DE ROSA SK Pininfarina Disk + Campagnolo Record EPS DB 自組。アッセンブリー4日目その3。
18.リアブレーキホースのルーティング
用意するもの
・デローザ SK Pininfarina Disk(フレーム)
・カンパニョーロ EP18-HPDLR6EPS(左エルゴパワー)→というかブレーキホース
・ジャグワイヤー J-215(ホースカッター)
・ジャグワイヤー WST026(ニードル圧入ツール)
・2mmHEXレンチ
・M8スパナ
(・シフトケーブル(安物で可))
ブレーキに関連する投稿は、2018年8月9日「検品と軽量#4」
liprofumodellarosa.hatenablog.com
前行程ブレーキキャリパー装着:9月24日投稿「アッセンブリー#13」
liprofumodellarosa.hatenablog.com
間に余計な作業を挟まないで通しでやった方がいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、その通りです。まあ気分でやっているプライベーターなんで、この順序にあんまり意味ないです。全部纏めた後に適正な作業順を整理してみようと思いますが。
ハンドルをコラムに載せて仮止めし、続いてリアブレーキホースのルーティングを行います。
まずホースをダウンチューブ用カバーに通します。これを忘れてホースエンド加工まで進むと、カバー装着不能になりますよ。
先端は金属なので、メンディングテープで養生してダウンチューブに通します。(より適切な作業方法については後述しています。)
BB下に通しました。内側(隔壁の下)と外側(今見えるところ)のどちらを通すのか不明ですが、下は狭く、わざわざクランクシャフトを覆うBBケーブルガイドに接触させても仕方ないので、多分これ(外側)が正解。
作業を楽にするためにEPSケーブルガイドをビニールテープ留めして引いてみることにしましたが、固定力が足りないので意味ないです。糸などでがっちり固定すれば効果ある(これも後述)でしょうが、少なくともBBまでなら何も要りません。
続いてチェーンステーを通します。
通りました。と簡単に書いてますが、かなり大変でした。途中無理かと思ったくらい。
まず、マグネット部がガイドホールより太いEPSケーブルガイドは、使えません。ケーブルガイドのワイヤー部も、このホース先端部のパーツにある穴より太く、装着できません。
チェーンステーのガイドホール内がテーパー状になっていて押し込めばそのまま抜けるような構造ならいいのですが、さっぱりそんなことはありません。寧ろ、途中のバリに引っ掛かって止まります。ガイドホール出口は裏からはただ穴が空いているだけなので、当たることはあってもホースをセンタリングする方法がないので、限りなく同径のホールを通りません。
ホースをセンタリングさえできれば通るので、先端部がケーブルガイドのワイヤーより細いもの=安全ピンを差し込んでセンタリングした状態でBB側からホースを押し、通しました。
ということで結構苦労したのですが、これの正解は、苦労の元先端パーツにあります。
これもマニュアルに書いてあるのですが(ならちゃんと読めよって感じですが)、EPSケーブルガイドでなく、シフトケーブルを使います。チェーンステー側から入れてBBなりダウンチューブなりまで引いてからセットしても、セットしてからダウンチューブに入れても(マニュアルはこっち)いいのですが、シフトケーブルなら先端パーツの細い穴を通るらしいです。
まあEPS+DBのSK Pininfarinaには基本的に無用なモンで、他車用のシフトケーブル在庫を持っていない当時の私にはない選択肢ですが。(その後Jekyll800のリアディレイラー交換に伴ってXTRのシフトケーブルを買ってる。。。)
別に急ぐ必要もないのですが、ダウンチューブのガイドホールはカバー固定後もホース長の調整は可能なので、さっさとカバーをします。トルクを掛ける箇所ではないので、ロックタイト222を塗布した2mmHEXを軽く締めておしまい。
続いてリアブレーキホースをキャリパーに接続します。
まずホースの余分な長さをカット。写真ではまだかなり余ってますが、これも練習目的の2度切り初回のためです。
切れました。
ステンメッシュでなくケブラー巻きだと思いますが、大した力も要らず簡単。断面をできるだけ綺麗にするために専用ツールを使用する、という理解。
続いてホースにニードルとオリーブを装着します。
この先の説明が心許ないので、説明書が映った写真を先に出しておきます。
オリーブとニードル。これまで言葉だけ出ていますが、撮った写真がないので、解説に先立って掲示。左がニードル、右がオリーブ。カンパニョーロのオリーブは黒いので、後ろの写真では分かり難いです。
まずホースをマーキングして適切な長さにカット(これはカット2回目、1回装着練習した後です)。
それからキャリパーのバンジョーナット(中を直接オイルが通る構造じゃないので、バンジョーじゃないかな。カンパニョーロのテクニカルマニュアルではただ「ナット」と書かれています。)を外し、そのナットにホースを通します。
続いてオリーブにホースを通します。それからツールにホースをセットし、黄色いレバーを倒して固定します。
ホース先端とオリーブの位置は、ツールにマーキングされた通り。
それからツールのハンドルを回し、ニードル先端をホース先端に圧入していきます。ニードルの太い部分を残して入りきると完了です。
9月20日投稿「アッセンブリー#9」で書きましたが、この状態になると、ナットは抜けません。フォークやチェーンステーのガイドホールも通りません。何かトラブってたらホースを切るしかありません。再カット・接続できるだけの長さに足りなくなると、ホース(EC-DB003)買い直しです。この辺がリムブレーキ車と違う不便&作業上の注意事項ですね。
ボルトをキャリパーに組み付けます。M8のナットにグリスを塗り、スパナで締めます。
これだけ厚く・深く盛ると、キャリパー内のオイルに接触して溶け出す(→オイルを汚す)かと思うのですが、漏れるのが心配なもんで。
このナットのトルクは4N・m指定ですが、スパナだし、ナットもキャリパーもアルミで弱いので、適当に弱いトルクを掛けます。
できました。
オリーブが奥に入り過ぎたらオイルが漏れそうな気がしないでもなく、オリーブを押し潰すほどのトルクも掛かりませんが、締めた後オリーブは動かず、オイル漏れもないので、ナットが丁度いい辺りにオリーブを押し込むようになっているのでしょう。
以上でリアブレーキは繋がりました。
続く。