甘く香るか青いバラ

ロードバイク初心者がディスクロード+EPSを自分で組んだ記録から始めてみる

感涙に咽ぶMR.JIMMY “Listen To This Eddie - The Last US Tour of LED ZEPPELIN” at 六本木EXシアター

本日、いや昨日になってしまいましたが12月21日は六本木EX TEATERにて、史上最強のロックバンドLED ZEPPELINのExactly revivalバンドであるMR.JIMMYのライヴ、その名も
レッド・ツェッペリン結成50周年記念公演 “Listen To This Eddie - The Last US Tour of LED ZEPPELIN”」。

 

《セットリスト》
bootlegの名盤である同タイトルの再現なので省略。といっても6月21日公演の忠実な再現でなく、当時のステージのリバイバルということで、最後に“Blackdog”と“Communication Breakdown”を追加。“Communication Breakdown”は6月25日の演奏に準じたものではない印象。
開演から終演まで約3時間20分ぶっ通し。トイレ近い人は途中から焦ったかも知れません。
すんごい企画です。演奏る方もバカ(最高の賛辞です)、聞く方もバカ(これも最高の賛辞です)です。
尚、セットも照明も、当時の乏しい情報から再現したものだそうです。

 

《前説》
長丁場を控えて19時ジャストに開始するため、18時50分頃から倉林支配人の前説。

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写真撮影・録音禁止なので、前説の始まりのところ1枚だけ撮らせていただきましたが、あとは一切写真ありません。顔が白いのはプライバシー保護でなく白飛び。

(2階最前列なので1階フロアをよく見下ろせましたが、前から6列目あたりまでの席の何人か演奏中に写真撮ってるのが見えましたよ。)

前説途中から俳優高嶋政宏氏合流。
CRIMSONについてはかなり語るらしいですが、ZEPはどうだろう、“Lemon Song”を2ndでなく3rdと言っていたし、何の周年か覚えていないようだったし、再結成の話題もアトランティック40周年のことかO2アリーナのことか不明。ZEPサウンドカタルシスを指しての語かも知れませんが、ZEPをパンクに喩えるところでそもそも私とは決定的に見解相違。

 

《本編》
リアルZEPを体験できなかった私としてはこれで満足、という言い方をすると失礼ですが、文句なしに素晴らしかったです。
ZEPとこのステージへの熱い思いが伝わる、ZEPの魂が宿ったかのような(ボンゾ以外存命ですが)熱演でした。

 

“The Song Remains The Same”が始まったら、私は感涙😹でステージが見えなくなりました。冗談抜きで。

 

MR.JIMMYは、ジミー桜井氏、ジョンジー大塚氏の超絶の拘りからインストゥルメンタルもリアルZEPに忠実で、’59レスポールをはじめ素晴らしいサウンドなのですが、1番感動したのは生Ludwigの26インチバスドラムのトーン。雷鳴か戦艦の主砲かという迫力でした。生26インチってこんな凄いのかと。レスポールは、やっぱり"Heartbreaker"のイントロが震えました。"Kashmir"の生メロトロンも、状態は完調ではない印象でしたが、良かった。そしてオールド・マーシャルにテルミン。あとは生GX-1を見たいのですが’77USツアーでは使ってないから無理か。

 

演奏自体は他にもレビューを書く人がいると思うので、どっちかというと「見」ての感想。
ジミー桜井氏:見ても聴いても本物そっくりですが、写真だと格好いいが動くと格好悪いステージ・アクションも忠実に再現(褒めてます。ペイジは、若くて健康だった20代の’73”The Song Remains The Same”の頃は動きにキレがありますが、’77ではヨタヨタだし、そもそもステージ・アクションのセンスないと思います←それも好き)。
ジョンジー大塚氏:ジョンジーそのものの冷静なマルチプレーヤーでした。
オーガスト・ヤング氏:「I Am A Golden God!!」と自分で言っても許される美神にして神の声を持つ伯爵(←サー・ロバート・プラントはCBEですが、ドリアン・レッド・グローリア伯爵のモデルなのでそう呼んだ)は唯一無二。ロバプラ声と称されるHM系のヴォーカルを聴く度にガッカリさせられてきましたが、彼は’77の伯爵よりずっと声が出る上に声質があまり似てないところが却っていいです。ちょっとお腹が出てると思って見ていたら、ギターソロの後ステージに戻ったら更に出てました。きっと「ZEPはソロが長くてハケたメンバーはバックステージでカレーをばくばく食ってからステージに戻る」という伝説へのオマージュでしょう。
フランキー・バナリ氏:パワフルでいいドラマーだと思って聞いてたら、元QUIET RIOTの方でした。”Metal Health”はメタル・キッズだった時代に聴きました。懐かしい。Ludwig26インチの素晴らしいサウンドを聞けたのは彼のお陰ですね。

 

ああ、いい夜だった。
MR.JIMMY、EXシアターありがとう。