甘く香るか青いバラ

ロードバイク初心者がディスクロード+EPSを自分で組んだ記録から始めてみる

ウィーン&ローマ旅行記 8日目中編 やっぱりベルニーニが好き❤️

中編より先に後編をアップしてしまいましたな。暫く経ったら投稿日時を入れ替えよう。

 

スパーニャ駅では、嫁が自分の2日券を置き忘れてきたため、1日券を購入。€7。

時間を気にしながら、今日もメトロA線でアナニーナ’Anagnina‘方面に2駅移動してバルベリーニへ。

時間を気にしたのは、サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会が12時で閉まるためでした。

 

【サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会】

サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会‘Chiesa di Santa Maria della Vittoria’(TAローマの観光スポット2,415件中29位)。

再訪ですが、ベルニーニの、手軽に鑑賞できる超重要作品があります。

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ジョヴァンニ・バッティスタ・ソリアの手になる初期バロックファサード
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しかしその内部は金ピカ。賑やかなエンタブラチュアは、ロココの入口ぐらいの感じですね。

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主祭壇も割と小さいです。

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この教会のハイライトは、全てがベルニーニ作という左翼廊のコルナロ礼拝堂ですが、中でも白眉は右手の奥にある「聖テレーザの法悦」。

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左右のバルコニーの「目撃者たち」もベルニーニの作。
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劇的表現力においてミケランジェロをも凌駕する芸術家は、古今東西ベルニーニ以外にはいないと思うのです。
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劇的表現というか、作品自体がドラマを圧倒的技巧で切り取ったものです。ベルニーニには、一般市民にも相応に理解できる分かり易さがあります。
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交響曲や詩なんか分からなくても、オペラや漫画なら分かるでしょ、的な。

「バルカッチャの噴水」(TAローマの観光スポット2,415件中129位)や「ナヴォーナ広場」(TAローマの観光スポット2,415件5位)「四大河の噴水」(TAローマの観光スポット2,415件中27位)からサン・ピエトロ広場(TAバチカン市国の観光 スポット56件中8位)まで、「ベルニーニはローマのために生まれ、ローマはベルニーニのために作られた」(注1)と言われる程街中にはベルニーニの作品が見られ、ベルニーニの影響を受けた作品も多く見られますが、チケット入手も大変なボルゲーゼ美術館TAローマの観光スポット2,415件中8位)収蔵の彫刻群を別として、比較的手軽にアクセスできるベルニーニの作品ではこれが最高峰だと思います。

 

【サン・カルロ・アッレ・クァットロ・フォンターネ教会】

約400m移動した次の目的地は、サン・カルロ・アッレ・クァットロ・フォンターネ教会(TAローマの観光スポット2,415件中57位)。

パレルモのクァットロ・カンティの如く、ここは四つ角其々に泉がありますが、この一角に建つサン・カルロ・アッレ・クァットロ・フォンターネ教会。

前に言及しました。

liprofumodellarosa.hatenablog.com

婉曲したファサードが象徴的です。

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些か装飾過多な印象がありますが、それこそがルネッサンスから更に一歩進んだバロック建築の先駆けにして精華。
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古典〜ルネッサンスの系譜にあり、ベルサイユに呼ばれながら提案がボツにされたベルニーニより、ボッロミーニ建築のロココにも通じる意匠の方が後代への影響が大きいんじゃないかと思うのです。
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でも例えば教会のように点在するものならいいですが、ボッロミーニの意匠で街並みが作られたらちょっと陰鬱な感じになるんじゃないかな。ベルニーニが作ったかどうかに関わらず、ローマの街並みはクラシックの、ベルニーニの系譜を引く直線基調で、それらの統一感からローマの端正なバロックの街並みが出来上がっているんだろうなと思います。

 

【昼食】

お昼は、一本道を5分歩いてヴィミナーレ広場/ラツィオ州事務所に面したRistorante "Al Viminale"(TAローマのレストラン9,057件中498位)に入りました。

ristorantealviminale.com

特に予定していた店はなかったので、Googleで近くでよさそうな店を探しました。

お昼も夜も遅いローマ、休日なのにお客さんがいなくて心配しました(注2)が、我々が食事を始めて間もなく12時半頃から続々来店。

何故かオーダーするよねの生ハム&メロン。

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ローマの伝統的なパスタ、グリシア。
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嫁はリゾット。
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そして私のティラミス。
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その後はバルベリーニ駅から再度メトロA線に乗り、バッティスティーニ‘Battistini’方面に2駅、今日は意図してフラミニオ駅‘Flaminio - Piazza del Popolo’に移動。

全部見たことあるピンチョの丘省略、ポポロ教会省略、モンテサント教会も省略し、ポポロ広場を足早に横切った我々が向かったのは、ローマにおける漫画・フィギュアの殿堂、スターショップ。

www.starshop.it

目的は、惣領冬実さんの「チェーザレ 破壊の創造者」イタリア語版。

以前ローマで当時発売済の分を買ってあったのですが、もう完結したのでここで揃えておこうと。その時は一般の大型書店だったと思いますが(多分トッレ・アルジェンティーナ広場前のLe Feltrinelli Books and Music)、確実性を期して専門店を調査しておきました。

 

ただ出発前のバタバタで、何巻まで持っていたか確認していませんで。4巻までだったか6巻までだったか、取り敢えずスターショップ行ったら6巻から最終13巻まであったので、全部購入。

持っていないかもしれない5巻を求めて、夕方スターショップ・スキピオーニ店や上記フェルトリネッリやパスクィーノ広場の書店街を巡って時間切れ。1巻被ったか1巻足りないか、心配しながら帰国しましたが、自宅でチェックしたら、5巻まで持っていました。

丁度揃った。よかった。

 

注1:誰が言い出したか不明だそうですが。

注2:昼(12時)も夜(19時とか20時とか)も、我々が最初の客だったケースは今回に限らず、ローマに限らず、イタリア🇮🇹ではこれまでもある。割とある。

ウィーン&ローマ旅行記 8日目後編 バチカンも大混雑

大分歩いたので、一旦レジデンツァに戻ります。スターショップからはコルソ通りをまっすぐなのですが、折角なので「アラ・パチス(アウグストゥスの平和の祭壇)」’L'Ara Pacis Augustae’(TAローマの観光スポット2,415件中176位)と「アウグストゥス廟」‘Il Mausoleo di Augusto’(TAローマの観光スポット2,415件中903位)の間を抜けて帰りました。

以前は草が生えて寂れた感じだったアウグストゥス廟、糸杉の大木に囲まれて巨大なアウグストゥス像が立っていたというその威容を想像するのも難しかったのですが(威容という点ではハドリアヌス廟(サンタンジェロ城)の方が凄いし)、アラ・パチスに遅れて整備され、2021年にはムッソリーニ期以来の一般開放がされたそうですが、現在再閉鎖中、周辺環境整備かしら。

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www.arapacis.it

www.mausoleodiaugusto.it

 

夕方再始動。

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コンドッティ通りの地獄の混雑は更に悪化していました。

スパーニャ駅では死者を出したソウルの何とかを思い起こしました。

スペイン広場の混雑でスムーズに出場できず、入場者も捌けなくて、出も入りも進みません。

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まあ0距離ですが押し合い圧し合いにはなっていませんでしたけども。

 

スパーニャ駅から3つ目、オッタヴィアーノ駅‘Ottaviano San Pietro - Musei Vaticani’駅に下車しました。混雑する通りをまずStar Shop Scipioniに寄ってから(前述の通り空振り)、

規制が掛かってるようで脇道からパーパ・ピオⅦ広場に入れず、少し遠回りしてこれまた大混雑のコンチリアツィオーネ通りに入ったところで歓声が上がりました。

丁度サン・ピエトロ広場(TAバチカン市国の観光スポット56件中8位)のクリスマスツリーが点灯しました。今日の点灯なのか今年のクリスマス初点灯なのか知りませんが。

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間も無く回廊のパーパ・ピオⅦ広場側(因みにそれが国境です)に張られていた規制線が落ちてサン・ピエトロ広場前のフェンスまで進めるようになりましたが、クリスマスマーケットの混雑抑制目的か、サン・ピエトロ大聖堂TAバチカン市国の観光スポット56件中1位)の右翼廊の入場口からしか入場できなくなっており、広場前のフェンスンスはゲートが開いておらず(その後通ったら左翼廊も封鎖されていました)、サ

面倒なのでクリスマスマーケットは見送り。いつもなら広場は正面からも左翼廊からも出入り自由なんですけどね。

 

その後はバスでトッレ・アルジェンティーナ広場TAローマの観光スポット2,415件中120位)に移動。リストランテの予約までまだ少し時間があったので、書店を巡り(前述)、

広場を覗き込み、

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カエサルが暗殺された歴史に思いを馳せ、
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街ネコを愛で、
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しつこく愛でました。
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ここはローマの街ネコ保護施設にもなっています。

いつからか、下に降りられるようになってました(月曜日を除く昼間€5)。

www-sovraintendenzaroma-it.translate.goog

 

19時30分、夜営業を開始したリストランテ「レナート・エ・ルイーザ」‘RENATO E LUISA’(TAローマのレストラン9,057件中419位)に、他の開店待ち予約客と共に雪崩れ込みました。

renatoeluisa.it

開店と同時にほぼ満席になりました。

 

トリュフのスープ。

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嫁はニョッキ。
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私はここでもローマの伝統的なパスタ、アマトリチャーナ
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これもローマの伝統的なメニュー、トリッパ。このボリューム。
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デザートのクリームブリュレに妙に時間が掛かるなと思ったら、すごい飴細工に飾られた豪華なものが出てきました。
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ウェブサイトはハイセンスな高級店を演出しているように見えますが、爾してその実態はトラットリアに近いローマの伝統的なリストランテ、美味しく食べて満腹。これら締めて€78、ローマはヤバいね。

 

その後ルンゴテヴェレ・マルツィオのブルガリ本部(店がある訳でなく、その近くにバス停があるというだけ)までバスに乗り、カルフールエクスプレスで最後の土産菓子を調達してから22時頃レジデンツァに帰りました。

 

これにて今回の旅行の一連に活動終了。

部屋に帰った後は、豪華な客室で写真を撮りまくりました。

ウィーン&ローマ旅行記 8日目前編 Shopping Day in ROME

12月9日、晴れ。8日目はいつもの旅行なら帰途に就く土曜日です。

 

【朝食】

昨日Vitti Roma dal 1898で朝食をした我らは、今日の朝食はもう1軒のチャンピーニ‘Ciampini Roma’(ローマのレストラン9,057件中2,370位)にしました。

ciampini.com

前日より更にローマらしく、座らずバーカウンターにしました。

私はカプチーノ、嫁はその場生搾りオレンジジュース。

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流石ローマのアランチャ、大変美味しかったそうです。

私は、開店時刻が9時半と生憎遅めなので今回の旅行での朝食には利用しないカフェ・グレコ‘Antico Caffè Greco‘(TAローマのカフェ630件中151位)を始めとするローマの名だたるカフェ/バールでやってますが、ちゃんと着席したい派の嫁がスタンドってのは初めてかも。

嫁のジュースが約半分を占めますが、総額€9.3でした。コルネットが€1.5、カプチーノが€1.8だもんね、イタリアは生活必需品が安いです。

 

【サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ聖堂】

店の前、レジデンツァの裏の広場は、サン・ロレンツォ・イン・ルチーナ聖堂(ローマの観光スポット2,415件中180位)の謂わば境内です。名前がキエーザ‘Chiesa’でなくそのものBasilica di San Lorenzo in Lucinaなので、一般に「教会」でなく「聖堂」と訳すことになりますが、ローマン・コロンナが目立つ古風なバシリカ式教会です。
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聖人の名を冠したバシリカなので、格が高い教会だと思われます。

バロックで装飾されていますが、端正な初期キリスト教会の面影が残る美しい教会でした。
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右翼廊1番奥の祭壇にベルニーニの「ガブリエーレ・フォンセカの胸像(Busto di Gabriele Fonseca)」があるのですが、工事中でした。

 

今日はフリーです。前日のような大型案件のブック2件などということはありません。

土曜日午前だけ開いているコロンナ宮=コロンナ美術館‘Palazzo Colonna’(ローマの観光スポット 2,415件中12位)、私の知る最も豪華な宮殿ですが(最高峰であろうベルサイユは行ったことない)、これの再訪が場所も近いしいいんじゃないかと思っていたのですが、1度見たものはもういい系の嫁が乗り気ではなかったので、見送りました。

www.galleriacolonna.it

因みに収蔵されている絵画コレクションには興味を唆りません。

 

これをやっておきたかったので予め依頼してあったResidenza Ruspoli Bonaparte館内見学を、ルスポリ家お血筋のマダムのご案内で実施しました。ここでは省略。

 

本日もコンドッティ通り(TAローマの観光スポット2,415件中147位)をスペイン階段方面に向かいます。

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スペイン階段に近付くに連れて混雑は悪化し、歩みは牛歩でした。

 

【ショッピング・イン・ローマその1】

途中まずブルガリBVLGARI’に寄りました。

www.bulgari.com

新作の財布(私の)を調達。財布更新期と言えばローマのブルガリです。

€399はプランドからすると高くない、同ブランドの財布では1番安いぐらいのクラスなのですが、日本円にするとすごく高いです。入るべき中身が飛んでいきます。

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通りに面しているのに雑踏から隔絶されたブランドショップ内は、休憩にも最適です。夏は涼しいし。

タックスリファンド書類待ちの間、エスプレッソ淹れてもらって店員と会話していましたが、話題は昨日の混雑。ブルガリは、商売にならないので休業していたそうです。

BVLGARIでは財布以外買った覚えがない(嫁のスカーフくらいは買ってあげたことがあるかもしれない)私なんぞは当然ロイヤル・カスタマーではありませんが、購入記録。f:id:ABi-R:20240205073549j:image

綺麗な箱に目がない嫁も、これは小さくて使えなかろう。
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【ショッピング・イン・ローマその2】

続いてはセルモネータ・グローブス‘Sermoneta Gloves’(TAローマのショッピング762件中122位)。

www.sermonetagloves.it

本店はスペイン広場に面した、間口1間5尺かな、小さい2階層です。これがあの有名なセルモネータなの?と誰もが思うような店構えです。

商品は沢山あります。ここはカラー・ヴァリエーションが凄いのです。

東レが代理店をやっていて、有楽町阪急が直営店ですかね、都内でも複数の百貨店で取扱いがあるので、入手困難なブランドではありませんが、本店で豊富な商品から好みのカラーをフィッティングして選ぶことが重要なのです。

嫁と嫁側の母と妹は、長年セルモネータを愛用。ここもローマに来た時の定番です。イタリアにおける手袋の高級ブランドとされる中では新興ですが、優れたデザイン、暖かさ、フィッティング、耐久性、それでいて価格もリーズナブルです。

新興といっても創業50年、フィッティングしてくれたシニョーレは2代目でしょうか、日本は大事な市場なので、度々訪れているとのことでした。(フィッティングイヴェントなどやってます。)

 

【あと2つ】

我が家がローマ行ったら買い物による定番は4ブランドですが、あと2つはスルーしました。

フィレンツェかローマでは毎度ネクタイを買い込むフェラガモ‘Ferragamo’。

shop.ferragamo.com

しかし、夏も冬もカジュアルになり、ネクタイを締める機会は黒いのを締めるときくらいしかないのでした。クロアチアで買ったクラヴァッタも1回も締めてないし。

マンダリーナ・ダック🦆‘MANDARINA DUCK’は、時間に気を取られて寄るのを失念。

www.mandarinaduck.com

キーケースがもうボロいです。また買いに行かないと。

しかしフェラガモからマンダリーナ・ダックまで僅か350mの間に本店3店を含む旗艦店4店、ローマは世界一便利ですな。

まあ今やどのブランドもwebショップ持っていて、現地に行かずとも大概手には入りますけどね。

 

早めに切り替え。

ウィーン&ローマ旅行記 7日目後編 大混雑・世界の首都ローマ

続いてはコロッセオTAローマの観光スポット2,415件中3位)です。

 

コロッセオ地下〜フォロ・ロマーノ

今回の旅行の6大テーマの、ローマに於ける2つ目です。

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コロッセオの地下。

コロッセオ自体もう何回来たかな、多分過去4回入っていますが、まだ地下に降りたことがなかったのです。

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地下はガイドツアー・オンリー。ここもドムス・アウレア同様入場チケットはさほど高くはないのですが、コロッセオ全体とフォロ・ロマーノの入場チケットにガイド料をセットにして3時間弱1.8万円@1人、我が家的に目新しいのはコロッセオ地下だけで他は見なくてもいいので、まあ高いな。

 

2,000年前の現役当時は1階フロアがあったので、地下からはこんな風に客席が見えた訳ではありませんが。
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エレベーターが再現されています。
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嘗て剣闘士が、嘗て猛獣が通った通路を歩いてみたかったのです。
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1階から上はフツーに入場できますが、地下はガイドツアー限定です。
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「ドラゴンへの道」(72年・香港)で、ブルース・リーチャック・ノリスが戦ったコロッセオ(格闘シーンで使ったのは香港に作ったセットだそうですが、よく出来ているし、他のシーンはコロッセオ含めてホントにローマ・ロケ(香港映画史上初)))。
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ローマの街並みは50年前と変わりません(違って見えるのはファッションと交通インフラのせいです)が、遺跡は観光用に整備が進んで結構変わっている訳ですが。

 

ここから先は一般コースと同じ目線に上がりますが、右下の沢山の頭が見える一般コースのバルコニーには合流しません。出口近くまでずーっと合流しません。
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海鳥カモメが飛び交う内陸都市ローマ。
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アレーナを半周して向正面へ。
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向正面のバルコニーは広くて階段状のベンチもあり、そこで寛いでいた我々は集合時刻までの時間がなくなり、実はここからすごく遠い出口(次のフォロ・ロマーノへの集合場所)まで走ったのでした。

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コンスタンティヌス凱旋門TAローマの観光スポット2,415件中102位)から、

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ティトゥス凱旋門TAローマの観光スポット2,415件中105位)を見上げながらフォロ・ロマーノ入場を待つここは、皇帝の凱旋パレードなどが行われたその名もヴィア・サクラ(聖なる道)(TAローマの観光スポット2,415件中62位)。大変混雑しています。
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因みにこの凱旋門は、2,000年後の今も世界の秩序に背を向けている人達との戦争に勝利した記念のモニュメントです。

 

フォロ・ロマーノTAローマの観光スポット2,415件中4位)です。

ひっくるめるとフォロ・ロマーノですが、トリップアドバイザーにはこれら凱旋門だけでなく、「パラティーノの丘」や「カエサルのフォロ」などパーツもそれぞれランクされています。

フォロ・ロマーノのカモメ。
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カストルポルックス神殿(の遺構)。
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中心部を見下ろす。
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まあここもコロッセオと同じく多分今回が5回目で、リヴィアの家からコロッセオのヴュー・ポイントから、タブラリウムからのフォロ・ロマーノまで、閉門を気にしながら足早に巡った今回飛ばしたところも見尽くしているので、真新しいものはなし。

 

閉門まで15分ほど残して解散、我らは即退場しました。コロッセオと合わせて3時間弱。結構な長丁場でした。

 

フォリ・インペリアーリ通り(TAローマの観光スポット2,415件中91位)の松。ローマの松。
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あんまり写真撮ってはいませんが、私、この上の方にだけ枝葉が残るローマの松が大変お気に入り。沿岸の浦安なんかすごい沢山松を見ますが、日本の松全部ぶっこ抜いてローマの松に変えたらどんなに良いかと思います。日本の松こそいいと思う人の方が多いかもしれないのですが。

 

トラフィック・ジャミング】

波乱だらけのこの旅行、この後も大変な目に遭いました。

フォロ・ロマーノからレジデンツァまではフォリ・インペリアーリ通りからコルソ通りのほぼ一本道、ほんの30分、2km歩けば済むのですが、今日は朝から歩いた我ら、それを厭うて大失敗しました。

 

フォリ・インペリアーリ通りが地下鉄新線工事で歩道化していて、バスが通りません。最少歩数でバスに乗ろうと北に抜けて支線に入ったのが失敗。

バスが大幅遅れで、さっぱり来ません。時刻表より30分遅れるなら遅れた前のバスが途中で来ればいいのですが、それも来ません。

約1時間を浪費して、レジデンツァに殆ど接近しませんでした。

道路の混雑が酷いので、レジデンツァから離れる方向のバスに乗り、メトロA線でバルベリーニ駅からスパーニャ駅まで1駅乗る方針に変更しました。

そして走るメトロは、、、

スパーニャ駅を通過❗️

快速電車ないのに、あっても飛ばさないであろうスパーニャ駅を通過しました。

してフラミニオ駅到着。

折り返したらまたスパーニャ駅通過❗️

結局元のバルベリーニ駅でまたバスに乗り、所要12分を30分掛けて格別に近くもないバス停に降り、歩いて帰りました。

歩いても30分の筈が、歩いて、バス乗って、地下鉄乗って2時間掛かりました。

精神的にも肉体的にも疲労困憊、予約していたレストランにキャンセル連絡を入れ、Ciampini(Vittiにするつもりだっだが、混雑が酷くてオーダーできる状況になし)、パンとジェラートを買って帰っておしまいにしました。

 

予約のレストランはフォロ・トライアーノの前、その名も「リストランテ・トライアーノ」(TAローマのレストラン9,057件中2,276位)。

traianorestaurant.com

 

フォロ・ロマーノ出口から7分・500m、レジデンツァから20分・1.5kmの経路上。

冷静に考えれば、ヴェネツィア広場周辺のカフェで休んでいればよかったのです。

カフェで一息吐けば、別に見なくてもいいけどトレヴィの泉TAローマの観光スポット2,415件中7位)あたりを散策するパワーもあったろうし。

美味しそうだったのに…。

 

ローマ大混雑の原因。

12月8日は、聖母マリアがその母聖アンナの胎内に宿ったことを記念するという何とも面倒くさい祝日「無原罪の聖マリアの祝日」だそうで、休日でした。

この日から3連休です。

この日からクリスマス期間だそうです。

そりゃカトリックの聖地ローマはお祭りです。並の休日ではないです。

そしてこの日は夕方、ローマ教皇がサンタ・マリア・マッジョーレ教会でイコンに金のバラを捧げ(これは恒例行事ではない)、スペイン広場(厳密にはその南端のミニャネッリ広場です)の「無原罪の聖マリア像」Column of the Immaculate Conceptionに献花されるという、当に直撃を受けていたのでした。

www.vaticannews.va

いやー、多少の読み書きはできても、こういう情報は見ないわ。

ウィーン&ローマ旅行記 7日目前編 古のローマを巡る

7日目、12月8日金曜日の朝です。

 

お洒落過ぎる廊下に出て、

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階段降りて外に出ます。
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レジデンツァ・ルスポリはブレックファーストサービスがない(予約のタイミング次第?)ので、外に行きます。「建物の1階(反対側)が同じオーナーの店なので、そっちで摂ってくれ」と昨夜言われていました。

 

そこにはVitti Roma dal 1898とCiampini Romaという2軒の店があり、同じオーナーなのはどっちかなのかどっちもなのか分かりませんが、前者はGoogleではイタリア料理店(「るるぶ」には老舗ジェラーテリアとして載ってます)、後者は高級バーとなっています。どっちもジェラートとパンが横並ぶショーケース、レジカウンター、バーカウンター、少数のバーテーブル&カウンターチェアと広場のテラス席を備え、違うのは前者には数は少ないながらダイニングテーブルがある点ですかね。

 

【朝食】

その前者、ヴィッティ‘Vitti Roma dal 1898’(TAローマのレストラン9,057件中6,602位)。

vitti.it

カウンターでパンを選び、私はカプチーノ、嫁はティーをオーダーし、オーダーシートで精算してカフェテーブルでさっさと食べるイタリアン・ブレックファーストスタイル。
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着席したのでそれぞれ価格が上がります。2人で€21.5。

それから一本道、世界有数のブランド・ストリート、コンドッティ通りを真っ直ぐ進み、スパーニャ駅から地下鉄に乗車。駅に入る前にスペイン広場(TAローマの観光スポット2,415件中19位)。スペイン階段とトリニタ・ディ・モンティ教会(TAローマの観光スポット2,415件中151位)。

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スパーニャ駅では、ローマ市交通atacの地下鉄、トラム、バス共通48時間チケットを購入。€12.5@1人。

流石に今はアプリもあるのですが、イマイチ使い勝手と信頼性に問題がありそうで、結局昔と同じクラシカルな紙の切符にしました。

券売機のクレジットカード読み取りが怪しくて、私のAMEX、VISAでなく結局嫁のJCBで買いましたけども。

 

地下鉄A線アナニーナ(Anagnina)方面行きで4駅先のヴィットリオ・エマヌエーレ(Vittorio Emanuele)駅下車。10分進んでいるGarmin Vivo Styleの表示に引っ掛かって想定よりも10分延着しました。9:30の集合時刻に遅刻するペースだな。

ヴィットリオ・エマヌエーレ2世広場(TAローマの観光スポット2,415件中588位)を脇目も振らずに突っ切り、目的地まで1本道のメチェナーテ通りに入ったところで、嫁に真っ直ぐ来るよう指示してから私は受付まで走りました。

置いていかれたら大変なので。

受付をした後暫し待ち、嫁を連れてグループに合流したのは、エントランスから降る通路の途中でした。

間に合いました。

 

【ドムス・アウレア】

ネロの黄金宮殿=ドムス・アウレア‘Domus Aurea’(TAローマの観光スポット2,415件中85位)です。

今回の旅行の6大テーマの1つです。

ローマは大体見尽くしている我らの数少ない残ピースです。

昔は未開放、発掘調査が一巡し一般開放されましたが、天井崩落あって再閉鎖、そして現在再開放され、我らの訪問とスケジュールが噛み合いました。

入場料は€24@1人とそう高くないのですが、ガイドツアーで入るために実際のコストはその倍くらいの約7,500円になります。

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初めはホールで、ガイド(演劇勉強中の学生さん)の長い説明を聴いたりプロジェクションマッピング等の映像を見たりします。

ネロ帝個人のギリシャ志向よりもローマの富の源泉であるエジプトとの繋がりが中心でした。

天井の高い廊下、天井のモザイク、壁のフレスコ画、公開しているのはもと広大な宮殿の、現存するごく一部の、更にその一部でしょうが、2,000年前にこんなの作ってるんだもんなあ。ヴィラ・アドリアーナの庭園も素晴らしいし、モザイクタイル床は色々見ていますが、建物の装飾の繊細さはこれが1番だな。

天井はモザイクかフレスコか、後者だと思いますが遠くて判別できません。

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高度感。
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幾何学模様の壁。
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どうやって天井掃除したんでしょうか。
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以前は見学者はヘルメットを被ってだった筈ですが、今回それはありませんでした。

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嘗てラファエロたちが降りた穴(の筈)。
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開放後に崩落したのはホールの上じゃないかしら。以前はガラス窓だったものが今は塞がれています。

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最後はみんなゴーグルを着けてVRで往時の宮殿に入りました。パラティーノの丘や今のコロッセオの辺りの眺望はさぞ素晴らしかったでしょう。

「暴君ネロ」とのレッテルを貼られ、暴君だの悪帝だのの筆頭格とされていますが、帝政と雖もユリウス=クラウディウス朝はここで倒れるくらいの基盤だし、中国や後代の専制王朝のような苛烈な支配を証するものも提起されていないので、それは彼を貶めたい意図を持った人達による人格攻撃なんだろうと思います。古代ローマの「アベガー」ですな。宮殿に現在見られる繊細な装飾は、寧ろ異説にある「民心を気にするナイーヴな青年皇帝」像のイメージの方が合います。

 

見学は1時間半弱、11時前に解散しました。

次の予定は13時半、ランチには十分な時間。

 

【昼食】

もと来た道を引き返し、メルラーナ通りにぶつかったブランカッチオ劇場の角にあるPizza Monti(TA未登録)に入りました。

バーテーブルとカウンターチェアが8だか10席あるだけの、テイクアウト・メインのローマン・ピッツェリアです。

restaurantguru.com

オッピオの丘かエスクィリーノの丘か、何れにせよローマにはありふれだ「丘」という平凡な名前なので、1区画離れた同名のレストランと同系列なのか関係ないのかは不明。空腹や疲労閾値を超えると美味しそうな店を探すよりもどこでもいいから入りたがる嫁が軽率に飛び込みましたが、Googleでは4.8と高評価の店でした。

ピッツア、ラザニア、ライスコロッケ、コロッケにボトルウォーターで€14.7。

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しかし、1つ問題。そんな店なので、トイレがないのでした。

 

再び丘を下ります。

途中、普通に只の公園ですが、埋まっているのはトラヤヌス浴場‘Terme di Triano’(TAローマの観光スポット2,415件中1,520位)。

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保存状態はあまり良くありませんが(というか保存状態以前に普通の土地ならこんなのがあること自体が凄い訳ですが)、ドムス・アウレア破壊の最終段階にして、後のローマン・テルメのモデルになった浴場だそうです。

 

ドムス・アウレアの前庭の池を潰して建ったコロッセオ
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何せランチが早く終わったので、寒い中、ホント外にいると寒いので、コロッセオ駅の中の暖房が当たるところで結構な長時間待機しました。

で、この駅のトイレを借りた嫁、それはそれは汚かったそうです。海外旅行ではやはりレストランでトイレを借りないとね。

 

続く。

ウィーン&ローマ旅行記 6日目後編 NUNC EAMUS ROMAM❗️

そのあと歩き回ってランチを確保しました。

Restaurant Müllerbeisl

TAのランキングでは限りなくフィギュルミュラーと同じミュラーバイスル‘Müllerbeisl‘(TAウィーンのレストラン3,611件中336位)。

嫁のスープ。
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ここでも私はシュニッツェル、嫁はニョッキ。

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ホールのリーダーと思しき年配の陽気なイタリア人の給仕が気持ち良い店でした(若いアジア系はそうでもない)。

www.muellerbeisl.com

テーブル数の多い、大きな店でした。お客はイタリア人のグループが多かったなと。

€60@2人で美味しくいただきました。

 

そのまま歩いて市立公園(TAウィーンの観光スポット1,071件中43位)に移動。

毎年のニューイヤー・コンサートでお馴染みのヨハン・シュトラウス2世像。
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またトラムに乗ってグレートラー通り駅まで行き、ドナウのマリーエン橋を徒歩で渡ってローマ帝国思いを馳せました。

郊外の500mくらいの山々。

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生憎ドナウ川本流でなくドナウ運河の方なので、ローマ帝国の外には出ていません。
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当初更に先の観覧車とアウガルテンに行くというプランもありましたが、アウガルテンのアウトレットは大したことない(旧市街の本店は高い)&観覧車は別のに昨日乗った、と言うことで嫁の希望がなかったので見送りました。

 

ザンクトシュテファンだけは一際高いので、よく分かります。

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間も無く16時、ホテルに頼んでおいたタクシーの迎え時刻なので、ホテルに戻って荷物を回収し、タクシーに乗りました。

プリウスαのフツーのタクシーでよかったのですが、来た時と同じようなアウディのワゴン・ハイヤーでした。

タクシーより高いけど快適ではある€65。

 

さて空港です。

ラウンジはターミナルの中央棟にしかなく、同時刻に同目的地にライアンエアが飛ぶことに気付いていなかった我らは、オーストリア航空の名がどこにもない別ターミナルを彷徨ったりしながら適度に時間を浪費してから、搭乗口で待機。予定フライト時刻が過ぎるまで待機した後で、OS505便に乗りました。

 

フライト:OS505(ウィーン→ローマ)

また遅れました。

もーね、ドイツ人/オーストリア人は、定刻運航する能力も意思もないのでは?

 

ウィーンですが。

街並みが綺麗でした。

リングを出てもバロックで統一感のある街並みは、主要都市ではローマぐらいしか例えるものを私は知りません。もっと新しいパリやロンドンなんかより全然美しいです。パリと違って足元も清潔だし。

フィレンツェも美しいですが、もう1つ古いルネサンスの街並みは、些か軽やかさに欠けます。

 

ローマへ!

ローマ、フィウミチーノ空港に到着しました.当然ですが、ウィーンに続いて此度も夜です。而も、更に遅い定刻20:40着、実際には21時過ぎ着。

楽したいので電車🚃もバス🚌お断りです。ローマ行きのタクシー🚖に乗ろうと到着ロビーに出ると、私たちを待っているドライバーがいました。

やっぱり。

プロポーザルはOnewayなのにトリップアドバイザーの予約フォームがGo&Returnになっていたので、かなりしつこく到着ワンウェイだと伝えていたのですが。

www.transferservicerome.com

TAローマの交通機関697件中52位

 

まあドライバー(ファブリツィオさん)が悪いんじゃないかもしれないし、タクシーより高くなりましたが、基本は楽をしたかったので時間も時間なので、乗りました。

 

車種は黒塗りのメルセデス・ベンツEクラス、一般チャーター車としては最高クラスですね。といってもヨーロッパ行けば個人タクシーでEクラスやBMW5シリーズを使うドライバーもいるので初めてではないかもしれない。そこそこ広い(足元の前後長は日産ティーダくらい?所詮その程度ではある)し、速いし、気分いいです。

が、石畳のローマの裏道、細かい凹凸のいなしは日本車や(多分)フランス車に劣るんじゃないかな。ベンツなんてそんなものの筈なので。ショーファードリヴンとしては、センチュリーは別格として、日本仕様のクラウンの右に出るヨーロッパ車なんてないでしょう、多分。

 

フィウミチーノ空港を発った我らがベンツは、A90からアウレリア通りに入り、ヴァチカーノ通りをヴァチカン北側城壁に沿って東進、サンタンジェロ城の北端を掠めてカヴール広場から最高裁判所を眺め、カヴール橋を渡ってトマチェッリ通りに入りました。

ここでコルソ通りにぶつかったカルロ・ゴルドーニ広場=フェンディの前をゴールにすればよかったのですが、住所(番地)を見ながら走るファブリツィオさん、1つ前のレオンチーノ通りに入ってしまい、一方通行に嵌りながら、結局レオンチーノ通りとフォンタネッラ・ディ・ボルゲーゼ通りの交差点で立ち往生しました。

ホテルじゃないので、それっぽいエントランスがないのです。

結局電話して宿泊先の当直スタッフに迎えにきてもらいました。ラスト1マイルならぬラスト40m、ラスト0.025マイルをアプローチし切れませんでした。

 

Residenza Ruspoli Bonaparte

レジデンツァ・ルスポリ・ボナパルテ‘Residenza Ruspoli Bonaparte’(TAローマのB&B2,235件中1,027位)☆☆☆☆

residenzaruspolibonaparte.com

 

ローマ教皇から称号を賜った名門9貴族のうちの1つ、ルスポリ家の邸宅(左のデカい建物)の一部を所謂民泊として開放しているものです。

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姉妹施設なのか、同じ建物内の別のエリアがレジデンツァ ナポレオーネ III Residenza Napoleone IIIとして同じく民泊営業されています。

www.residenzanapoleone.com

 

もっと高価な、もっと豪華はホテルもありますが、宮殿に泊まりたかったのです。

選んだのは、クイーン・オルテンセ・スイート‘Suite Regina Ortensia Bonaparte’。

営業4室のうち、かなり広くてかなり高価な部屋が3室あるのですが、1番プリンセスっぽい部屋です。

この部屋が、ローマにおけるこの旅の目的その1。

もう日付が変わります。明日は早いです。豪華な部屋に超アゲの嫁をさっさと寝かし付けます。

ウィーン&ローマ旅行記 6日目前編 さよならウィーン、また来るしかないよね

12月7日木曜日、6日目、旅行も後半を迎えました。

ウィーンの我が家的必見ポイントは大体押さえました。他の街に脚を伸ばしたりしなければ元々2〜4日目の3日間で足りるだろうと見込んでいたところ、トラブルはありましたが3〜5日目の3日間を使えてますからね。

あとは遅れをとった分を回収です。

 

朝、ホテルに残る嫁と別行動でホテル・ザッハ(トリップアドバイザー ウィーンのカフェ285件中23位)へ。先日逃したザッハトルテを食べに、再びやってきました。

嫁は前日オペラ駅地下のベーカリーで買ったパンとデメルで買ったザッハじゃないケーキで、2箇所同時朝食。

 

カフェ・ザッハ

開店10分前の7時50分到着、2番目で行列を作ります。

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この間は凍死するかと思いましたが、今日は暑いくらいです。やっぱり体調の問題だな。

テラス席よりも立派な内装。
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ザッハトルテとアインシュペンナーの、朝からベタなウィンナー・カフェ・スタイルです。

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アプリコットジャムが上層のチョコレートの下だけでなく、中間にもサンドウィッチされたのが特徴の、ザッハのザッハトルテ。その分食感が重いです。
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本日の朝食は€15.8(私1人分)でした。

www.sacher.com

 

デメルもザッハも、というかこっちのは全般に、コーティングのチョコレート含めてカカオや砂糖が粗挽きというか、ザラついた舌触りがあります。この辺が中欧的というかクラシカルというか、パリや洗練を極める日本では触れる機会が少ない印象なので逆に新鮮です。

 

これは嫁のデメルTAウィーンのカフェ・喫茶店285件中24位)、フルーツタルト。
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エリザベートさんが愛したのはデメルの方だったそうです。

www.demel.com

ザッハトルテを比較すると、確かにアプリコットジャムの層が複数あるザッハの方がデメルより重い甘さです。

ミシュランガイドにはホテル・ザッハが載っていて、そこに昔のデメルとの間の訴訟についても書かれています。その中では、「カフェ・ザッハのザッハトルテはパサパサし過ぎで、デメルの方が美味しい。ザッハトルテ食べるなら他所行け」ってなことが書いてあります。

guide.michelin.com

 

チョコレートの滑らかさとか、スポンジのしっとり感とか、(これには入っていないけど)イチゴの甘さとか、イタリアやフランスや、何よりも日本のデザートは、ウィーンなんぞ及びもつかない程洗練されている訳です。なので、海外、特に日本からの観光客は、「ウィーンでオリジナルのザッハトルテを食べた」という体験自体が大事なのです。たから一択ならカフェ・ザッハだし、食べ比べるなら+デメルなのです。

 

嫁と合流し、本日はまずトラムで家具博物館(TAウィーンの観光スポット1,071件中69位)へ。、

 

王宮家具博物館

www.moebelmuseumwien.at

チケットがあるから来た、と言っては身も蓋もないですが消化試合感があるのですけども、それは我が家の話。結構満足度の高い施設のようです。

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家具は当時物の展示だとしても建物が新しいので、往時の佇まいを感じるのは難しいのですが、こっちは写真が撮れたので、エリザベートさんを1枚。
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「王宮」と冠がついていますが、ハプスブルク家のものだけでなくモダンまで幅広く展示されている施設です。

 

トラムでリング巡り

リング自体が見どころになってますが(TAウィーンの観光スポット1,071件中34位)。

 

嫁によると以前のトラムは周回だった(か、周回があった)そうですが、ドナウ運河の外に北進するようになってからか、現在は南端を起点に東西それぞれ折り返し運転です。

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リング通りは広いので、建物が近いこの写真は家具博物館近辺のですね。
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昼の市庁舎。
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シュヴェーデンプラッツ駅で降りて、旧市街に入ります。
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間も無く11時、ウィンナー・シュニッツェルの元祖と言われるフィグルミュラー・ヴォルツァイレ’FIGLMÜLLER WOLLZEILE’(フィグルミュラーのヴォルツァイレ店ってことらしいです)(TAウィーンのレストラン3,611件中378位)の行列。

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意外に短いのですが(この後もっと伸びてる)、11時の開店と同時に列の外から予約客が入っていき、その後に「予約で一杯です。ここに並んではいけません。ここで食事したい人は14時頃にまた来てください。予約なしで並びたい人は支店に行ってください。」とのアナウンスがありました。

www.figlmueller.at

入れそうかと思ったが甘かった。。。

 

続く。