DE ROSA SK Pininfarina Disk + Campagnolo Record EPS DB 自組。アッセンブリー3日目その5。
14.チェーンリング/クランク装着
用意するもの
・デローザ SK Pininfarina Disk(フレーム)
・カンパニョーロ FP18-HP093C(H11 11Sチェーンリング/クランク )
・10mmHEXレンチ
モノについては、2018年8月9日投稿「検品と軽量#4」に記載。
liprofumodellarosa.hatenablog.com
左クランクシャフトにフィキシングボルトが付いていて、これで左右のシャフト連結する構造です。
左右のクランクシャフトをBBに差し込み、反対側右クランクから差し込んだHEXレンチでフィキシングボルトを締めて左右のクランクシャフトを引き寄せます。ボルトはクランクシャフトの切り欠きより太いので、マジックか気合が必要です。魔力のないひとは、ボルト外側に潤滑油を塗り、腕力に任せて力一杯締め込みましょう。まさに圧入です。
かと思いましたよ、作業開始するときは。消し線のような作業をしては絶対にダメです。
カンパニョーロのテクニカルマニュアル、クランクの分冊には正しく装着しないと死ぬぞ☠️とか頻出してます。(注1)
作業自体は一瞬で終わり、写真を撮るために手を止める機会も僅かだったので、写真はあまりないです。
まず初めに左クランクシャフトからフィキシングボルトを外します。
10mmHEXの先に着いているのが、そのフィキシングボルト。
クランクシャフトの歯を噛み合わせ、それをフィキシングボルトで締めるという構造ですね。
フィキシングボルトの品番はFC-RE007。テクニカルマニュアルには、「別のモン使うな!下手すると死ぬぞ☠️」と書いてあります。
以下カンパニョーロ スペアパーツ/ツールリストAから引用した図を使って説明。
(どっちが先でもいいですが)まず右クランクを装着。BBと接する部分にグリス(毎度のMOTULテックグリス)を塗り、シャフトを奥まで挿入します。Cリング、ベアリング、シールに通すように見えますが、これら一式は写真のようにシャフトが刺さった状態になっているので、分解しない限り基本的に手出し無用。
それからBBに付属の脱落防止スプリング(図の真ん中辺の10-OC-RE001)を右BBに装着します。右BB外周対面に2つの穴、チェーンリング裏に当たるため多少作業し難い(特に外す時)ですが、そこにしっかり差し込みます。
これ大事そうですが、似たような構造のホローテック2には無いじゃないかと思ったら、左クランク基部にある爪がそーなのね。
続いて左クランクを装着します。右のCリングと違い、左の一番内側にペラいシールが挟まります。これはクランクでなくBBに付属(だったと思う)。脱落しやすいので、落として装着時に忘れたりしないよう注意が必要です。
最後がフィキシングボルト。
フィキシングボルトにはロックタイト222を塗ります。ロックタイト222一択で推奨されています。グリスじゃないですよ。
右クランクのホールから、フィキシングボルトを挿入。シャフトが真っ直ぐに繋がるのが大事だそうなので、しっかりとアジャストする必要あるのかも知れませんが、そうした意図と関わりなく何度か着け外しした限りでは、回転変わらないです。ただ締めればいいのでは?
レコード/コーラス/H11は時計回りなので、前方に向かって締めます。スーパーレコードは反時計回りの謎。
最後はトルクレンチを使います。指定トルクは42〜60N・m。何で幅があるのか、何で42÷60と表記するのかが謎ですが、締めすぎは怖いので42にします。
あっさり終わりますが、クランクを回すと回転の渋さが気になります。新品のうちはこんなもんか、グリス多過ぎか(違います)、BBの圧入が下手だったか(可能性あり)、BBの圧入が下手でBBハウジングかフレーム自体を損傷したか(可能性あり)、クランクシャフトが真っ直ぐに繋がっていないか(これ単体では起きてないと思うが、上記が影響している可能性はある)。恐ろしいので想像は止めて、オーバーホールする時までは忘れるようにします。今はカーボンフレームも直るらしいので、万一あっても何とかなるでしょう。
続く。
注1:僅か9ページのテクニカルマニュアルに、「death」という言葉が7回も出てきます。重要保安部品と考えていいんでしょう。