My GT-Rの車内音響環境
うちのGT-Rは、RB26という素晴らしい音を発する直列6気筒エンジンを搭載し、しかもエンジン音やら排気音が室内に入ってくるチューンドカーなので、基本的にオーディオとか要りません。が、加減速が比較的少なくて音色の変化が乏しい高速道路では、ノーマル車だと燃調が荒れる2,600r.p.m.(5速100km/h)付近の音質が良くない。うちのはノーマルよりは大分いいですが、車の音を楽しむには4,000r.p.m.以上で加減速を繰り返したい。
なので、交通違反抑制、環境保護と快適な高速移動をバランスするため、音楽が聴ける環境を用意します。
R32型スカイライン
1989年5月に発売されました。GT-Rは8月。辛うじて平成ですが、当然昭和の開発。うちの後期型(最終型)を含むGT-R全年式を通してフルオートのエアコンと、オートイコライザー&オートラウドネス機能付カセットテープデッキ/FM・AMチューナー付1DINコントロールユニット+4スピーカーをして「アクティヴ・アメニティ・システム」と称するものが標準装備でした。スロットル開度が2/3だか3/4になるとエアコンのコンデンサーへの電源供給が止まるという、サーキット走行や暴走時にエアコンを切り忘れても安心(但し冷えない/暖まらない)という空前絶後の機能(R33以降には無い)が1番アクティヴな気がしますが。この当時は、テレビやカーナビどころか、ディスク・デッキもオプションでした。
後付けしたCDチェンジャー以外にはトラブルもない(注1)安定の自動車仕様でしたが、今から20年前の2,000年に今のV-SpecⅡに乗り換えた時から取り外しています。富士スピードウェイ仕様として基準比-100kg(助手席撤去時)にした犠牲です。
My GT-Rの新旧
カーオーディオ在りし日のセンター・コンソールの写真は無いのですが、要はノーマルなので、愛蔵カタログからスキャンしました ©︎日産自動車
配光も角度も違いますが、今の愛車。
これも愛蔵カタログからスキャンしました ©︎日産自動車
今。
デッキの姿もカーナビの姿もありません。カーナビは、Garminのポータブルナビの最終形nüvi3770がバカになって撤去(台座と電源ケーブルだけ残ってます)してからは、都度iPad mini4を持ち込んでいます。
因みに情報を瞬時に読み取る必然性は低いエアコンの操作パネルは、これのように1つ下げたり、2DINナビを付けるために灰皿周辺を加工して付けたりする方法がありますが、ハードチューン車に見られるコンソールボックス内やグローブボックス内設置は、機能を削いでいるので美しくないと思います。
以来の遍歴
カシオのCD/MDラジカセ(車内では音飛びする)
→ソニーのアクティヴスピーカーSRS-T33(圧倒的パワー不足)
→ソニーのドックスピーカーRDP-NWV500(Bluetooth接続機能なし)
(https://www.sony.jp/walkman/products/RDP-NWV500/)
BOSEの時代
自宅の所謂Hi-Fiオーディオのスピーカーは学生の時代からパイオニアなんですが、PC周りはエレコムやソニーの安価な低音質SPで回していたところ、MacBook Proになってからは、Bluetooth化施策として初BOSE のSoundlink Miniになっています。低音を強調し過ぎてバランスが悪い音は、リビングなど広い空間ではとても音楽鑑賞に堪える代物ではないですが、静かな寝室で極小音量で鳴らすなら丁度良い。
で、車内に戻って先代。
BOSE SoundLink Color(ミント)を使っていました。
こんなのです。
デバイスもウォークマンからiPhoneにスイッチしていたので、手軽に使えるBluetoothスピーカーとして、私有BOSEとしては2号機になる商品。
ジャストフィットサイズのミッキーの弁当箱をセンタートンネル上に貼り付け、ウレタンでガタつきも0に抑制しました。Bluetoothなので接続するiPhoneの置き場所自由。
指向性なんて問わない車内、後ろからモノラル(注2)で鳴っても、エンジン音量に負けさえしなければOKです。
バッテリー式なので、エンジンを切った車中泊でも車外持ち出しでも鳴ります。
仲々いい仕事をしてくれていたのですが、バッテリーが死んだ模様。手間と時間を掛けて修理出しても、バッテリー交換だけで購入価格と大差ない費用(注3)のようなので、さっさと見切りを付けました。
じゃん!
これがニューカマー、BOSE SoundLink Color Ⅱ。初代と同じグリーンの方が良かったけど無いとか、Amazonのセール中ブラックが安かったのを逃したとか、色々あってブルー。
並べてみます。
Soundlink Color II | Soundlink Color | |
---|---|---|
縦 | 131mm | 135mm |
横 | 127mm | 128mm |
奥行 | 56mm | 54mm |
重量 | 0.54kg | 0.53kg |
Main Source | Bluetooth | ← |
通信距離 | 最大9m | 最大10m |
Sub Source | ステレオミニ | ← |
電源 | リチウムイオン | ← |
動作時間 | 連続8時間 | ← |
外部給電 | Micro-B USB (5VDC,1A) | ← |
防水 | 防滴 | なし |
その他 |
デュアルオポージング パッシブラジエーター |
← |
データと見掛けでは少し縮んでますが、全体に曲線基調でエッジが落ちていた先代よりも、楕円の弁当箱基準でのフットプリントは大きいです。
車載しました。
アップ。
形状的に弁当箱がキツくなり、電源コネクタ(micro-USB)が背面から側面に移動したりスピーカーユニットの位置が下がったりしたので、台座(弁当箱)の切削やウレタンの厚み調整などをして設置。
上面パネルの操作ボタンがフラットで判り難くなってます。といって操作はPower On、Bluetooth接続とVolumeくらいなので、Ⅱはアプリで操作すればいいのですが。
音質は、、、車の中で聴く分には新旧変わりません。散々聴き倒しているLED ZEPPELINでもショパンでもワーグナーでも先代との違いが分からないので、変わってないと言っていいでしょう。
バランスは割とフラットで、BOSE的脚色が少ない素直な音です。見た目のサイズ感と同じ。ユニットサイズの通りの音です。裏を返せば音量に拘らず、cheepです。MiniのようなRichな音は出ません。
変わったのは、非防水→防滴。
登山とかトレランにはこれでも大きすぎて邪魔ですが、これ1台でドライヴからキャンプまで幅広く使えます。私はしませんがキャンプにはいいんじゃないかな。ドライヴではそのまま宿泊先の客室に持ち込んだりします。
まーあんまりというか、さっぱり褒めていませんが、音楽に没入するのでなく、「運転しながら」「会話しながら」の「ながら」リスニング向きとしては、かなりいいです。
Bose SoundLink Color Bluetooth speaker II ポータブルワイヤレススピーカー ソフトブラック
- 出版社/メーカー: BOSE(ボーズ)
- 発売日: 2017/04/28
- メディア: エレクトロニクス
注1:30歳以下の人は知らないかもしれない、CDが10枚入り、指示したディスクをデッキがマウントしてくれるという、今では全く無用なモノがあったのです。このデッキをトランクから降ろすのを忘れてサーキット走行し、転がしまくってCDを2枚潰したことがあります。あと、車内の熱で伸びたカセットテープ!がデッキの中に絡まるというカーオーディオあるあるがあるのですが、当時でも既に時代が終わっていたテープは多分持ち込んでいないのでトラブった記憶がありません。
注2: 2台接続するとステレオに出来ますが、車内での2ch需要って4chサラウンドよりも無いのでは?私はどっちも要らない。
注3:先代はプレミアム・アウトレットの直営店で買ったので価格ログがないですが、1万〜1.1万と言われる修理代(交換費)に対して、新型の販売価格が1.5万円くらいですからねえ。