甘く香るか青いバラ

ロードバイク初心者がディスクロード+EPSを自分で組んだ記録から始めてみる

ノートルダム大聖堂

パリのノートルダム大聖堂が4月15日から16日に掛けて火災に見舞われたのは、大変残念なニュースでした。

 

我が家では10年ほど前に訪問。嫁はそれ以前含めて複数回。私単独では3年前パリ出張したときにはシテ島も寄りましたが、サン=ジェルマン通りのパトリック・ロジェに土産チョコ(激ウマ‼️)買いに走る最中、閉館間際のコンシェルジュリーを見ただけで、ノートルダム大聖堂は顧みもせずスルー。

 

この3年前というのが、30年振りの大雨とかいうのにぶつかって、セーヌ川は市内でも氾濫寸前、

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ルーヴルもオルセーも冠水の恐れありとして閉館、見たかったオランジュリーだけ開いていたので、予定通り(注1)行ってきて予想通りガッカリしてきたと。

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元々好みでない印象派は私の心に刺さらないのですが、睡蓮の間でモネの一連の作品に囲まれても変わりませんでした。印象派好きの知人は私の写真と話だけで感動していましたけども。

 

30年振りとかいう割には、そのほんの2年半後の今年1月の大雨では、更に水位が上がったらしいです。

 

さて、ノートルダム大聖堂に戻ります。

フレンチ・ゴシックの精華です。

初期フレンチ・ゴシックの傑作です。

 

中央にバラ窓を抱いた69mの壮麗なファサード

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イタリアのゴシック教会のようなカラーマーブルやタイルによる色彩はありませんが、細かな彫刻の意匠に彩られたファサードには天を突き上げんとする力強さがあります。

 

西洋建築にのめり込み始めた頃特に好んだゴシック、この頃はそうでもなくなっていましたが、それでも必見アイテム。

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石材部分は消失せず、建築物としては屋根と尖塔だけが落ちたということになりますが、ローマ遺跡なんか焼かれて石灰にされたってぐらいですから、再建に当たっては熱で劣化していないか調査が必要ですね。(注2)

 

見上げる際は頸を痛めないよう注意しましょう。
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列柱の間に立つのは歴代のフランス王。フランス革命で一度破壊された王のギャラリー。

 

尖頭アーチはしつこく七重。
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内部。ステンドグラス以外モノトーンで殺風景なのもゴシックの特徴。

身廊を仕切る柱には建築が始まった当時=ロマネスクの影響が残っています。
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細くて長い長い幹が伸び上がり、枝となって繋がり合うのは、ヨーロッパの深い森のイメージ。

リブ・ヴォールトが分かり難い写真しかなかったので、大分低いコンシェルジュリーを参考に引用。

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因みにファサードの美しさを讃えて止まないオルヴィエートのドゥオモの天井は、北方教会のような平らな板天井で、ゴシックを感じた記憶なし。

 

こんな天井が何で燃えるのかと思ったら、漆喰で固めた天井の裏側は木材のトラスだったからだと。といっても相応に耐火性あるでしょうから、出火したのは屋根裏なんでしょうか。

 

再び外に出て見上げると、ガーゴイル
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こういうところはイタリアン・ゴシックでは見ません。

 

横から薔薇窓。

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非持ち歩きコレクションにはあるかも知れませんが、厳選コレクションには内部から撮った窓の写真が驚くほど無く、自分が興味を持っていないことがアリアリ。

 

裏に回り込みます。

ゴシック建築の外観で最大の特徴、高い壁を支えるフライング・バットレス
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壁を薄くする=投入する物量を削減するための、実はコスト削減策。イタリアにはあんまり無くて、ミラノのドゥオモの屋根の上くらいでしか見たことがないです。

 

さて。

ノートルダム大聖堂を舞台にした大イベントと言えば、「皇帝ナポレオン1世戴冠式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」。

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ナポレオンの首席画家ジャック=ルイ・ダヴィッドの手になるルーヴルで2番目に大きな絵。

中心を切り取った私の写真では分かり難いので、Public Domainをお借りして。

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後方の柱が四角い。ノートルダム大聖堂にこんな空間は無かったぞと。実在しない理想風景を描いたプッサンやロランの後継者ということか自身の時代の単なる反映か、新古典様式のノートルダム大聖堂ですな。

 

フランス人セレヴの巨額の寄付が話題になっていますが、このお寺、カトリックでなく歴史的建造物として国有財産になっているらしいです。でもフランスを象徴する大聖堂ですからね、多くの清き貧民の喜捨が大事ですね。

マクロンさんが5年以内で再建とか言ったらしいのを聞いて、普通に無理でしょ、フツーに、と思いましたが、尖塔を早期に上げられるだけのデータがあるなら、そんなに難しくないんでしょうかね。

 

再建されたら行くかな。

 

注1:生憎初めから観光を組み込んだ出張日程を組めるようなご身分ではないのですが、コストコトロール上トンボ返り日程もできず、実務最終日の午後半日だけフリータイムができたのでした。で、行ったことなかったオランジュリー美術館見とこうと、雨中足元悪い中2時間程入場待ち行列して入ったのでした。

注2:大理石と石灰岩は元は同じもの。

今週、いや既にフレッシュでもなくなった先週の日常

16日火曜日Zwift。

RealがNew Yorkなので、迷わずWatopia。

Volcano Flatを、48-14でギアチェンジ無し走行。何て怪我人向きなコースかしら。素晴らしい。

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1時間2分、36.8km、+149m、avg.179w、626kcal。

 

17日水曜日Zwift。

まさかのNew York2日連続提供のため、本日もWatopia。Volcano Flatを1時間半。

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1時間31分、54.4km、+213m、avg.177w、924kcal。

 

この両日、仕事は午後社外。アンダーシャツを着れずカッターシャツ1枚の体に、古ビルの旧式エアコンの寒さが堪えて体調悪化。

 

18日木曜日、遅くなったのでZwiftなし。昭和な職場にいる嫁の帰宅は、早い日で22時頃、週後半は早くて終電、遅いとタクシー。シャワーには介助が要るので、結局2時過ぎに帰ってきた嫁を待つ間に寒い部屋で寝落ち。体が冷えて風邪気味。

 

19日金曜日は、予定通り今週初の定時上がり。

予定と違うのは体調。当初Zwift2時間コースを目論んでいましたが、前日からの不調に加えて午後の会議がまたアンダーシャツ無しの体に響き、愈々Point of No Return通過。入浴せず葛根湯飲んで冷えピタ貼って即就寝。

 

以降頭痛と喉痛、ハナと咳、悪寒に悩まされながら、週末はひたすら就寝して終えました。

検温の限りでは38℃に達しませんでしたが、金曜から1回もMacを開く気力も出ず、iPhoneiPadkindleでの読書が数ページという絶不調でした。

ああ、酷い目に遭った。

 

取り敢えずZwiftの新コース「the Fuego Flats」は楽しみ。

 

14日発売日にチケットが3分で蒸発した「別府アルゲリッチ音楽祭・水戸室内管弦楽団共同制作 ピノキオ支援コンサート〜アルゲリッチ ベートーヴェンを弾く〜」。

第21回別府アルゲリッチ音楽祭 東京公演について

日曜にローチケ見たら、GS席25,000円だけ偶々空きがあるとの吉報とも凶報とも言いかねる情報。一先ずゲト。タイミングでは1枚きりだったか、席選べず、私の操作後また売切れになりました。

どうだろ。エコノミクスとしては厳しい取引かな。然程座席位置はよくない。小澤征爾さんは多分振らない(注1)、水戸室内管弦楽団は小編成を聴かない私にはよく分からない(注2)。そもそもベートーヴェン(注3)。

 

まーでもこれで5月24日はオペラシティ参戦決定

 

注1:元々体調次第では出演されない旨アナウンスされていますが、これの発売決定後も体調不良で休演されています。が、ビッグネームではあっても私の趣味とは違う小澤さんの動静は実はさして重要ではありません。

注2:と思ってさっと調べたら、愛するサー・ゲオルグショルティを高く評価された吉田秀和氏が創設に関与した楽団ですな。いやぁ、ホント無知だ、私。

注3:他の作曲家・演奏家のコンチェルトを相応に聴き込んだそう遠くない過去に、一般に名盤とされているミケランジェリジュリーニ盤を揃え、「演奏も曲もつまらん(5番は普通)」と結論してます。

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&第3番

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&第3番

 

 

今週の日常

8日月曜から1週間外泊。

 

遠くに自宅(の方)が見えるところでした。

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9日火曜日、嫁に見送られて涅槃の近くまで出掛け、帰ってきた後。

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そうしているうちに手前に写っていた「第2駐車場」にライン引き終わり、駐車が始まりました。

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「工事が入るので移動してください」というアナウンスがまだ流れていたので、完成まではしていない模様。

 

12日金曜日は宿泊先に嫁が来ました。ショッピング行った池袋経由。

令和で注目の太宰府天満宮の名物「梅ヶ枝餅」買って。

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嫁曰く最高峰ではないらしいですが、笠乃家です。

 

池袋西武の催事場で九州フェア をやっていたのでした。

[7階催事場]第12回 大九州うまいものと技紀行 |西武池袋本店|西武・そごう

 

嫁によると、梅ヶ枝餅は激ウマなので、フェアに出店があると東京圏の福岡県民が挙って押し掛けて1人20個とか買っていくため、焼いても焼いても間に合わず、長蛇の列に並んでやっと買えるそうです。

多少誇張があるかも知れませんが。

でも梅ヶ枝餅は美味しいね。

 

外泊中読んだのは、ヌメロ・ゼロ。

ヌメロ・ゼロ

ヌメロ・ゼロ

 

積読の間に文庫版とKindle版が出てたよ。。。

あっさり読了。途中で放置していた「プラハの墓地」も持って来ればよかった。

 

4月9日放送の「マツコの知らない世界」の傑作「東京ディズニーシーの世界」。

感動したからもう1回見ようと思いましたが、録画してない(注1)ので、已むを得ず「TBS FREE」をiPad mini4にインストールしてみたら、、、。

無いじゃん。番組放送時間2時間6分のSPだったのに、配信は1時間3分、唐揚げと滝のコーナーしかありません。

権利の関係かなー、paraviもダウンロードしてみようかなー、でもTBSに課金収益とか冗談じゃないしなあ。(注2)

と思ってたら、ホントはNGでしょうが、Youtubeにありました。

ひと安心。

 

14日日曜午前は、今年の大イベントの1つ「別府アルゲリッチ音楽祭・水戸室内管弦楽団共同制作 ピノキオ支援コンサート〜アルゲリッチ ベートーヴェンを弾く〜」の発売。

インターネットはローチケのみ。

参戦❗️

10:03、発売開始3分後敢えなく敗退。GSからA、対象外のユース含めてチケットが蒸発しました。iPhoneiPadから其々1枚指定するも、申込が通らず。

ああ、残念チョー残念

来年は素直に別府を目指そう。

 

で、迎えに来た嫁と午後帰宅しました。

往路では船橋妙典駅で凄い人数が降りたそうです。ああ、今日は皐月賞か。中山競馬場は桜咲いてました。今年は満開直後に雨風がきたのに、まだ花が保ってますね。

 

来週は普通に出勤。日本人は腕を吊っている人にも平気で体当たりしてくるから怖いんだよなー。

 

注1:DIGAの自動録画キーワードには「ディズニー」とか入れてないし、番組知ったのは放送寸前。このDIGA、購入6年後のソニータイマー発動によって大量のコンテンツをダメにした怒りからレコーダーをパナソニックにしたのですが、連想録画は効かないし、毎回録画を設定すると録画内容に関わらず初回タイトルで保存するし、やたらと通販番組を録画するし、かなりバカな代物でした。

注2:ドラマとバラエティは時々見ますが、報道系の番組はどれも偏向が酷くて。「放送の不偏不党、真実及び自律」を自ら放棄しているような報道機関は、却って言論の自由の妨げになりますよ。3年程前の放送法を巡る議論では政権批判する人達が多くいましたが、意図的に放送法第1条第2号の前段を読み飛ばしているか読めないかどっちかです。寧ろTBS(自ら若しくは近い人達)がバイアスを矯正することが言論の自由のために必要なことですよ。

 

日の出2丁目の交差点に信号機が設置され

超ローカルなネタです。

稼働してもう1ヶ月以上経っているので、旧聞観ありありですが。

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浦安市日の出2丁目です。

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中町と新町とを分かつのは旧第二湾岸道路予定地。01年に堂本県知事(当時)が三番瀬埋立中止を決定したことで道路計画も宙に浮きましたが、一般道供用済の明海以西に対し、日の出側は長らく放置されていました。

地元では、砂利道と通行者の踏み跡を「獣道」と称し、日の出から駅に向かう近道、遊歩道開通前の三番瀬アプローチ路としていました。

 

震災の後は、液状化で大量の砂が噴出したり、

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【震災翌日】

地割れたりして危ないといえば危なかったのですが、
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【震災2週間後。因みに自転車写っていますが、当時も今も自転車は通行禁止です。】

元々通る人も僅かで放置しても誰も困らない筈なのに、補修されました。復興財源割り当てられたので、お金があったのでしょう。

 

で、未だ第二湾岸道路は諦めていないらしいのですが(注1,2)、鉄鋼団地では擁壁を打ち抜いて鉄鋼通りと港との接続道路ができ、明海ではホテル・マイステイズができたら横に接続道路と南東側の信号ができたり。入船・日の出間も、最後の閉鎖区間が県道276として供用されたのに伴い、J:COM(今はIbis Styles Tokyo Bayに建て替わりました)横に接続道路が通りました。2年位前。

 

この辺も段々変化していますが、1番新しいのがこの信号。

 元々は、北東⇄南西の2車線道路が優先、北西⇄南東の車線無し道路が一時停止。横断歩道は四方ある十字路でした。

 

すぐ先が保育園ですから、要望あったのかもしれません。道路開通時に設置した訳ではないですし。でも、

 

迷惑施設ですね🧐

 

信号機あるといいことあるんでしょうか。通行者属性別に考えてみました。

 

自動車🚗(注3)→劣後側の一時停止で済んでいたものが、優劣関係なく相手側通行量関係なく信号機で止められます。確実に通過時間長くなります。私があまり見たことない平日昼間は劣後側が閊えている可能性はありますが、病欠して医者行ったときも管理職出勤するときもそんな状態は見たことないです。

自転車🚲→基本的に車と同じですが、自転車固有の問題が生じます。信号機設置交差点での自転車は、原付が右折可能な片側2車線以下でも二段階右折強制です。右折車は青信号で交差点に進入しても決して1回では曲がれません。最悪2回待ち。赤信号左折も信号外左折帯もないため左折も信号待ちが必要なのに右折も不便を負わされるこの国特有の理不尽ですが。

歩行者🚶‍♂️→ここには横断歩道があるので、そもそも歩行者の横断は常に優先でした。車両が既に交差点に進入しているような場合を除けば、歩行者は常に止まらず(安全確認して)通過できたのに、信号が赤なら止まらないといけません。確実に通過時間長くなります。

(あくまで法令を守る意識のある人を前提)

 

誰得?

 

誰が得するのでしょうか。子供や老人が渡り易くなるんでしょうか?元々歩行者優先です。私は自動車も自動二輪車も自転車も歩行者もやりますが、運転中歩行者にイラっとするのは、車に譲ろうとして横断歩道前で立ち止まる歩行者(止まられると迷惑なのでGo Sign出します)と、最近結構いますが交差点入口に立ちながら青信号になってもスマホ優先で横断を開始しない歩行者に対して(突然渡り始めたら危ないし、そいつを待たずに横切ると切符切られる恐れがある)ぐらいなもんです(注4)。

いやいや、歩行者止まれよ、という人がいるかも知れませんが、歩行者優先のルール/マナーは万国共通だと思うんですけどね。行ったことある国の中では日本と中国が怪しいのは事実ですけども。

 

信号機があると安全になるんでしょうか。

 

実際信号機によっていい方に変わったことが1つ。

一時停止だと停止線を超えた位置で止まる振り(注5)する車が大半ですが、信号機設置以来、赤信号の四輪車は停止線で止まるようになりました。これは明らかに信号機の効果ですね❗️

あとは、赤信号停止中の自動車からは、歩行者は威嚇されないことですか。尤もこの界隈は、自動車が来なければ赤信号でも進む自転車と新聞配達のバイクがいるので油断できませんが。

と思っていたら、先日堂々赤信号を突っ切って北西から北東に左折していった黒いメルセデスベンツGがいましたが。ホント、ドイツ車乗りには、「ドイツ車には日本の交通法規は適用されない」という誤解を改めて欲しいものです。

 

こう見ると、多くの運転者は、安全、弱者の安全を守っているんじゃなく、信号に従っているだけなんですね。今頃気付いたよ。新鮮❗️てかアブねー。

 

ただの1度の安全指導も取り締まりもしないで信号機を設置するのは、安全意識や歩行者保護意識がハナから期待されていないからですね、日本人には。

恥かしい話だ。

 

信号によって悪い方に変わったこと。通過時間は言うまでもないとして。

ここに交差する道路、北東⇄南西の歩道は自転車通行可ですが、北西⇄南東の歩道は自転車通行禁止です。

元々メディカルガーデン〜エデンの園〜ベイシティ浦安側の歩道を通行する無法自転車は多かったのですが、信号機設置後は反対側、Ibis Styles Tokyo Bay(注6)横の歩道に上がる自転車が増加しました。どっち側の歩道も自転車通行禁止ですけど。元々北西から北東への左折自転車は、車道から一時停止を無視して進入して左歩道に曲がっていくのが多かったのですが、信号待ちの自動車のために交差点に信号無視進入できなくなったため、歩行者すらすれ違うのが困難な狭い歩道に上がるようになったんですね。Ibisの敷地内をショートカット(不法侵入ですけど)して、宿泊客か知りませんが歩行者と交錯しそうになった自転車も目撃しますが。

この人達の朝の通勤であろう北東から北西への右折は、元々交差点まで右歩道(一応合法)か逆走から車道左への右折でしたが、赤信号時は右歩道への右折が増えました。

 

纏めると、「全ての属性の通過時間は増加したが、ドライバーの低いマナーと安全意識が信号により矯正(強制)されて安全性が向上した。但し、歩道通行する自転車が増加したので、安全のため歩行者は自転車が来たら譲ろう」というところですかね。制度上被害が1番大きそうな自転車は、ジコチュー無法自転車は歩道通行と信号無視で影響を最大限回避しているので、本来の通行区分である車道左を通行する真っ当だが僅かなバイカーだけが大損ってことですかね。

 

因みに県道276号の新開通区間であるメディカルガーデン裏〜ホテルエミオン裏区間。通行者の多くがシンボルロードに右折するため、自転車のシンボルロード進入時の逆走率は最悪レベルの90%(ざっと10台中9台の印象。残り1台は直進、二段階右折のための直進は見たことがない。)。

ここを逆走してきた信号無視の自転車が、青信号で横断歩道を渡っている老人を威嚇して足止めし、その目前をシンボルロードに曲がっていったというあり得ない光景も見ました。

最早標準が逆走といっても過言ではない状態です。

Jekyllならまだ逆走を退かしながら走る気にもなりますが、しゃくまんえんSK Pininfarina Diskに1万円ママチャリで自爆テロされたら正義とか言ってられないので、怖くて通れたもんじゃありません。取締りも指導もない(仮にやっているのなら、基本的には通行者の多くがルーティンである朝は、時間帯を動かして実施しないと意味ないです)ので、浦安警察署は黙認しているということでしょう。

横浜から浦安に越して来て、最も落差を感じ、違和感を覚えたのは、こういうところ。多少稼ぎの多い人たちが集まっている筈なんですが、民度低いんですよ新浦安エリア。

 

注1:全文読める記事がリンクできる新聞がないのでざっと書くと、01年9月以来検討が滞っていた第二湾岸道路(政府指定地域高規格道路候補路線)について、1月17日に森田知事が石井国土交通大臣第二湾岸を軸にした高規格道路の整備を求め、大臣は検討組織を設けて計画を進める議論を行う考えを表明したと。(1月18日付建設工業新聞より引用)

注2:因み私は第二湾岸道路反対です。経路上のディズニーランドと三番瀬を考えれば、一部沈埋・一部シールドのトンネル道路にしかならんでしょうから、環境への影響は軽微だとは思いますが、人口も車も減る30年後50年後も今と同じ渋滞が続くとは考えられません。既に将来維持不能な過剰インフラと借金を抱えているのに、これ以上工事で国を沈める必要は無いと思います。作りたいなら、先に消費税25%にし、それから考えろと。土木は身の丈を超えてお金を使っていい分野ではないと思います。

注3:ここでは自動二輪車、原付自転車を含みます。

注4:渋谷井の頭通りの我が物顔で車道を歩く歩行者とかありますが、あれは入った車の負けでしょう。

 注5:停止線直前で静止し、安全を確認してから交差点に進入することになっていますが、停止線の先、横断歩道上まで進入し、静止せず徐行しながら自動車の通行だけ確認する自動車が大半。何を習ってきたのかと思いますが。因みに私は二輪車🏍🚲乗車時は、静止時必ず1回足を着きます。

注6:マイステイズ舞浜以来続々建っている、ディズニーショップとディズニーリゾートシャトルバスがないホテル群の1つ。サイトに東京ディズニーランド東京ディズニーリゾートというワードがありますが、許諾取っているのか心配です。因みにディズニーのお土産を買うのは、そこにしかないグッズとかの狙いでなければ、園内やボン・ボヤージュよりも、オフィシャル・ホテル、パートナー・ホテルの方が空いていておススメです。

 

新浦安エリアの自転車歩道通行可否!

市域の殆どが三番瀬を埋め立てて作られた浦安市は、真っ平ら。橋を除くとアップダウンはありません。

最高峰は東京湾岸唯一の活火山プロメテウス標高51m。山頂エリアの立ち入りが禁じられ、登頂記録がない、いつか登頂してみたい山です。

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【Disney©︎】

日頃は全く見ませんが、9日の「マツコの知らない世界」。風間俊介さんと静岡大学小山教授によるプロメテウス火山の地質構造解説は秀逸でした。

因みに最高点は32階建マンション・エアレジデンスです。プロメテウス火山より遥かに高いです。

 

プロメテウス火山は、その山容から浦安富士と呼びたいところですが、一般に浦安富士とは、行ったことない中央公園(富岡)にあるこれ↓。

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因みに市川市の富士といえば行徳富士。

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【ちBポ様より拝借 http://www.chibpo.com/spot055.html 】

 

船橋市の富士は不動産屋。

www5f.biglobe.ne.jp

 

松戸市の富士はクラシカルな喫茶店

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全面喫煙可だそうなので、私はスタバの方がいいな。

 

脱線が長くなりました。

平らな浦安は、自転車王国です。と言っても、ローディーとかサイクリストと呼ばれる人達のパラダイスとかいう意味ではなく、新浦安駅が2001年度の放置自転車全国ワースト2だったとか(放置車両は大分減ったそうだが、今も確信犯でイオン前や明和地所ビル(メディカルモール)の駐輪場に置いている奴らがいる)、ママチャリが信号さっぱり守らないとか、ママチャリが逆走するとか、ママチャリが歩道を飛ばしてるとか、そういう意味の王国。

 

元々自転車が歩道を我が物顔で走っていたのに、歩道内を歩車分離ペイントなんてしたもんで、余計に自転車が強くなりました。歩行者が譲る前提で乗っているんだから、歩行者が避けなければ衝突します。試してみるといいです。簡単に接触しますよ。

駄目なんですよ、義務を解さない人に権利だけ教えたら。

 

そもそも「自転車歩道通行可」標識があっても、「歩行者の安全を妨げない」よう「徐行」したら現実として追い越しもできないんだから(注1)、まともな人はやむを得ない場合以外は歩道なんか走らない筈なんですけどね。

で、無法自転車が跋扈する新浦安エリアで、自転車が歩道を走っていい道はどこだったのか書き起こしてみました。

 

それがこれ↓(注2)

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青が可、赤が禁止、無印は歩道のない道。

 

上から主だった道について書いていくと、

1.美浜を横切る道:車道に自転車通行帯あり。歩道通行禁止。

 2.駅裏を横切る道:歩道通行可。

3.入船を横切る道:歩道通行禁止。入船中央交差点から左側は、車道に自転車通行帯が引かれ、歩道通行禁止標識ありますが、通行可の標識ない右側も当然禁止。

4.入船と明海・日の出の境界を横切る道(元第2湾岸道候補):シンボルロードから右側は、独立歩道も含めて自転車通行禁止標識が出ています。やたら走ってますけどね。左側は走っていいと思っていましたが、通行可標識ないので禁止でした。意外にも。

5.境川沿い縦貫と三番瀬沿い縦貫:通行可。但し、三番瀬沿いの北上方向左歩道南端部は4に繋がるので禁止。

6.シンボルロード:通行可。

7.美浜〜入船の縦道2本:禁止。警察署横も禁止。意外だったのは駅横も禁止。だから「スクランブルは押して歩け」だったのか。

8.境川外周からホテルエミオンを経て日の出外側を縦貫する道:明海大学エリアは禁止。あとは可。

9.明海の丘公園からニューコースト北側を横切って日の出内側を縦貫する道:日の出第2街区公園までは可。その先は禁止。

10.高洲オーケーからケーズデンキまで横切る道:ケーズの前が禁止なのは大概知っていると思うが、ニューコースト・ケーヨーデイツーの間も禁止。

11.マイステイズからの縦道:マイステイズ前の信号から海園の街前の信号まで可、その前後は禁止。

12.あとは明海の南端部が通行可な以外は皆禁止。

 

ということで、線を引くと、自転車歩道通行禁止路の方が多いです。

 

…。

詰まるところ、守っていない人が実に多いですね。

 

で、この無法者たち、「(通っていけないとは)知らなかった」とか平気で嘯きます。ルール知らない人間には道路を通る権利もない筈ですが、取り締まりはおろか、安全指導すらしてないんだから、然もありなんてとこですかね。

 

注1:人様より速い私の歩行速度は7.2km/hですが、成人男性の標準は5km/hだそうです。そんな速度で自転車は走れないという説には私は与しません。くっちゃべりながら並走する自転車を歩いて追い越すことなんてザラにあります。

注2:あまり通らない道もあるので、同じ道路の右側歩道と左側歩道とで違う可能性とか、規制が変わったとか、私の記憶が違っているとかいう可能性はあります。

 

思ったよりかなり重症😰&先週のZwift

そろそろランニングを始めないと、5月富士山辺りからを想定した山行に支障が出ます。キタダケソウ期に白峰三山日帰りするためには、アイゼンやらピッケルやらビバーク装備やら15kg位を背負って1日で50km・累積標高3700m行動する体力・脚力を備えておく必要があります。(トレイルランナーとしては15kgが辛い。)

が、自転車と違って勝手に治ってくれることを期待していた脱臼が思いの外重症で、靱帯3本切って生憎自然治癒しない外れ方をしているということで、結局メス入れことになりました。

じっとしている分には痛みも無いですが。

 

ということで、今年の夏シーズンの山行は棒に振る⚾️ことになりました。SK Pininfarina Disk乗れるのも同じ、早くても夏が終わってからかな。近いところでは、ゴールデンウィーク=今年の用語は「新天皇即位10連休」=には運転できません。祖母の法事の時もまだダメだな。

 

Ouch❗️

 

肩より全然痛いぞ。

嫁はGT-Rの運転は出来ないしな。パワステ付いてるし、軽くて扱い易いカーボンクラッチなのに。(注1)

tiltonracing.com

 

まあなったもんは仕方がないので、後遺障害出ないようしっかり治すようにしましょう。

 

仮令相手が暴走にせよ、怪我人が自分1人で済んだのは何より幸い。

 

さて。

外は暫く乗れません。

平日早く帰ってもランニングできません。

ということで、Zwiftです。これまでも、平日帰宅後も乗ってもいるのですが、当面は平日も休日もZwiftしかありません。

 

4月2日火曜日はLondonのフラットコースを強度高めで1時間。

入りがうっかり強過ぎて途中タレましたが、1時間で41.46km、平均パワー244w。

最大5%に過ぎない斜度は、今日くらい踏んでいる日なら44×13でノーチェンジ。

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これを夏場やると暑さが厳しいですけども。

 

車上エンターテインメントは、どこでもDIGAで「チャリダー」と「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」です。

ヤマトは第1作以来の伝統、御都合主義的な設定がシビれます。

互いに巨大火力を有しながら、密集戦法でお互いに殲滅されまくる間抜けな戦術。

時間断層により絶え間なく生み出される波動砲艦隊に、私は時間よりも資源供給への懸念を禁じ得ません。

しかし、ポイントはそこではありません。

この作品固有のカタルシスが、私のような昭和以前の日本人の心を激しく揺さぶります。

一点豪華主義、必殺の最終兵器大和(ヤマト)。

波動砲も凄いですが、1砲塔の斉射3発で敵戦艦を3隻沈める主砲は、史上最強艦砲の18インチを想起させます。

敵の最強力級兵器の攻撃を受けても沈まないのは、米戦艦の16インチ砲が打ち抜けない防御力。

最後はガンダムと同じ戦死バーゲンでも、みな尊い自己犠牲を以て特攻死していきます。

強大な敵に満身創痍の艦で単艦特攻する古代と森は、自らを艦に縛り付けて艦と運命を共にする司令官と艦長。

冷静に考えて日本が米国に勝つ可能性は僅か。仮令逆転してくれることはなくても、一矢報いて欲しいとの思いを大和に託す訳です。

これを見ているときは皆んな右翼化します。私はヤマトに関係なく保守ですが。

 

4月3日水曜日は、VRコースがNew Yorkだったので、Watopiaを選択。

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緩〜く入ったのに、そのまま緩く調子が上がらないので、15分で下車。8.94km、平均161w。

イマイチWatopiaは気合が入りません。

 

4月7日日曜日はInnsbruck。

市街地コースだと、最大8%の長い坂が1本、短い5%が1本。8%の坂だけフロントをミドルに変更、44〜40×14。

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2時間、71.4km、617mUp、183w、35.3km/h。

これの途中にLevelが20に上がりました。一応ここ2週間は週間目標の100kmを超えましたが、DOGMAへの道はまだ遠し。

車上エンターテインメントは、“Inferno”続き。

インフェルノ [DVD]
 

クライマックスに掛けて故キース・エマーソンのピアノが大きくフィーチャーされたらエンディング・クレジット。全くのB級映画でした。“Keith Emerson”のクレジットが無いのですが、理由は知りません。

 

早々に終わったので、次のコンテンツに切替え。

THE SONG REMAINS THE SAME ― 狂熱のライブ [DVD]

THE SONG REMAINS THE SAME ― 狂熱のライブ [DVD]

 

レッド・ツェッペリンのライヴを実体験していない世代の私には、動くZEPの姿に触れられる貴重な作品。作品としてはこれもB級ですが。

これの「サウンドトラック」が、長らく唯一の公式ライヴ盤。このツアーの後喉を手術するロバート・プラントは、姿形は超絶にカッコよく、独特の艶やかな声色こそ変わりませんが、キーを下げた細い声で歌います。“Houses Of The Holy”、“Physical Graffiti”、“Presense”と彼の変調をリアルタイムで追えた世代ではない私は、スタジオ盤の「あの」ロバートを期待し、当時超驚きました。

これとディープ・パープルの「ライヴ・イン・ジャパン」を比べたら、イアン・ギラン>ロバート判定をした人が続出しますわな。(注2)

この映画、残念なのは、ジョン・ポール・ジョーンズがメロトロンを弾く姿が収められていないこと。メロトロンを弾いた“Rain Song”はロバートのシークエンスで、ステージ自体あまり映りません。

ということで、“Dazed And Confused”演奏後に、ロバートの背後に捉えられた白いメロトロンを載せておしまい。

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【画面キャプチャ】

 

注1:純粋に自慢です。クラッチディスクだけでなくプレッシャープレートも含めてフルカーボンで、ハウジングはチタンという、名門Tilton社製のレース用ツインプレート・クラッチです。値段はリテール・カタログに載っていないのでショップの社長が適当に付けましたが、ATSとかニスモクラッチなら何台分も買えます。ストリートでは十分扱い易いですが、ソールの硬い靴でズボラな操作をすると長年乗っている私でもエンストします。

注2:その後健全にもブートレグ巡礼者となった私は、スタジオ盤より凄い「全種目金メダル」(byジミー・ペイジ)の70-71年ロバートに圧倒された訳ですが。

ユーライア・ヒープ知らない人も多いと思いますが

ユーライア・ヒープってバンドがあります。

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レッド・ツェッペリンなら「ありました」と過去形ですが、こちらは現役。

先月も来日公演やっていて、参戦しなかったことは書きました。

 

プログレ四天王」に倣って「ハードロック四天王」を挙げたら、ZEP、ディープ・パープル、ブラック・サバスとともに名を連ねる筈です。ロックあまり聴かない嫁も名前だけは知っていました。不動の頂点ZEP(ホントはカテゴリーが違う)以外の3バンドはグランド・ファンク・レイルロード辺りと入れ替わって落選する可能性もあると思いますが。

因みにTop4を表す言葉として、宝塚歌劇には何だかカッコいい「ベルばら4強」という言葉があります。

 

プログレ・ハードの元祖とか言われたりします。初期から大作・コンセプト志向で、ジャケットがロジャー・ディーンで、キーボードが音楽的な主導権を握っていたからです(決め付けます)。あ、あとはジョン・ウェットンが在籍したからか。

ヒープに、一般にプログレでイメージされるクラシックやジャズとのクロスオーバーや即興色は弱いです。

 

個人的にはサバスやパープルより聴いています。

偉大なる普通のドラマー、リー・カースレイク、ステージでも音でもやたら前に出るベース、ゲイリー・セイン、ワウの効いた泣きのギブソン・ギター、ミック・ボックス、歪んだハモンドのみならず、作曲、サイドギター、曲によってはメインボーカルまで執るマルチ・プレーヤー、ケン・ヘンズレーらの分厚いインストゥルメンタルが繰り出す大仰な曲とキャッチーなメロディ。

その上に、「悪魔の叫び」と称された(らしい)クリアーな声質とファルセットに演歌の国日本人好みの振幅の大きなヴィブラートが特徴のデヴィッド・バイロンが載ります。4バンドで言えばZEPのロバート・プラントをも上回るかもしれない歌唱力。(注1)

分厚いコーラスはクイーンより先。彼らが最もプログレッシヴな(=ロックの地平を拡げた)部分は、キーボードでなくここです。

抜群のZEPを除く3組14人あんまり冴えないルックスの中でも、多分座ってオルガンを弾くケンのせいでオッさんぽさNo.1ですが、キモカワで当てたフレディ・マーキュリーを思えば、うまくプロモーションすれば、クイーンのポジションに収まることもあり得たでしょう!

デヴィッドを、

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YouTubeのキャプチャ】

マリオとして売ればいいんだから!(注2)

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任天堂©︎】

 

ZEPから遅れること2年、パープルからは1年、彼らも73年に来日公演を果たしました。

73年の外タレと言えば、雨の後楽園球場伝説Part.2GFRとこのヒープですね。(注3)

 

私の(ド)田舎では深夜に「ミュージック・ビート」というPV(Promotion Video)番組をやっていました。キー局深夜枠か関東ローカル制作と思われるマイナー番組ですが、当時ビッグネームになるとは全く思わなかったボン・ジョヴィのデビュー曲もこれで見ているので、84年中頃には放送していたんでしょう。でもライヴ・エイドやった85年夏には終わっていたと思います。

この番組に、大作は収まりませんが長めの尺を取ってクラシック・ロックを流すコーナーがあり、そこで「7月の朝“July Mourning”」が流れました。「貴重な来日公演の映像」という紹介とともに。当時の日立製モノラル・ビデオデッキでVHSテープに収まりました。

 

これがヒープとの出会い。武道館から10年経った後の出会い。

 

哀しげな短調のメロディとデヴィッドのファルセット・ヴィブラート(このライヴではフラット気味だった)が心に深く刺さりました。

ゲイリーは感電重症→解雇→ドラッグで早逝、デヴィッドは解雇→鳴かず飛ばず→アルコールで早逝。この公演あたりをピークに凋落していった人気は、70年代後半以降はB級扱い。なんだか彼らの行く末を暗示していたかのようです。

放送された時間は約半分の6分ほど。スタジオ盤ではマンフレッド・マンの訳の分からないシンセ・パートが入る部分が尺に当たって切れたのも逆に印象が良かった。

 

以来ライヴは、公式盤“Live 1973”を聴き込み、キング・ビスケット・ライヴも買い、米欧計2枚のライヴ・ブートレグも買いました。が、武道館に勝る“July Mourning”はありませんでした。(注4)

 

2004年、DVD「CLASSIC HEEP - LIVE FROM THE BYRON ERA」が発売されました。

バイロン時代のライヴ」って、クビにしたとは思えない厚遇。

ハイライトは武道館!

 

買いました。すぐ買いました。リージョンフリーNTSC輸入DVDに日本語の帯を付けただけの安直商品ですが問題ありません!

元々“July Mourning”が放送されたように、公式映像が存在しています。どうやら英国で40分弱、日本で10分程に編集されてテレビ放映されたようです。これが漸く日の目を見るんです!

テレビ放映VHS録画の低画質(寧ろ気にしたのは低音質)から脱却!と喜び勇んで視聴すると…。

 

問題ありました。

詐欺です。

73年武道館の映像は全て“Live 1973”の音声に差し変わっていました。そりゃ“Live 1973”は確かに素晴らしい出来ですが、折角の秘蔵映像が謂わば「口パク」。“Look At Yourself”はカット、1番大事な“July Mourning”は他のライヴ映像もMixされていて、資料的価値もありません。

デヴィッドは故人なので、彼が不満持っているとかいうことはあり得ません。

何だ。

何故だ。

デヴィッドが“July Mourning”を歌い出す際にマイクONで咳払いしたからか(注5)。消さなくても構わないけど、それ編集するくらい簡単じゃないか。

デヴィッドの声が出ていなかったからか(注6)、PAトラブルがあったからか、日本人にウケないロックンロール・メドレーやったからか、理由は不明だが評判の悪かった公演でなく、ベスト・テイクで製品化したかったんでしょうか。

ガッカリしました。

実に残念なDVDでした。

買ったDVD /ブルーレイはiPad視聴用にmp4化しているのに、あまりに残念なこのDVDはmp4化していませんでした。

 

そしてYouTubeです。

残念DVD発売の翌年にサービスを開始したYouTubeは、現在ZEPの未所有音源探索に絶大な威力を発揮しています。で、ヒープはどうなんだと思って見てみたら、武道館の映像がありました。 

www.youtube.com

DVDに収録されていない“Look At Yourself”(メンバーのクレジットが入っている)はオリジナル流出かテレビ放映版の高品質記録か。他のカラー映像数曲はこのDVDの違法コピー。長尺の画質悪モノクロは海外テレビ放映版の個人ホームビデオ録画。カラーの“July Mourning”もありましたが、自分のビデオ録画素材より低品質な個人ホームビデオ録画とDVD違法コピーでした。

 

が、目を転じると名古屋の昼夜2回公演の音声がUpされてます。武道館はありませんでしたが、こうやって音源が出回っているということは、ブートレグが販売されている可能性もあるってことじゃん?とググってみたら...。

 

ありました。

www.discogs.com

オフィシャル映像が地球上に存在するのにオーディエンス音源ってところがアレですが、MCのカットもなく、オーヴァーダブもないフルヴァージョン。

 

買いました。

聴きました。

 

どうでもいい糸居五郎さんの前説(当時の定番ですが、私は興味ない)とチューニングを合わせて1時間42分。名古屋公演の時間との比較からしてもフルヴァージョンのようです。

ああ、これだ。

クリアーさは大分落ちますが、オーディエンスとしては十分な音質。低音質テレビ録画よりもいいです。多少聞こえ方は違っても、本物です。

 

はあ、良かった。

これです。“July Mourning”だけで価値がありますが、唯一の武道館公演の全貌が分かって良かった。

でもやっぱり映像がないのは物足りない。残念DVDを非改竄ヴァージョンにリイシューして出してくれないかなあ。

 

ミック・ボックス72歳、50年に亘ってバンドを率いてきた偉大なリーダーですが、デヴィッドもケンもいないヒープには興味なく(注7)、「軒並み古希を迎えている巨匠たちを、見れるうち、聴けるうちに見、聴かないと後悔するぞ❗️」の範囲に入らなかったので3月の来日公演参戦を見送りましたが、全盛期のメンバーの1人、リーも末期ガンで余命僅かだそうです。

www.barks.jp

件のオジーも入院で来日公演中止だし、70年代ロックのファンにとっては、寂しい話が続きますね。

 

注1:若干声質が軽いですが、ロバートの反則(ルックスと声)さえなければいい勝負だと思います。オジー・オズボーンは横に置くとして、安定感抜群で、ヴィブラート・コントロールが上手くても、強・弱・シャウトの3つしか表現できないイアン・ギランは、ハードロック一辺倒の第2期パープルだから通用しただけだと思います。

注2:マリオ・ブラザーズは83年リリースなので、有り得ません。83年にはデヴィッドはとっくに解雇されてたし。

注3:通説はヒープではなくイエスだとは思いますが。

注4:ビデオで録画してしつこく見、mp4ファイルにして今も持っているので、記憶が勝手に美しくなったのではありません。

注5:他にもステージの縁に腰掛ける(“July Mourning”でも見られる)、寝そべって歌う、ミック・ボックスの首を絞めたりゲイリー・セインを蹴ったりと行儀が悪いステージングが見られます。あれがデヴィッドだと考える方がいいようですが、クビになった原因もこの辺らしいです。

注6:高水準の“Live 1973”と比べると各曲厳しいですが、“July Mourning”に限って言えば、しっかり声出てます。

注7:精力的にライヴをこなしているバリバリの現役だけあって、実際にはいい演奏をするそうです。