊かなニュアンスでしっかり聴かせてきて、オーケストラとの一体感も優れていたと思います。
聴衆の反応も良かったですね。
Martin Garcia Garcia, Spain
第2番×ファツィオリです。
こちらはガジェヴさんよりもっと若いショパンでした。音色もピアノの個性が出たでしょうか、ガジェヴさんより艶やかだったと思います。一方で若干流れが悪く感じられ、オーケストラとの一体感でもちょっと遅れをとったかなと思います。
会場の反応は圧倒的にガルシアさんでした。
Eva Gevorgyan, Russia/Armenia
第1番×カワイです。
彼女も17歳ですが、あざとさを感じないディナーミクとアゴーギクで、クールなコンチェルトでした。無理に深みを出そうとしないでスッキリと纏めた感じですかね。年齢を考えると、戦術的には正解ではないでしょうか。ピアノが圧倒的リード楽器のショパンのコンチェルトで、オーケストラに寄り掛かった感じなところがあったのは、私としては減点です。
今日はガジェヴさんとガルシアさんがワンツーだと思いますが、前日と合わせて8人で見ると、4人ともアルメリーニさんと同等〜以上の水準かなと。第2番の2人が反田恭平さんに対してどの辺りに来るかは曲が違うので何とも判断し難いのですが、心にどこまで響いてきたかという点では、反田さんが引き続き暫定1位だと思います。
さて、いよいよ最終日です。
(まだYoutubeに配信予約リンクが出来ていません。)
結果が出る前に全員聴こうとすると、徹夜でライヴ視聴しないといけないんですよね。
ああ迷う。