甘く香るか青いバラ

ロードバイク初心者がディスクロード+EPSを自分で組んだ記録から始めてみる

米沢市の秘境綱木地区へのヒルクライム(1級山岳桧原峠途中まで)

先週土曜日から実家に帰ってました。

変異株のためか未接種側の僻み根性か、接種済者の行動にも未だ一律に自粛要請が掛かり、分科会の出口戦略論にも否定的な声が多く聞こえるのは、集団自殺願望を持っている人が多い気がしないでもないですが、出歩くのは実家の母を含めた3人のワクチンの効果が高いうちが吉です。

 

4日土曜日早朝の東北道は、宇都宮を過ぎた辺りから霧雨〜小雨。標高の高い那須高原辺りから普通に雨になり、福島県内では四輪とも持っていかれるような水溜りが発生する程悪化し、山形への県境越えは霧の中でした。

で、東北道を北上して思ったこと。

どーしてトラックが第二通行帯をキープするかな

別に2車線区間で追越しに時間掛かってるのはいいんですよ。大概は後続が見えないうちに追越しを開始した筈なのに私が追い付いているんだから、マナー悪な訳じゃないし。ホントは良くないですけどね。デジタコ気にして相対速度1km/hにも満たないような追越しをするよりも速度にメリハリをつけて速やかに追越しを完了すべきなので。

が、すごく沢山いました。何で3車線区間で、スピードも出てないトラックが真ん中走るんでしょうか。プロがサンデードライバーどもと同レベルの運転なんかしてんじゃねーよと思いました。

更に東北中央道板谷峠登りは、ただでさえも低い制限速度70km/hのところ(殆ど全線対面通行なので・・・)、先行するトラックは60km/hにすら届かないスピードで走っていたし。まあ栗子峠は急勾配で知られる鉄道有数の難所板谷峠に並走する山岳路なので、トラックには急過ぎるんですけども。

 

さて、実家に着いて本格始動の9月5日日曜日。

今にも雨☔️が降り出しそうなどんより曇り空、山は800mぐらいから上は雲の中でしたが、米沢市の降水確率40%、雨雲レーターが目的地方面に掛かってこないのを確認して、実家をスタートしました。

 

目的地は、嘗ては会津と米沢を結ぶ米沢街道(複数ありますが)の宿場町として栄えた米沢市綱木地区。

f:id:ABi-R:20210905225840j:image

現在は3世帯4人だけとなり、廃村秒読み状態ですが、400年以上続くという伝統芸能の獅子踊りがつい先日奉納されています。

www.google.co.jp

そしてその先の桧原峠。呼称は幾つかあるのですけども。

 

米沢市内三沢地区からr233進行方向には、それは見事なピラミッドの戸倉山633mが見えます。

f:id:ABi-R:20210905231905j:plain

ここの標高が330m、綱木地区まで単純標高差270m、県境の桧原峠まで同770mです。

 

その戸倉山のある簗沢地区を通り過ぎると間も無く綱木川ダム。2007年竣工の、県内では1番新しいダムかしら。

f:id:ABi-R:20210905231917j:plain

振り返る戸倉山。
f:id:ABi-R:20210905231826j:image

ロックフィルダムです。
f:id:ABi-R:20210905231857j:image

「おしょうしな湖」(「おしょうしな」は「ありがとう」の方言)と名付けられていたそうですが、私は竣工年を調べていたこの日初めて知りました。地名に残る歴史を顧みずに付けられたこのセンスの無さすぎるネームが定着しなくて心底よかったと思います。

堤防下の公園。
f:id:ABi-R:20210905231847j:image

ダムを過ぎて急激に狭くなった1車線道路を登っていくと、米沢市関地区と綱木地区を結ぶr234が合流します。r234はすんごく険しいというか狭隘な綱木峠を越えてきます。ここまでのr233なんてかわいいもんです。
f:id:ABi-R:20210905231829j:image

これは振り返ったところ。右が綱木峠へ、左が綱木川ダムに通じます。

綱木地区。復路に撮ったので見下ろしです。
f:id:ABi-R:20210905231859j:image

集落を通らない道が写真でいうと右を走っているのですが、バイパスにするような交通量では全くありません。
f:id:ABi-R:20210905231912j:image 

集落の先に兜山1,199mの登山口駐車場があります。直江兼続が山頂から米沢盆地を見下ろして町割りをしたと言われる眺めの良い山だそうですが、国土地理院の地図には登山道が書かれていません。

その先は「冬期間通行止」と「この先通行止」と「通行止」が並んでいました。1番有力なのは「通行止」(歩行者も通行止)ですが、仮設です。あくまでも自己責任、実家の母に行き先を告げて出てきた私も自己責任で前進します。
f:id:ABi-R:20210905231914j:image

本気で通さないときはもっと厳重なバリケードが築かれ、通行不能になるようです。

この先あちこちに車が駐まっているのですが、渓流釣りの人が結構入ってくるのでした。
f:id:ABi-R:20210905231843j:image

道はずーっと1車線道路ですが、集落下よりも舗装が新しく通行量が少ないので、路面はそう悪くありません。が、退避所を使わないと軽自動車でも離合できません。
f:id:ABi-R:20210905231850j:image

風化花崗岩の砂の山なんだな。
f:id:ABi-R:20210905231840j:image

路面が濡れているので、前後バランスに気をつけないと、急坂部分ではリアタイヤがスリップします。

綱木地区から約10分、「路肩欠損のため通り抜け不能」の表示に当たりました。事実上ここが最先端の模様。渓流釣りと思しき車が画面外の左側に4台駐まっています。
f:id:ABi-R:20210905231853j:image

進んでもすぐ先に、路肩の養生が見えるパイロンゲートがありました。
f:id:ABi-R:20210905231902j:image
歩行者と二輪以外は物理的に通行不能です。
f:id:ABi-R:20210905231837j:image

トンネルが閉鎖されている大峠と違ってラン装備なら普通に行けますが、ロードバイクの私もここまでです。
f:id:ABi-R:20210905231908j:image

標高は約790m。峠は1,100mなので、私の桧原峠トライアルは大分手前で行き詰まったということになります。遠いな、福島県境。因みに現ルートは旧桧原峠が廃道化した後に林道百子沢線と林道鷹の巣線が繋がれたものですが、「桧原峠」の他に会津側の起点である桧原湖畔金山から取った「金山峠」とも福島県側の林道名「鷹の巣林道」とも呼ばれるようですけども。

 

現在はこんな状態ですが、「林道への案内板」によると昨年通った記録があるので、

www.rindo21.com

しょっちゅう行われ且つ長い復旧工事の完工と再閉鎖の間のタイミングをうまく捉えられれば、桧原湖畔まで降りられるということなんですけども。

私は学生の頃と15年程前と2回綱木地区までは来ましたが、いずれも今回より手前(当時はダート)で行き詰まりました。

 

あり得ないほど澄んだ水が写真に写っていない、最上川の支流の鬼面川の支流の大樽川の支流の綱木川でした。
f:id:ABi-R:20210905231835j:image

 

【Runmeterによる走行データ】

スタート: 9時26分
バイクタイム: 2時間06分43秒
停止時間: 18分56秒
距離: 54.98km
平均スピード: 26.03km/h
最高スピード: 55.35km/h
登り: 746m
降り: 752m
消費カロリー: 1,558kcal

 

ライド中すれ違った/見掛けた自転車は5台、うち4台はご同輩、残り1台はクロスバイクでした。

普通に運転免許を取得していた世代が高齢者になり、認知能力や運転技術や免許返納云々は別として、自動車を運転できない高齢者はまずいなくなったので、街に降りて学生を見掛けない限り、自転車に乗っているのは物好きばかりなのでした。